日本人とハンドメイド。それは魂の叫び。
会期前から気になっていたエキシビションありました。
本日いよいよ行って参りましたが、まーヤバい✕2
それはそれは今の空気にピッタリというかアンビバレントな
なんとも芳しい作品展。。
《《《《《 ニッポン国おかんアート村 》》》》》
ひと目で一筋縄ではいかない
アヴァンギャルド臭立ち込める、エッジの効いた内容であろうことが
タイトルからすでに薫ります。
〜おかんアート〜
大概この言葉からイイ印象は感じない。。。
そんな一見、煮ても焼いても食えなさそうなニッポンの母達のシャウト、
昭和の酸いも甘いも乗り越えた熟年達のピュアな
クリエイティビティ。
その結晶が時を越えていま、渋谷に大集結したという
かなり凶気をはらんだエキシビション。
最初この告知を見たとき、ただの好奇心でしかなかったのですが
今日見に行って、結構なダメージ食らいました。
先ずその点数。
小さな物が多いとはいえ、その数 1000点以上!!!
ものすごいボリューム…
かなり見応えあります。
このおかんアート。
昭和生まれなら誰もが見覚えあるはず
タバコのパッケージで作った傘とか、手編みのドレスを着たキューピーちゃんとか
謎の手工芸品の数々。。あれです。
ぶっちゃけ、どうせしょーもない物がただただ晒し者にされてるのでは??
なんてタカを括っていたんですが大間違い。
流石1000点越え、圧巻の景色にちょっと感動するレベル。。
一個一個はアレですよ。かなりの奇天烈さですが
様々な時代や手法の作品が所狭しと並ぶ様は
ちょっとしたイッツ・ア・スモールワールド。
最初はその泥臭いテイストにやや斜に構えていたんですが
見れば々るほど創造性とか奥深いファンタジーに飲み込まれて、いつしか魅了されてる自分が。。(汗)
これ何が面白かったって、作り手の愛情と
そのアイデアというか想像力。
ケーキの箱に付いてるリボンを編んでお魚を作る。
松ぼっくりに飾りを施す。
軍手から小鳥を作る。
チラシ広告を折ってボックスを作る。
スゴくないですか?? 生み出すパワー。
発想もですが、これらは全部「身近にある素材」であること。
誰がいつ考案したのか不明ですが、捨てられてしまう物や使い古された物
そんな"価値が無かった"物が 素材として選ばれ、
新たなに命を吹き込まれる…
ちょっと大袈裟ですがwwwかなり斬新。
現代のハンドメイドって、実はあまり手作りじゃなくて
ほぼ出来上がってる素材を買ってきてって…てパターンじゃないですか??
それに比べたら昭和のおかん達はきっと
材料だってスムーズに入手できない。
きっと今よりももっと手間も時間もかかったはず。
そういう意味でクオリティーが高いな、と思っちゃいました。
もう一つ感心した点が
「ひたすら斬新」。
なんでもない物を生き物やマスコットに仕立てるとか
なんにでも目とクチを付けて擬人化する、とか
とにかく無理やり愛でる。
オカン特有の博愛が爆発してる、そしての発想の根源が前衛的
コレほぼアウトサイダーアートです。
(今回キュレーターの都築響一さん、実は早くから日本にアール・ブリュットを紹介した方でもあり、この接点まんざら間違いでもなかった)
芸術性が高いかどうかは別として、或る意味突出した創造性から発せられてる点では一緒。
カワイイの中に作り手の凶気が垣間見えて
なおのこと興味深いです。
また今回、この展示方法が実は凝ってて。。
コンパクトな会場にギッシリ並んでるだけでも凶気なのに
会場内にカーブが多い。
什器が弧を描いていたり、壁がいちいち直角じゃなかったり、ちょっと屈折した会場作り。
まるで時空が歪んでるかのような??かなり面白くて
刺さる人にはたまらない演出だと…
じゃ、これらが家に欲しいか?と問われれば
答えはノーですがw
かなりエモーショナルで見所(ツッコミ処)満載の展示でした。
そして1番刺さったのは、「我が道を行け」ってこと。
他人の評価とか気にしちゃダメ!!って訴えかけてきます。奴らがwww
ハンドメイドされる方々には何かしらエッセンスが得られる(かもしれない)本展
会期もうすぐ終わっちゃうので
春のお出かけついで
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか★