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vol.05  氷を溶かしていくこと  

Streatでは、2023年6月より不定期でメールマガジンをお届けしています。このnoteでは過去のストリートレターのアーカイブをお届けしていきます。

Streatは、Social treatmentの意です。傷んでいる時もよりよく生きたい時も頼ることができる。ソーシャルワークや福祉がそんなものになればいい。ストリートレターは、読者登録をいただいたみなさまにお送りしています。

2023.10.3

10月になりましたね。
月が変わると同時に朝晩がめっきり涼しく、季節が変わった実感があります。

今回は、コラムと10月末開催のトライアル開催の「キャリア研修実践編」のお知らせです。

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先日、小学校の「人権教育」について触れる機会がありました。
自分が小学校の時を思い出すと、授業で習うものの「人権ってなに?」と聞かれても正直それが一体何を指すのか、上手く答えられなかったように思います。

福祉、ソーシャルワークという仕事をしていなければ、改めて学ばなければ、「人権意識」を大切に持てていたかどうか分かりません。それくらい、きちんと学ぶ機会があることが大切であるテーマなんだなと思います。

そして、今回保護者向けに配られた資料がすごく分かりやすかったので、こちらで共有させてください。「差別の氷山」というタイトルで、このような図が添付されていました。

”氷山というのは、水面上に現れている部分と水面下に沈んでいる部分があります。水面上に現れている部分は上からの太陽熱で暖まると解けていきます。また、そこへショベルカーでも持って行って削ると、これを物理的になくすことができます。ところが、水面下に沈んでいる氷の塊は上からの作用ではびくともしません。しかもどれだけの広さや深さを持っているのか上から見ただけでは分かりようがないのです。これが「差別意識」です。

人権課題の社会差別性の現れは、ちょうどこの氷山の一角として水面上に現れている部分といってもよいのではないかと思います。

そしてその差別を支えている差別意識というのが水面下の氷の塊といえるのです。この氷の塊をなくすためには海水の温度が高まらなければいけません。これが幅広い人権意識の高揚です。海水の温度を上げる営み、海流の流れを変える営みといってよいかと思います。日常生活の中で常に人権意識を高めていく営み、つまり水面下の海水の温度を高めていくことが大切になってきます。” 

「人権文化の創造」堀井隆水 より

ちょうど今、テレビはジャニーズの話で持ちきりですね
これを発端に、日本中のさまざまな文脈で、ひとりひとりが自分はどうだろう?と顧みられる機会にしていきたいですね。

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10月の研修/イベントのご案内
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※開催は終了しています

2023/10/29 (日) 9:00 - 10:30
ソーシャルワーカーの自分らしいキャリアをつくる
【事前ワーク&リアルタイム研修】


事前のワーク(所要時間約2時間)と、1.5時間のリアルタイム研修を組み合わせた講座です。
「しっかりと」キャリアについて考えて取り組みたい方におすすめです。トライアル開催のため4名限定。
2名以上のご参加で開催します。


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過ごしやすい季節になりましたね。学びにお出かけにリフレッシュに、よい秋をお過ごしください!

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このレターは、すでに福祉やソーシャルアクションをされている方だけではなく、これから学びたい、行動したい方にも届けていけたらいいなと思っています。必要な方がいらっしゃればご紹介ください。
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