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たった一文字。その一文字がせっかくの文章を台無しにしてしまうことがある。
だから文章書きは指先にまで神経を尖らせ、一字一句に目を配らないといけない。神は細部に宿るのだ。


昨日、弁理士会の広報誌を見ていたら、とある記事が目に入った。中小企業・スタートアップ向け知財情報サイトを公開した旨の告知記事だ。

そのタグライン(キャッチフレーズ)は、「愛では、アイデアは守れない。」。

うーん。なんか惜しい…(笑)

「アイデアは」の「は」が余分だと思う。「は!?何故、入れた?」と感じる。

「愛では」と「アイデア」。

せっかく語感が似た2つの言葉を持ってきたのに、「アイデア『は』」としたことでリズムやテンポが失われている。語呂が悪くなってしまった。たった一文字、たった一音で印象は変わる。見た人の記憶に残るかどうかも決まる。

「愛では アイデア守れない。」

こっちの方がよくない?
「愛では」と「アイデア」の語感の繰り返しが効いてくる。文章全体がリズミカルになり、躍動感を感じられるようになる。見た人がニヤリとし、記憶にも残りやすくなると思うよ。

最近、こんなことばかり考えています(笑)

たかが一字。されど一字。一字一音が文章の成否を決めることがある。だから、決して手を抜かないよう、日々、言語化と文章作成に取り組むようにしています。

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