お洒落なジャケット。
おはよう。
我が部屋には、一度も袖に手を通していないジャケットがある。
これぞ、一張羅といわんとばかりのジャケットだ。
かのラルフローレン様のジャケットだ。
数年前、ふらっと入った百貨店のラルフローレン様の店舗で、「うん。これ、買い」と求めていたジーンズに出会った。
そしたら、店頭にあったこのジャケットが気になって仕方なかった。
「これ、お洒落ですよね。着てみますか?」
なんて、笑顔の素敵なお姉さんの言葉に誘われたら、ゲームオーバー。
試着室でこっそり値札を確認したけれど、買ってしまったんだよ。このジャケット様を。
カラーはまさにクリスマス色の大きなチェック柄。
控えめに言って、めちゃくちゃお洒落。
それが、お目当てだったジーンズと合ってしまったが故に、勢いで買ってしまったんだよ。
でも、どこで着るのさ。
そんなホワイトな自分の声もそっちのけで、我が部屋には飾られている。
ま、当時は、このジャケットを眺めながら、仕事を頑張ろうって思ってたんだよ。そのまま、今でもシャンと綺麗に飾られてるのよ。
今年こそ、どこかに羽織ろうか。君の出番は、せめて秋かな。
なんて思いつつ、なんだかどんどん貴重なもののように見えてきて、シャバの空気に触れさせることを躊躇するようになってしまったのだよ。
あらら。
今日もいってらっしゃい。
そして、おかえりなさい。
文章にあった絵を書いてくださる方、募集していたり。していなかったり。