シェアバイクという小さな冒険

おはよう。

今まで乗ってきたどんな乗り物の中でも、私は自転車が好きだ。
車の免許は、高齢の方と会話できるようにとマニュアル免許を取った。車が動く仕組みがわかるのではないかとも思った。だけど、やっぱり自転車が好きだ。
シンプルな自転車が好きだ。混雑を回避できる自転車が好きだ。

先日、凝り固まった身体をほぐすために、シェアバイクを使って目的地に向かった。目的地は、かつての職場に近いところだった。前職では、朝の満員電車を途中で下車し、近くのカフェで軽食をとって、その近くにあるシェアバイクを使って出社するのがマイブームだった。だから、ルートはよく理解していた。
走り慣れたルートを久しぶりに走るのは、懐かしさと爽快さが入りじまった複雑な感情を生み出してくれた。まさに、この時期のじめじめした空気のように、空気に何かが混ざっている感じがした。

でも、自転車の自分で操縦している、その感覚が好きだ。
車では入れない小道にふらっと寄ったり、ルールに捉われないルートで散策ができる。小さな冒険と新しい発見、それが自転車の醍醐味だ。

それは海外に行っても同じ。
台湾は東京よりも少し前からシェアバイクをやっていたように思う。台湾に行った時も、シェアバイクを使って街並みを走る。台湾は、バイク文化なのでバイクに気を付ける必要はあるが、台北の街なら1日で十分に回れる。

ただ、海外では気をつけなければならないこともある。
私は、同じようにフランスでもシェアバイクを利用しようとわくわくしてフランスに降り立った。ようやく見つけたシェアバイクを利用しようと、自転車の番号を選択し、クレジットカード登録した。自転車のロックが開き、初めて知った。私の身長でフランスの一般的な自転車に乗るのは危ない、ということを。自転車にまたいで、地に足をつけるのは精一杯だった。初めての土地の知らないルールで、この危なっかしい状態で自転車を走らせるのは危険だと判断した。
残念。

今日もいってらっしゃい
そして、おかえりなさい

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スミヨ。
文章にあった絵を書いてくださる方、募集していたり。していなかったり。