「できない」と言う言い訳がなかった。
おはようございます。ちいさなちいさな雑貨屋さんsweetmarronです。
今日はnoteで面白いテーマが募集されていたので、それに沿って書いてみようと思います。
題してこの仕事を選んだわけ。
私がsweetmarronを開業したのは2020年の10月でした。
なぜ何のあてもなく資金もないのにおもむろにこの仕事を選んだのか。
このテーマをきっかけに改めて考えてみました。
この仕事をなぜ選んだのか。
それはたぶん「不安を感じなかった」ということかなあと思います。
私はそれまで10年以上とある会社で勤めていましたが、そこでの人間関係やそれに伴う感情の揺れやストレスが尋常じゃありませんでした。
ですが、その会社でないところにいても、自分はそうだったのではないかと思います。
そんな時家族から「もう好きなことして生きていけばいいんじゃない?好きな料理の写真撮ってブログ書くでもいいし、ごちゃごちゃした雑貨とか売ってもいいやん」と言われました。
最初は「え?生活の保障がない仕事をするって無理やろ」と10年間(薄給とはいえ)安定したお給料をもらう仕事に就いていた私には途方もない話でした。
退職するまでの2か月間、有休消化をしている時、夏バテして冷房が効いた部屋で韓流ドラマを毎日観ているのに、次に何をするのか何も浮かばず「私は何をしているんだろう」と悶々としました(笑)。
今思えば、きっと10年間の疲れをとる時間だったのだと思います。
そんな時、保育園の勤務証明を出す時期が近付いてきたのです。
もし失業保険をもらうを選択したら、息子は退園になる。
卒園まであと半年、家族で大好きな保育園。絶対退園させたくない!!
でももう就職したくない!!
ということで保育園にお迎えに行く道すがら「そうだやっぱり雑貨屋さんをしよう!」と閃いて開業届を出し、今に至ります。
もう一つ付け加えて言うと、誰にも言わずにどこまでやれるか試したいのもあり、私が起業して雑貨屋さんを始めるということを伝えたのは、家族とほんの少しの友人だけでした。
基本的に何かを行うとき、割と反対される私…。
ですが、この時だけは誰からも反対されるどころか、全員が背中を押しまくってくれたのです。
単純な私はすぐにその気になれました(笑)。
その気になった結果、なんとか1年以上、この仕事を細々と続けられています。
今までは何かを始める時いつも「できない理由」を探していました。
やっぱりそこに一番にあったのは「生活」です。
ですが、sweetmarronを始める時はその「生活」さえも頭から抜けて不思議なアドレナリンが出ていたのでしょうか。
「楽しそう!」しかありませんでした。
そんな私のお店は「クセが強い」が最高の褒め言葉になっています。
好きなことを始めたい時「できない理由」を考えている時はタイミングではないと学んだヒトコマでもありました。
そして、できることを探して一生懸命過ごしていくことが沢山の実をつけることもあると一人だけのこのちいさなお店で学んだことでもあります。
どんな仕事に就いていてもそこにいるのは自分が選んでいるからだなあと辛い10年の会社員生活を経て、実感している日々です。