えっ?!本番ってこんな一瞬で終わるんですか?!〜ムナポケ爆速ワークショップ〜⑥
こんにちは!
演劇経験のない宝塚歌劇団のオタクです。
さて、2日間の集団稽古だけで本番を迎える無茶な舞台(ワークショップ)の最終日(本番)です!
つまり私の初舞台です。宝塚歌劇団109期と同期になりました。
当日は奇しくも宝塚宙組8代目トップスター真風涼帆さんとトップ娘役潤花さんのご卒業の日でした。ご卒業、誠におめでとうございました。
9:00から会場設営が始まりました。
舞台設営も客席配置も初めての作業です。
私は普段大道具さんが組み立てるような舞台しか見ていませんので、
パーテーションと丸椅子だけの舞台でもこんなに色々出来るんだ!と演出に驚きっぱなしでした。
照明さんと音響さんの力も改めてすごいなと感じました。
照明さんのおかげで舞台の表情がガラッと変わるものですね。オニオとヒョットコエットが出会うお祭りのシーンで赤いライトに照らされた演者の影を見ながら、本当にお祭りに入り込んだみたいだと思いました。
音響さんは舞台進行に欠かせない存在だと知りました。音楽の転換でシーンがガラッと変わりますし演者の動き出しが揃います。私が担当したシーンの終わりからMy Sharonaがかかるのですが、公開リハでMy Sharonaを聞いた時、そこまでトチらずストーリーを運べたことに安心して腰が抜けるかと思いました。
私たち演者が最後の詰めをしている最中もずーっとスタッフさん達は慌ただしく作業されていました。演者が受付作業などもせずお芝居だけに集中できる環境を作って下さいました。
さて、肝心の演技の方ですが…
前回演技に感情を込めるにはどうしたらいいのか分からない、と書きましたが、
あそこから自宅稽古で芝居が右往左往していました。
ヤンキーになったり、
台詞の漢字が全部カタカナに聞こえるアホの子になったり、
台詞の全部に動作をつけて挙動不審になったりしました。
台本を改めて読んで、オニオ→ヒョットコエットに「好き」を伝える場面はいっぱいあるが、ヒョットコエット→オニオに「好き」を伝える場面は自分のシーンが担ってると思い、
とにかくオニオが好きだということを込めたお芝居をしよう!と前日に決めました。
ラブレボリューション21verと自称していました。
そんな感じのお芝居に見えたでしょうか?笑
瞬く間に公開リハが終わり、本番を迎えました。
お客様も40名超?来て下さいました。
本番は全く緊張せず迎えることができました。
ただ、もう終わってしまうのかという淋しさから目を背けて舞台へ上がりました。
今回は約45分の作品でしたが、公開リハも本番もあっという間に過ぎていきました。
自分のシーン、こんなに短かったっけ?チャットGPTのシーン、もう来ちゃったの?!と驚いていました。
ストーリーの終盤、オニオがティボルトを殺してしまいヒョットコエットがオニオに逃亡を促すシーン。
「鬼男!いいから逃げて!」
のセリフから、本番中なのに泣きそうになりました。
1ヶ月間も全然何考えてるのか分からなかったヒョットコエットが、急にすごく愛おしく、とても切なくて、胸がいっぱいになりました。
霊廟でヒョットコエットとオニオが柏餅を喉に詰まらせて死んでしまうシーンなんて、もう2人を見れずに虚空を眺めていました。
お芝居が終わり、ご挨拶をするときに、
来てくれた友人の顔を見つけました。
他のお客様のお顔もよく見えました。
そこでやっと、あぁ私、今タカラジェンヌと同じ光景を見ているんだな。舞台からの景色って、こんな感じなんだな。私が見たかったものってこれだったんだな。と感謝の気持ちでいっぱいになりました。
舞台が終わり、慌ただしく片付けをして、打ち上げにも行ってきました。もう打ち上げの頃には気持ちがフワフワしてしまって、自分の中には「舞台が好き」という言葉以外、全部捨ててきてしまったように思いました。
今後、また舞台に立つ日がくるのか、分かりませんが、今回のワークショップに参加して本当に良かったと思いました。舞台が更に好きになりました。
ご来場頂いたお客様、脚本演出の永井さん、共演者の皆様、私のオニオのOさん、照明音響スタッフの皆様、noteを読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
最後に、舞台に関わる全ての方々に
神田伯山の中村仲蔵をご紹介して終わろうと思います。きっと支えになってくれると思います。
(私は根っからの「誰かのファン」なので「おじさん」に感情移入して泣いてしまうのですが笑)
最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました!
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