世界最古の貨幣経済はどこにあったのか?
世界最古の貨幣経済がどこにあったのか気になったので調べてみました。
一般的に、貨幣経済とは、商品やサービスの交換に貨幣を使う経済のことです。貨幣とは、商品の価値尺度や交換手段として認められたもので、金属や紙などの形態を持ちます。
では、世界で最初に貨幣経済を始めた国や地域はどこだったのでしょうか?実は、シュメール人が銀を単位とした通貨制度を紀元前3000年頃から使用していました。シュメール人は現在のイラク南部に住んでいた文明で、文字や法律など様々な発明を行いました。
しかし、シュメール人の銀を単位とした通貨制度だけが古代の通貨制度というわけではありません。実は、北米でも古くから独自の通貨が使われていました。それがワンパムです。ワンパムとは、筒状の貝殻ビーズを紐状に組んだり、ベルトや刺繍などの装飾品に織り込んだもので、かつて北米東部沿岸地域や五大湖周辺地域などでインディアンが交換手段や儀式用品として使用していました 。ワンパムは色や模様によって意味や価値が異なっていました。
シュメール人以前にも商品交換の手段として貝殻や穀物などが使われていました。これらは厳密には通貨ではありませんが、価値の交換を可能にする役割を果たしていました。