
アントニウスバレット採用型リユニオンLO ― イジンデン デッキ紹介
はじめに
本日18:00から開催した公認大会は4名による総当たり3回戦となりました。今大会もご参加頂きありがとうございます🙇
— 川越イジン会 (@kawagoeijinkai) January 11, 2025
優勝は「ポテト」さん!おめでとうございます👏👏👏👏
次回の公認大会は1月25日(土)に行います。皆さまの参加をお待ちしております。#イジンデン pic.twitter.com/gP6dFryiFc
昨日の川越イジン会で《マルクス・アントニウス》と《バレット》を採用したリユニオンLOを握り、BO3の3回戦を制して優勝できた。感触がよかったので、忘れないうちに言語化しておきたい。
リユニオンLO自体の解説は過去記事を参照いただきたい。
デッキリスト
(注:このデッキを参考にされる方は、上の写真(=実際に使ったリスト)ではなく、下のスクショのリストを参考にしていただきたい。上のリストでは、私が《エカチェリーナ2世》の能力を勘違いしていたことが理由で、紫マリョクの配分が歪になってしまっている。)

メインデッキ
キルルートと主たるカードの採用枚数

このリストで真っ先に狙うキルルートは、妨害が無ければ次の2つである:
1ターン目に紫2マリョク+メディチ、2ターン目に赤2マリョク+道長+リユニオンで山札引き切りループに突入
1ターン目に紫2マリョク+メディチ、2ターン目にカルドロン+裏マリョク+土方CIPドローによる引き込みと裏マリョク赤カウントの墓地送りでワンチャン前項のループに突入
このルートを意識してメディチ、道長、土方、リユニオン、カルドロンをそれぞれ4投し、また道長や土方を強引に引き込むためにコーザリティも4投している。これに合わせて、赤と紫の色マリョクは1ターン目に使いたい紫の方を1枚多くしている。
三成は山札を引き切った後のLOループの時にだけ使うものと割り切って1枚のみにとどめ、スピリットアウェイも全て抜いた。道長でリユニオンを回収しつつ1枚の三成を何回か出し直せばマリョクレベルもイジン召喚権も必要条件を満たせるので問題ない(細かいプレイングは省略)。ガーディアン落ちのケアについてはアントニウスの節で述べる。

ルターに対するメタカードとしてのバレット
リユニオンLOが今の環境で最もケアすべきアーキタイプは青紫キュリー(いわゆる「紫陽花キュリー」)だと考える。こちらについてはゆたかびとさんの記事が詳しい。
青紫キュリーのカードでは《マリ・キュリー》もキツいが、より重く見るべきは《マルティン・ルター》だと考える。《スピリットアウェイ》を経由すれば1ターン目でプレイされる可能性もあるからだ。ひとたびルターが着地すれば、こちらは裏マリョクを魔力コストに充てられなくなるためリユニオンが打ちづらくなり、キルターンが遅くなる。その隙にキュリーのメガハンデスで手札を空にされたり、《岡田以蔵》の寝たとき除去→対象メディチで特殊敗北させられたりしかねない。
ルターを重く見た私はメインからメタを張ることにした(それもあって三成は1投にとどめた)。最初に思いついたのは第四弾の新カードで除去付きイジンの《源為朝》だった。除去範囲がパワー6000までと広く、ルターも圏内に入っているからだ。しかし一人回ししてみると私にはレベル6が重く感じられ、使いにくい感触があった。
次に思いついたのはメディチをタネにした《バレット》だ。レベル3と軽く、魔力コストもゼロのためルターの妨害も効かない。召喚権の「貯金」は減ってしまうが、動けなくなるよりはマシという判断で採用した。しかしこの方法は、墓地にカードが3つ以上ある状況で使うと特殊敗北してしまう(ため使えない)という欠点があった。そして青紫キュリーは《スピリットアウェイ》をふんだんに投入している。バレットが初手にあったならまだしも、ドローで何とか引き込んだ頃には十分に墓地が肥えてしまっているだろう。土方を出せたらCIPドローでワンチャン引き込めて、土方をタネにして打てるかも、といったところである。

ピッタリハマったアントニウス
デッキリストに悩んでいたのと同じころ、私は天草サーバーで《マルクス・アントニウス》が強いという噂を聞きつけた。

そして試しに投入してルターを意識した一人回しをしてみたところ、アントニウスの器用さを実感した。言語化できたものとしては次が挙げられる:
召喚権を実質消費せずにバレットのタネを用意できるので、ルターを除去した後で他のイジンを展開でき、ターンを返さずにリーサルできる可能性を高められる。
召喚権プラスにより、メディチを除去された更地からでも召喚権の「貯金」を取り戻せ、山札引き切りループに入るターンを早められる。
レベル条件プラス1できるので、カルドロンが引けなかった状況でも2ターン目でレベル条件6に入れる確度を高められ、土方着地ルートの可能性を高められる。
ガーディアンを魔力ゾーンに置けるので、魔力コスト切り+コーザリティ経由でガーディアン落ちした三成を回収できる。
まさにラストピースといった感じでピッタリハマった形だ。私のリストではバレット2枚とともにアントニウスを2枚採用した。三成とアントニウスの合計が3枚なので、全てガーディアンに落ちてしまった場合は無限ループが組めなくなるが、その際は無理やり有限ループを組んで何とかしようと割り切った。
サイドデッキ
また全く洗練されていないし言語化もしきれていないが、サイドデッキに採用したカードの意図も書き残しておく。
追加のバレットx2
追加のルター対策。
無礼打x2、平賀源内x2


ミラーマッチでメディチを破壊するため。無礼打は主に先攻時に、平賀は後攻時にサイドインするために採用し、実際にサイドインしたが、どちらも平賀だけで問題ないかもしれない。要研究。
新島八重x1

キュリーや《メアリー1世》《ドロレス》などのハンデス対策として。私のリストでは黄マリョクを採用していないので戦場には出せず、墓地に置く必要がある。能動的にはカルドロンのCIPで捨てたり、裏マリョクでリユニオンの魔力コストに充てたりして墓地に送る。相手にコーザリティを使われると強制的に回収させられる点には注意が必要。腐りやすいので2枚は採用したくなくて1枚にとどめた。
今回は青紫キュリー相手にサイドインして、運よく早々にカルドロンで捨てることができ、キュリーのメガハンデスを妨害するのに役立ってくれた。ありがとう。
遠征軍x1

ミラーマッチや青紫キュリーでスピリットアウェイやコーザリティをケアしたつもり。例によって手札に来ると完全に腐るので1枚にとどめた。
今回は青紫キュリー相手にサイドインしたが活躍の場はなかった。むしろミラーマッチの後攻時に、相手のスピリットアウェイにワンチャンターン返って来い、と賭けるためにサイドインするのがいいんじゃないかと思った。
メロウx2

《蝦夷共和国》でモータルを得たイジンや《円形闘技場》ケアして。今回はサイドインすることはなかった。例によってマホウ使用できないがそのつもりもなく、相手が先手2ターン目にリーサルを狙ってきたときにガーディアンから冥府発動できればそれでいいと割り切っている。
この枠は蝦夷モータルが環境にいなさそうなら闘技場のみ見て、1ドローできる《ソリッドビジョンα》や、カルドロンで赤カウントできる《カーバナイズ》にしてもいいかもしれないと思っている。
おわりに
リユニオンLOは細部の詰め甲斐があるデッキだと感じた。引き続き研究を進めたい。