花束を貰うって嬉しいものだ。
最後の出勤日に頂いた花束の写真をアイコンにしていました。
そろそろアイコンを変えてみようと思って、この花束の事を書いておこうと思います。
3月末でアルバイトしていたスナックを辞めました。
足掛け1年半。
働き始めてすぐに正社員での仕事が決まって週末だけにしてもらったり、体調を崩して丸々1ヶ月休んだり、転職したら残業が多くて週一で働くのが精一杯になったり、失業したから増やしてもらったり、その都度私の働きやすいペースで働かせてもらいました。感謝しかありません。
市内でも辺境にある小さなお店。常連さんがほとんどのアットホームなお店でした。
女の子の年齢層も高くて、私としては居心地が良かった。
上から数えて3番目。平均年齢の引上げに貢献していました(笑)
都内にすぐに出られる近県です。市内では新型コロナウイルスの感染者も日に日に増えていました。
もともと4月になったら学校が始まるため、近々辞めるとマスターに話していましたが、強行突破で3月末で辞めさせてもらいました。
マスクをする訳にいかない3密ど真ん中での接客。
感染したら?もしも娘にうつしたら?誰かにうつしたら?
そう考えると単純に怖かった。
それでも。
収入源がそこしかなかったとしたら辞めなかったと思います。
店を閉めたら女の子の収入も途絶えてしまうと、東京都の休業要請が出た後もギリギリまで店を開けて頑張っていましたが、遂に閉めたと聞きました。
マスターに辞めると言った次の出勤日。それが最後の出勤日でした。
黙って辞めるのは性に合わないと、連絡先を知っている女の子達には出勤前に伝えました。
お客様にも連絡して3人ご来店頂く事が出来ました。
このご時世に不要不急の外出を促すのも気が引けるので「来てほしい」とは言えませんでしたが、お客様が来てくれた事で、少しは役目を果たせたかなと思います。
もともと「来て」と言わないスタンスで接客していました。それが出来たのはノルマ的なものがないかわりにバックもない、時給だけで働けるのんびりしたお店だったからです。
私みたいな人間にとっては働きやすい職場でした。
1年半在籍したけれど、お店の人とは最後までプライベートで親しくなりませんでした。
マイペースに働きたかったから。
娘と夕飯を食べてから出勤するので仕事の前に時間はなかったし、仕事が終わった後はすぐ休みたくて送りで真っ直ぐ帰っていました。
業務連絡だったり挨拶程度のラインのやりとりくらいの関係でした。
そんな私に花束を用意してくれていました。
お店が終わった後、サプライズで渡されて。
本当に嬉しかった。
心の中でどう思っていたか、本当のところは分かりません。
コロナ禍の中、突然の一抜け。
それでも、勉強頑張ってねと送り出してくれました。
心の豊かな人達と働けた事に感謝です。
私のようにダブルワークで働いている人もいたけれど、専業で毎日働いている子が多かった。
どうしているのかな。
私はみんなにロクシタンのハンドクリームを渡しました。
手洗いとアルコール消毒で手荒れが気になっていたから。使ってもらえていたら嬉しいな。
今、私ができる事は、早く当たり前の日常が戻ってくるようにと祈ることだけ。