【演技の良し悪しってなに②】外国人の演技の良し悪しを見抜けるのか。
みなさんは演技の良し悪しをどこで見ているんでしょうか???
ここでは、そこから生まれる疑問を数回に分けて考察していこうと思います。
前回は「演技をしている者は、良い演技も悪い演技も、観るとなぜか引っ張られちゃう」という話をしました。それは「何が良くて何が悪いか具体的には解ってないから、引っ張られるんじゃないか」という話で終わりました。
今回も「何が良くて何が悪いのか、ちゃんとわかってないよね」っていう話をひとつしたいと思います。
ジョニー・デップ裁判で語られた、元妻は演技上手くないよね話。
先日ジョニー・デップの裁判がありましたよね。アンバー・ハードという元奥さんと名誉棄損を争った裁判です。
それ自体はここでは関係ないので割愛しますが、そこであるひとつの話題が論点になりました。
"アンバー・ハードは、ジョニー側の嫌がらせによってアクアマン2を降板させられかけたのか"
というような内容です。
そこで証人として呼ばれたのがウォルター・ハマダというワーナーのDC映画部門の社長さんです。そして彼はこう言いました。
「ハードと主演のジェイソン・モモアとの間にはケミストリー(スクリーン上の相性)がなく、編集や音楽で相当に工夫しなければならなかった」
ちなみにケミストリーとは何ですかと聞かれたハマダ氏は、
「それが、その人を映画スターにするのです。ある時はすぐにわかります。それがなかったのです」と答えました。
ボクはこのアクアマンを実際に映画館で観に行っているのですが、正直言ってアンバー・ハードの芝居は気になりませんでした(凄く良かったとも思いませんでしたが)。
ちなみにスウィトリトメンバーの一人は「微妙だと思ってたんですよ」って言ってました。
明るめのエンタメアクション映画だったので、演技を細かく見てなかったというのはありますが、正直気になるほどではありませんでした。でも確かに二人にロマンスはそんなに感じられなかったかな…と。
けどそれも、言われてみれば…という程度でぶっちゃけわかりませんでした。
調べてみるとこのアンバーさん、出世作の「ラム・ダイアリー」(ジョニー・デップ主演で彼女はヒロイン役)のオーディションの時も演技に難色を示されていたそうです。
言われてみれば、確かにいつも怖めな表情で、反抗的な顔ばっかしてるかも…と後から思います。(「ラム・ダイアリー」は未見)
で個人的に思ったのは、多少演技が下手でも日本人のボクから見たら、外国人の演技の良し悪しはわかりにくいな…。ということでした。ボクたちの見かたなんて、テキトーなもんだなと。
外国人のとことん悪い芝居を観てみよう
わからない時はどうすればいいか。
それは、わかるくらい下手なものを見ればわかるだろうと。
ゴールデンラズベリー賞を取った芝居を観るといいかもしれません。
でも正直、具体的にそれがどう悪いのかはボクはまだわかりません。ラズベリー賞映画にあまり触れてないので、ちょっとこれから観てみようと思います。
もちろん良い芝居も観ておいた方が良いです。
それはアカデミー賞俳優の演技を観るのが良いでしょう。
でも正直、観て確実にわかるものでもないと思います。
だから演技の良し悪しって見分けるのし難しいです。
じゃあ同じ日本人の演技なら、見分けがつきやすいかどうか。
次回はそのあたりを話せたらと思います。
アサカワミト