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しがない大学生が開発したサービスが400万ユーザーを達成する話①

先日、私が友人とともに大学生時代からプライベートで運営していたサービスを終了したのですが、振り返りも兼ねて記事に残そうかな〜というなんとなくの気持ちでキーボードをタイプしています。

そのサービスで開発担当をしていた、今は社会人でITエンジニアとして働いているskです。

はじめに、タイトルで煽っているように、大学生のときに友人と開発をして5年間運営していた「人狼GM」というチャットボットサービスが最終的には400万ユーザーを達成することになるわけですが…
サービスをリリースする少し前の2016年からずらずら〜っとこんなことあったなーなんて思い出しながらひたすら語っていくだけの記事になります。

あまりオチもなく時系列で基本的には書いていくのと、ストーリーも何もなくだらだらと綴るだけなのでご容赦を…。

では、さっそくチャットボットを開発し始めた2016年から振り返るとします。


2016年11月ごろ - LINE Botの開発をし始める

当時、都内の大学の情報工学科に通っていた私は、授業でもプライベートでもバイト(長期インターン)でもコードを書いてプログラミングをする日々を送っていたのですが、そんな中でLINE Botに出会うことになります。

LINE Botとは、LINEの公式アカウント(当時はLINE@という名称だったか。誰でも作れるやつ)をチャットボットにしたものにしたもので、例えばユーザーが「馬」と送ってきたら「🐎」を返すといったように、何かのメッセージなどに対して決まった文言を自動で応答して返すといったアカウントを作ることができます。

さらに、プログラミングができれば、馬→🐎と返すだけではなく、「天気」と送ったら東京の天気を返してくれたり、「動画 PPAP」と送ったらYoutubeで「PPAP」を検索した結果の上位5件とそのリンクを返してくれたりするようなチャットボットを作ることもできます。

当時のスクショが残っていたので貼るのですがこんな感じです。
(Botにつけた名前の Duramente = ドゥラメンテ は私が一番好きな競走馬です)

デバッグしながら返す内容を調整している


「天気」の機能は、天気の情報が取得できるAPIと連携して東京の天気を返すといった機能でした。


当時の自分はなぜスクショ取るのに「PPAP」を選んだのだろう

「動画 ○○」の機能は、Youtube APIを使ってワード検索をした検索上位5件の結果をもとに、LINEのチャットボットが使えるカルーセルと呼ばれるUIテンプレートで返しています。
(ちなみにこのBotはGoogle App Scriptを使って作っていますが割愛します…)

こんな感じのことがLINE Botではできて、発想次第ではいろいろやりようがあるなとチャットボットの可能性に魅力を感じて楽しんでいたわけでした。
(興味がある人は 「LINE Messaging API」で検索してください。)

そんなこんなでLINE Botで遊んでいたときに、たまたまなのか、きっかけは覚えていないのですが、「 LINE Bot Awards」というLINE社が主催するLINE Botの大会的なものが開催されるのを知ったのでした。

優勝賞金1000万円の他に各部門賞が50万円という点は貧乏大学生には魅力的ですし、就活が迫っていたこともあってポートフォリオにもなるし何か作ってみようとなったわけでした。

2016年12月ごろ - 人狼のBotを作り始める

そのときに同じくLINE Botを触り始めた大学での相棒的な存在の友人に、たぶん口頭でLINE Bot Awardsの話を私からしていたのだと思うのですが、ある日のLINEのやりとりでこんな話を持ちかけられていました。

友人のペンギンくんがのちの人狼GMを提案するやりとり

(スカイプつけるわーといいながらこのあとLINE通話しているのですが、それはどうでもいいとして…)
ここでのちに「人狼GMbot」と名付けられるそのBotの発案者は私ではなくこの友人(以後ペンギン)で、人狼ゲームがグループでできたら面白いよね〜という提案からこの話は始まったのでした。
(人狼ゲームとは?という説明は省きますが、今の中高生にはかなりメジャーなテーブルゲームです…大富豪ぐらいの感覚で遊ばれるぐらいなのかなと思っています…知らんけど)

いつも話す友だちなどのグループLINEで人狼ゲームが遊べる、そのための進行役となるゲームマスターをしてくれるアカウントという立ち位置はこの時点でイメージできていて、どうゲームを進行していくかという話し合いからしていたと思います。

そして、人狼に詳しくて後に広報担当としても活躍してくれる「みね」に、ルールや進行まわりを相談しながらゲームの流れを完成させていくのでした。

ちょうど就活や期末試験などがありつつだった気がしますが、大学の友人たちにもデバッグを手伝ってもらいながら、12月から翌年2月まで作り続けていたのをなんとなく覚えています。

少し開発的な話を挟むと、当時のBotの動作環境は、サーバー周りはherokuというPaaSを使っていて、DBがRDS(学生なので1年間無料)、アプリケーションはJavaScriptで書いていてExpress + Node.jsにて動かしていました(アプリケーションまわりはこのあともほぼこれ)。
とりあえずは3月に審査があるので、このAwardsが終わるまで動いてくれれば良いといった構成で組んでいました。

そんな感じのいきあたりばったりなサーバー構成のもと開発を進め、3ヶ月ほどで人狼GMくんはようやく完成することになるのです。



そして、2017年2月18日にサービスを告知する日がやってきます。

まさかバズることになるとは思っていない競馬サークルの代表だった私は、その翌日のG1レースをサークルメンバーたちと現地観戦する予定をたてていたのでした。
まさか競馬場でデバッグに追われる1日を過ごすことになろうとは…。

続きはまた次回に🐺

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