簿記2級合格までの戦略的道のり【1ヶ月半】
こんにちは、すいっち(@swiswitchblog)です。
簿記2級合格しました!
47日間、114時間の勉強での合格でした。
せっかくなので合格するためにしたことを公開していきたいと思います。
使用した参考書
画像の4冊です。
「みんなが欲しかった!簿記」シリーズで
商業簿記の教科書(以下、商教)・問題集(商問)
工業簿記の教科書(工教)・問題集(工問)
合計で6000円程度。
硬すぎず、くだけすぎず、僕に合った参考書でした。
買う際は、書店などで自分との相性を確かめてから購入すると良いと思います。
流れ(大体の時間)
商教読み込み2周(12時間)
↓
商教基本問題1周+復習(11時間半)
↓
工教も同様(16時間半)
↓
商問1周+復習(32時間+11時間)
↓
工問1周(12時間)
↓
模試6回分+復習(14時間)
↓
仕上げ(5時間)
教科書編
最初は理解出来なくても、先に進むことを優先。
(2周目で理解できることもある)
問題を解けるようになることが目的なので、インプット過多にならないよう意識。
基本問題を1周したあとは、解けなかった箇所だけ再度解き直しました。
(1周目は教科書を見ながらでも良いけど、2周目に見ないで解けるようにした)
工教1周目は普通に読んで、2周目は例題の図を書き写しながら読みました。(工業簿記は図を書いて仕組みを体に覚え込ませる必要があると感じたから)
それ以外は商教とほぼ同じ(のはず)。
問題集編
商問は第2問対策、第3問対策が重くて心が折れそうになりました。
貸借対照表や損益計算書などの表を埋める際は、一連の仕訳が終わったら答え合わせをしていました。
<理由>
・間違えた箇所の分離
・集中力の回復
最初、仕訳は必ず間違えます。
そのまま財務諸表の穴埋めに進むと、連鎖して財務諸表も間違えることになります。
「仕訳を正しく行う技術」と「財務諸表を正しく穴埋めする技術」は異なります。
どちらに問題があるかをハッキリさせるためにも、ここは分けたほうが良いと思います。
本来、工問も解けなかった箇所を解き直しするべきだったのですが、
・時間がない
・今の自分の実力を確かめたい
と感じたので模試へ進みました。
模試編
第1,2回は時間が本当に足りませんでした。
今の自分が模試に進むのは早かったかと落ち込みました…
しかし、間違えた箇所を分析すると
どう解くか理解できていない…50%
うっかりミス(解き方は理解できている)…50%
の割合だったので「うっかりミス」を減らせば希望はあると考えました。
そこで、見直しポイントをまとめました。
「なぜミスをしたのか」をとことん言語化→ミスを無くす方法を考える
これで、自分がどこでミスをしやすいのか傾向がつかめました。
次の模試でその箇所を意識して解いていきます。
見直しポイントのまとめ方は下記のサイトが参考になりました。
https://pboki.com/missnote/missnote.html
模試を解く際に意識したこと
・解く順番
・時間配分
・実際の環境に近づける
第1問(10分)→4(10分)→5(15分)→3(25分)→2(20分)→見直し(10分)を目安に解きました。
(工業簿記が解きやすい&第2問に難問が多いと聞いたので)
しかし、大体うまくいくことはないのであくまで目安。
(模試の段階で厳しくしておけば、本番焦ることはないだろうという想定)
自分のやりやすい順番・時間配分を見つけておくべきかと。
ネット試験形式への対応
今回、僕はネット試験形式で受験しました。
実際の環境に近づけるため、「メモ用紙に対して消しゴムは使わない」という縛りを設けました。
6回目は実際にA4用紙2枚とボールペンで解くこともしました。
本来ならネット試験の演習をPCでしたかったのですが、最新版の問題集ではなかったので断念。(詳しくは後述)
これから勉強する人は迷わず最新版を買ってください。
仕上げ
模試も6回分解き直ししたかったが、時間がないので断念。
・間違えた箇所だけピックアップして解き直し
・出来が悪かった第2回模試を再度解く
見直しポイントを意識して解いたおかげか、解き直した模試は100点を取ることができたので自信になりました。
・商教に付属していた「仕訳185」を見て、理解が甘い「基本的な仕訳」の復習
・今までのノートを見返して間違えた箇所の復習
(特に模試の見直しポイントを頭に叩き込んだ)
本番
目的は合格すること。そのため、潔く”捨てる”覚悟も必要です。
財務諸表内の当期純利益などは「全ての仕訳や計算が合っていたうえで、やっと導き出せる割に得られるのは2点」という”ハイリスク・ローリターン”なので捨てました。(一応模試で、解き方を理解していましたが)
何でもかんでも捨てるわけにはいきません。
しかし、「限られた時間の中でいかに最高点をとるか?」に注力すべきです。
勉強の方針を立てるうえで、「連結会計や税効果会計を捨てる」という”荒業”も見かけました。
しかし、僕はそこまではおすすめしません。
・運ゲーすぎる
・流れを掴めば、得点源になる
からです。
個人的な考えとしては、簿記2級の要件として入っているのだから、ある程度できるべきだとも思います。
ただ資格取得の目的は人それぞれだと思うので、自分に合った方針で進めていってください。
補足
僕は簿記3級を去年(2021)の7月に取得しました。
その勢いで2級の参考書を購入したのですが挫折…(商教2周+工教1周)
そのまま1年放置して、今年(2022)の10月半ばから再度学習を始めました。
だから、去年の旧版の参考書を用いました。
しかし、旧教科書を使うことで、新規論点の追加(契約資産・負債、売上割戻)や、PCでのネット試験演習不可など不都合がありました。
だからこそ、これから始める人には最新版を買ってほしいです。
ちなみに、新規論点はYoutubeで学習しました。
参考にした動画はこちら↓
https://youtu.be/rlswuXpq5OE
https://youtu.be/glkZneHiwOQ
あと、教科書内の巻末にある<参考>は、問題集で出てきたときだけ確認すればいいと思います。
最後に
人が行動するのは
・楽しいと感じたとき
・危機感を感じたとき
のどちらかだと思います。
僕が簿記取得に踏み切ったのは楽しい:危機感=2:8くらいの割合です。
危機感が強かったので、僕は最短で取得できる道を探しました。
また、学生なので全力でつぎ込む時間と労力があったというのもあります。
ですので、時間がない社会人の方は、簿記の講座を受講するのも手かと。
各々の目的に応じて、自分のペースで進んでいければそれでいいと思います。
今回の僕の学習が、簿記2級の取得を目指す人の参考になればと思い、この文章を書きました。
ありがとうございました!
一応、参考書のAmazonリンク貼っておきます。(2022.11時点の最新版)
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