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滋賀の植物【弓なりの植物たち】
林道や山中の車道で、背丈の目線で弓なりになっているのはこれ!という植物を集めました。
(1)早春の花、キブシ(木五倍子)
葉をつける前の3~4月、黄色いブドウのような花を咲かせるので、早春のイメージが強いキブシ。夏には花の形そのままに、マスカットのような可愛い実がなります。
秋にはもう、翌春のために花芽をつけています。
葉の軸は赤みがかっていることが多く、葉の縁はギザギザで互生。分布域は広めでどこでも見かけますが、日本固有種なんですね。
(2)初夏の花、ウツギ(空木)とタニウツギ(谷空木)
ウツギやタニウツギは、開けた谷の斜面などが好きなパイオニア植物。
いずれも弓なりの枝に対生の葉をつけますが、濃緑の葉に白い花のウツギはアジサイ科、黄緑のくしゃっとした葉にピンクの花のタニウツギはスイカヅラ科と、全く別の分類群です。
タニウツギは日本海型気候の土地に多く、石灰岩を好む植物とのことですが、滋賀県は伊吹山地から北鈴鹿にかけて広く石灰岩が分布していて、よく見かける気がします。法面緑化に使われていることも多いのではないかな?
(3)秋の草本:イタドリとヨウシュヤマゴボウ
日当たりや土壌など条件が良いとすぐ巨大化する、イタドリとヨウシュヤマゴボウ。
いずれも全縁の葉で互生ですが、イタドリは葉の下側が真っ直ぐ。ヨウシュヤマゴボウの葉は普通の楕円形、先が少し尖りぎみです。
イタドリは山菜として食べられるけど、独特の酸味があって自分は得意ではないです…が、全国(北海道ではオオイタドリですが)どこにでもモリモリ生えているので、食べないのはもったいない気がするんですよね。味の濃い佃煮にするなどして、再チャレンジしてみたいな。