シングル1500円分のノーマルカードで構築済みデッキを手軽に強化する ― イジンデン デッキ紹介

はじめに

　イジンデンをプレイし始める際に構築済みデッキから入る人は多いだろう。そしてゲームに慣れてくると、デッキを強化してみたい、と思う人も出てくるはずだ。

　この記事ではそんな人のために、シングルカード予算1500円で構築済みデッキを改造するデッキレシピを紹介したい。レア (R) やスーパーレア (SR) のカードは使わず、ノーマル (N) カードのみを使用したデッキである。そのためカードをパックから入手しやすく、またシングルでもお求めやすいだろう。お好みで構築済みデッキに入ってる SR やお手頃な R を加えれば、さらに強化できるかもしれない。デッキ構築を楽しむ手助けとなれば嬉しく思う。

前提

• 各色の構築済みデッキ「2箱」分を改造して単色デッキを作る ― 単色デッキは初心者にも扱いやすいのでオススメ。2箱分使うのは強いカードを3枚～4枚使いたいため。何なら構築済みデッキ2箱だけでも、カードを強いものに絞れて強化できる。

• 第3弾カード（紫を含む）はひとまず保留 ― こちらもお好みで加えてみてもいいだろう。なお、紫の構築済みデッキにはパープルオーブが入っているため、他のデッキとパワーを合わせたいなら、パープルオーブはあえて使わないことをオススメする。

• シングル価格は記事公開時点でのカワスタとカードショップアジト通販による ― カワスタは最低20円/枚、アジト通販は最低50円/枚。通販の場合は送料は含まない。

赤単速攻

　単独アタック時にダブルプレッシャーを与える《栄西》や、ペナルティ持ちだがパワーの大きい《明智光秀》を加えて、相手を速やかに殴り切るデッキ。《直江兼続》や《連なる天守閣》は中盤のパワー不足を補うために採用した。《ロイヤリティ》や《バレット》のタネには賞味期限の切れた《源義経》などを充てるのがいいだろう。

　お手頃なRを入れるなら、剣術イジンを強化できて除去も付いている《北条政子》や、レベル4で条件付き即応の《中臣鎌足》あたりがいいだろう。

青単闘技場

　ノーマルカードの中でも屈指のパワーカード《円形闘技場》を使うデッキ。中盤は相手のイジンを《ジャン＝ジャック・ルソー》で除去しつつ、《革命の広場》でドロー加速したり、《玄宗》でガーディアンを増やしたりして、フィニッシュの闘技場につなげる。《ストーム》は最後のひと押しで相手のブロッカー候補を排除するために採用した。

　お手頃なRを入れるなら、裏マリョクをガーディアンにできる《チンギス・ハン》が、円形闘技場と相性バッチリでオススメである。ただし、相手の裏マリョクもガーディアンになるので、出すタイミングは見計らおう。また、更なるシナジーを狙って《孔子》を入れるのもいいだろう。

緑単ランプ

　《卑弥呼》や《巨大古墳》によりマリョク加速し、最後は《最澄》の能力で一気に殴るデッキ。中盤は《魔除けの社》でアタッカーを除去したり、《藤原定家》とハイケイで攻防を両立させたり、《運慶》や《ギャザリング》で息継ぎしたりしてしのぐ。

　お手頃なRを入れるなら、ハイケイを置くたびに1ドローできる《大伴家持》（またはちょっとお値段はするが同様の能力でレベル2の《ハリエット・ピーチャー・ストウ》）を入れればドロー加速ができる。その際はギャザリングと魔除けの杜を1枚ずつ減らして《阿弥陀堂》を2枚入れるといいだろう。また、運慶の代わりに《行基》を入れるのもオススメである。

黄単義政

　通常の構築にも存在する黄単義政を、ノーマルカードのみでも回るようにアレンジしたデッキ。《ヴィジェ＝ルブラン》に加えて、《周瑜》の魔力化や《劉備》のレベル軽減により、1ターンでも早く《足利義政》や《姜維》を召喚する。《メロウ》はハイケイも対処できる万能除去として採用したが、なければ構築済みに入っている《ネハン》でもいいだろう。さらに高速化したい場合は《カール・マルクス》を採用するといいかもしれない。

　お手頃なRを入れるなら、イジンの数を少し減らして、除去マホウの《エクスキューション》を入れてみてもいいかもしれない。その場合、戦場以外からでも冥府発動できるようになる《張角》も入れてみると面白いだろう。

おわりに

　イジンデンはパックから出るカードが強く、大会で優勝するデッキともなると SR や R が多く入っているのが常だが、そういったデッキは金銭的に構築が難しいこともあるだろう。「脱・構築済みデッキ」を考えている初心者プレイヤーは今回紹介したデッキで、一段上のイジンデンの楽しさに触れていただければ幸いである。