メンバー紹介:森 和美(精神保健福祉士/公認心理師)
支援者のウェルビーイングのための任意団体として、リスタートする「Streat」の3人のメンバー紹介をしていきます。一人目は、このnoteの発起人でもある森です。さっそくインタビューしに行ってみましょう!
普段、何をしていますか?
現在(2023.12)は、フリーの精神保健福祉士/公認心理師としてパラレルに活動しています。
・支援者支援(研修や個別のキャリア相談/カウンセリング)の活動
・NPOへの参画や企業とのダイバーシティ推進の協働
・ソーシャルワークやメンタルヘルスの普及啓発のために、執筆/Voicyの日経xwomanのパーソナリティ(2023.11月~2月まで、土曜日のダイバーシティ担当)としてラジオでも配信しています。
パラレルに働きながら、パートナーと小学生の子どもとの3人暮らしをしています。
(2024.1月~は、これに加えて大学でのキャンパスソーシャルワーカーとしての活動もはじめました!)
これまでのキャリアは?
大学では心理学を学びました。大学のゼミの先生が臨床心理士/精神保健福祉士を持っている先生で、社会人になってから先生の助言もあり養成校に通って精神保健福祉士を取得しました。
ソーシャルワーカーとしては社会福祉法人で障害のある方の就労支援を約8年、一度転職して福祉系企業の人事として社内のダイバーシティ推進を担当しました。
2021年に独立して、これまでの経験を生かしてダイバーシティ推進(主に障害者雇用)にかかわるお仕事をお受けしながら、自身の活動として支援者支援や普及啓発の活動をはじめました。現福祉制度ではカバーしきれていない領域でのアクションにも興味を持っていて、他NPO法人にもソーシャルワーカーとしてかかわっています。
2022年に公認心理師を取得し、現在も学び続けながら独立してから約3年続けているオンラインの相談支援でカウンセラーとしても活動しています。
気づいたら、ずっと誰かの「はたらく」や、「いかに生きづらさを柔らかくするか」にずーっとかかわっています。
支援者のウェルビーイングについて
最初に支援者支援について思い浮かんでいたのは、支援者として働き始めて2,3年目ごろ、やりがいを感じつつも自分では対処がしんどいなと感じる疲れやバーンアウト気味な感情に気づいた頃でした。
その後、精神保健福祉士の実習指導者や、事業所の管理者、転職して人事として働く中で、仕組みづくりにかかわり少し客観的な立ち位置から自分も含めた支援者のことを考えるようになり、「支援者自身を支える仕組みが大切である」ことや、「支援者も、労働や暮らしの中で困りごとを抱えうる生活者である」と強く考えるようになりました。
特に福祉業界は一般企業(特に大企業)に比べてリソースが少なく、サポート体制や福利厚生が薄く、キャリア形成についてのサポートも一部の管理職を対象にしてしか実施されないなどの課題感も感じるようになりました。
独立してから個別相談も多くお受けするようになりましたが、バーンアウトが要因のひとつとしての休職や、ライフイベントの影響での転職の検討などのテーマでお話いただくこともとても多いです。
組織の中でこういったサポート体制が仕組み化していくことも大切だと思いますし、組織外でもいくつかの「サードプレイス」を持つことがレジリエンスを高めると私自身の経験からも実感して、この活動を始めました。
これから何をしていきたい?
社会モデルなどのソーシャルワークで大切にされる考え方を、多くの人が自分自身にも取り入れることで、お互いの迷いや弱さ、揺らぎも許容しながら暮らし/働いていける要素が増えたらいいなと思っています。
対人支援の仕事も、今の社会も、間違わないことや効率が重要視されていて、それはもちろん大切なことで役に立つことも多いのだけど、一方で人間ってもっと曖昧な存在ですよね。
その部分を大切にできることで、困難なことにも勇気を持てるように思います。これからは私自身ももっと周囲に頼りながら揺らぎながらも、「自分にとって大切なこと」を忘れずに居れるようになりたいなと思っていますし、仲間と共にこの活動を共有することでそれは可能なんじゃないかなと思っています^^
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\ instagramで、支援者のウェルビーイングについての発信をしています /
https://www.instagram.com/streat.labo/