大炎シーンの増殖中
今日も大炎シーンの増殖中なんだけど、画像で見ると何が増えてるかわからんな。どうもすみません。。
ところで、今回の立体ドローイング制作はコミックスがテーマの一つであるのもあって、表現がとても漫画的である。
漫画と絵画の折衷、という明確な意図があるわけではないけれど、漫画と絵画の違いに考えが行き着くことはある。
漫画はデフォルメが命。デフォルメによって漫画ならではの空想世界が鮮烈に出現する。ありえないポーズやありえない表情なんだけど、漫画としてはその方がリアルであるとさえ言える。
一つには、対象の単純化がその要因だと思う。
できるだけ単純な線で描くのは、作業の効率化でもあるけれど、それだけでなく、単純化した絵にしか出せない表情やポーズの面白さもあるのらしい。
効率的に描きたいから単純化した面よりも、単純化した方が面白いから、の方が動機として強いのかもな、と漫画的に描いていると思う。
しかし、絵画は効率化を一切考えない。
一枚きりで作品となるのだから、効率化はまったく大事じゃない。
むしろその一枚にディテールを詰め込むのだから、漫画的観点から言えば、単純化とは逆の面白さを追求しているとも言えそう。
漫画と比べても、セリフも描き文字も、ストーリーも設定も何もない肖像画の表情ひとつが漫画一冊分くらいの情報量で迫ってくるのは、丹念なディテールの追求によるものだ。
嬉しい表情、悲しい表情、怒った表情などの単純な表情ではない、とても複雑な表情を描き出せたりするのは絵画の大きな魅力なのだ。
漫画も絵画もどちらも好きな自分としては、いつの間にか漫画的な絵画になっていたりするかもしれないが、本来はそういう微妙な表現ができるといいなと思っている。
ただまあ今回は漫画的表現に全振りした”アート表現”だが。
(アート表現てのは漫画表現を漫画の範疇から抜き出す表現てこと。)
今日も雑文で申し訳ない。
今日の画像↓
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