ミニマリストは本当に豊かなのか

ものを持たない豊かな生活？

「ミニマリスト」って聞くと、シンプルでおしゃれな生活を思い浮かべます。実は、私も時々「ミニマリストだね」と言われることがあります。でも、実際には自分をミニマリストとは思っていないです。同じ服を4,5着持つだけ、ベッドもないけど、だからって特別意識しているわけじゃないんです。むしろ、今の生活が気に入っていて、少しお金をかけても厳選した好きなものに囲まれていることに満足しています。

きみの部屋はまるで独房

ある日、「独房みたい」と言われたときは流石に堪えました。でも、物が少ない生活が私にとっては心地良いんです。これはあくまで私自身の価値観で、他人にどう映るかは別問題なんですね。物が少ないからって、それで「豊かじゃない」と決めつけられるわけじゃないですよね。

ミニマリストって要はケチでしょ？

ただ、よく見かける「物を持たない」＝「節約」＝「ミニマリズム」という考えには、ちょっと違和感があります。私にとって、ミニマリズムは物を減らすこと自体が目的ではなく、必要なものを大切にするという考え方なんです。もしそれが「ただお金を使わないための手段」だったら、それは単なるケチですよね。

押し付けるのは絶対NG

ミニマリスト的な生活を自分に合うからといって、他の人に押し付けるのは見ていられません。特に家族に対してそれを強要するのは、むしろ虐待に近いんじゃないかと感じます。例えば、夫の趣味のものを勝手に処分する妻の話を聞くと、その人の価値観や喜びを無視しているようで、すごく残酷に感じます。家族であっても、価値を感じるものは人それぞれです。だから、物を持たない生活が自分にとって快適だからといって、それを他人に強いるのは本当に間違っています。

キッズはマキシマリストであれ

特に、子供にはたくさんの物や体験に触れてほしいと思っています。私はシンプルな生活が好きですが、子供たちには、豊かな経験や多様な選択肢を持ってほしい。自分に合った生き方を見つけるためには、いろいろなものを見たり、触れたりすることが大切だと思うんです。

豊かさって何だろう？

結局のところ、ミニマリストでもマキシマリストでも、そのライフスタイルが自分自身の価値観に基づいているのであれば、それが本当の豊かさだと思います。日常をシンプルにしながら、年に一度家族で海外旅行に行くような贅沢もまた素晴らしいと思うんです。逆に、ただ生活を切り詰めるだけ、何の目的もなく節約をするだけ、さらにはそれを家族に強制したり、SNSで自己顕示欲を満たすために発信する生活…それって本当に「豊か」なんでしょうか？

ぼくたちに、もうモノは必要ない。　- 断捨離からミニマリストへ -