逆転の発想「若くして成功するってことの方がいびつなのかもしれない」
メディア・バイアスという言葉を知っているだろうか。
メディア・バイアスを描いた風刺画が一時注目を浴びていた。
こちらのまとめサイト1ページ目の一番最後にある「It's Media」と書かれている絵だ。
メディア発信の目的は大きく2つあると思う。
一つは、正しいことを世の中に伝えること。もう一つは、メディアを消費者に見てもらうこと。
この二つのバランスはとても難しい。
特に、誰でも発信できるこの世の中で、facebookが生んだ「いいね!」という承認機能により、前者ではなく後者に重きを置く情報が混ざっている。
そんな時代だからこそ、私たちは逆転の発想であったり、何が正しいかという審美眼を持つことの重要性が問われる。
先日、「グータンヌーボ2」で武田慎治が言っていた一言が印象的だった。
若くして成功するってことの方がいびつなのかもしれない
世の中には、若くして成功した人への注目が高い。
確かに、若くして結果を出すということは素晴らしい。
だけど、それが正しい世の中ということでもない。
しかし、若い成功者という肩書きは大きな力を持っている。それをメディアが活用すると、若くして成功することが正しいという認識に変わってきたりする。
武田慎治の場合は若くして成功する道を歩き、紆余曲折ある人生だったからこそ、そんな風な見方ができたのかもしれない。
どんなに明るい道を歩けても、何が正しいのか、自分がどこに立っていてどこに向かおうとしているのか。
そして、忘れてはならないものは何か。
そういう自分と対峙する姿勢は常に持ち合わせたいものです。
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