生き方のモデルだった先輩。

おはよう。

今日も、身の回りの人について書こうと思います。

私の大学には、オリエンテーション期間に新入生に対して在校生がフォローするという毎年短期的な活動がありました。
まぁ、新入生が仲良くなるのをサポートしようね!という学校側から依頼されているボランタリーの団体です。
例の先輩とは、そこで知り合いました。
あ、私も先輩もボランタリー側の人間として知り合いました。

数学科に所属していた先輩は、雰囲気が独特な先輩で、マジョリティーの女子大生が好むことを一通り趣味としてやっているような先輩でした。

そんな先輩を筆頭に、4人で打ち合わせをしようということになりました。
週末だったので、場所はキャンパスを出て六本木。女の先輩が気になっているチョコレートのお店があるということで、六本木になりました。
当時、六本木が身近ではなかった私は、チョコレートのお店といい、街の雰囲気といい、お洒落だなあと思っていました。いや、実際には興味がなくて素通りだったかもしれない…
(といいつつ、数年後には六本木を散歩することが多くなるのですが…)

女の先輩のお勧めのチョコレート屋さんに入り、お茶をしながら打ち合わせしようという時に、例の先輩は言いました。

「ねえ、この証明キレイじゃない?」

そういって、メモ帳にスラスラと数式の証明を書き始めました。
私と同期の男の子は呆然。女の先輩は笑っていましたが、証明の内容までは理解していなかったと思います。
この空気の差!
当時は、面白いこと言う人がいるんだなあと思いながら見ていました。数学科ってこういう人がいっぱいいるんだなあと思いました。(私の学年から学科編成されて、数学科は別の学科と統合されました。)

そんな風に面白い先輩だと思っていたら、その先輩は私の大学院卒業式と同じ時期に、"学部"を卒業されました。
誤解されないようにいうと、劣等生だったわけではありません。先輩は、学生という期間を十二分にも活用して、個人で働くというスタイルを築き上げていました。

そんな先輩は、学生時代から関わっていた映像に関するお仕事をしています。もっというと、クリエイティブなお仕事を先輩の名前で引き受けています。この前会った時は、趣味と言いつつピクセルアートで簡単なゲームを作っていました。
今だからこそ言えるけれど、そんな先輩の働き方は、ずっと憧れでした。そして、私の中にも個人事業主という働き方があることを現実化させてくれた人でした。

最近は隔年開催と聞いたので、宣伝するタイミングが間違っていると思いますが、先輩が2014年から続けている映画祭、是非足をお運びください。素敵な現実逃避ができますよ!

昔、お客として参加した時に観た森の中での「セッション」。夜な夜な東京へ帰る車の中で、カメラ旅仲間と感想を言い合うのに盛り上がったことが懐かしい。

今日もいってらっしゃい
そして、おかえりなさい

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スミヨ。
文章にあった絵を書いてくださる方、募集していたり。していなかったり。