意味を持たせる描写
おはよう。
「〇〇さんと今度飲みに行くことになりました!」
彼女のスマホのメッセージアプリに、後輩からそんなメッセージが届いた。
このなんともない一文に隠された真のメッセージはただひとつ。
「〇〇さんと今度飲みに行くことになったんですけれど、行きませんか?」
彼女はメッセージを確認して、真のメッセージを理解した上で答えた。
「〇〇さんかあ、久しぶりだなあ。最近、連絡とっていないなあ。よろしくお伝えください!」
そっと断りを入れた。
いや、彼女の深読みかもしれない。でも、彼女とその後輩の付き合いの長さと関係性から、真のメッセージはたいしてずれていないだろう。
ふぅ、とため息をつきながら、彼女はスマホをそっと鞄にしまう。
この世の中は、曖昧なことが多い。曖昧で伝わりにくいことが多い。
歯痒いものだ。
そう思いながら、彼女は改札を出た。
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少し前に、脚本のお勉強をほんのちょこっとだけ受講させてもらったことがありました。当時の私はとても想像力豊かで、描写に意味を持たせることが上手だったように思います。講師の先生も、初版ながらに褒めていただきました。でも、褒めてもらったあと、後の作品のやネタが思いつかなくて放棄しちゃったのが私の良くないトコロ…(反省しています。
久しぶりに、描写に意味を持たせたいと思ったので書いてみました。
お気づきの方もいると思いますが、最後の一文がソレです。
色々な解釈があると思いますが、ちょっと”彼女”の描写や前提が少ないので難しいですかね。
もう少し勉強します。
今日もいってらっしゃい
そして、おかえりなさい
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