いい加減覚えたい!上にのびるコミカンソウと横にのびるコニシキソウ
どちらもマメ科じゃないのに一見マメ科みたいな葉をつける。
小(コ)+赤やオレンジ色らしい名前+草(ソウ)というネーミング。
図鑑で確認しては忘れるという繰り返しなので、冬の間に覚えるべくそれぞれの特性を比べてみた。
まずはコミカンソウ(小蜜柑草)。
・直立する茎が上にのび、そこから小枝と葉が四方に広がる。
小蜜柑の木(草本だけど)と覚えればよかったのね。
・夏から秋に花・実をつける。葉の裏に小さいミカンみたいな実。
・小枝に互生した葉がついていて、よく見ると羽状複葉ではない。
・意外にも外来種ではないらしい。
*ナガエコミカンソウは南方からの帰化植物。「小蜜柑」が1セットでコミカンソウ属(Phyllanthus)だから、無印ミカンソウは無いようだ。昔はトウダイグサ科だったけど、APG分類体系以降コミカンソウ科コミカンソウ属になったのだとか。
次にコニシキソウ(小錦草)。
・地面を這うように横に広がる。葉は対生で、暗紫色の斑紋がある。
「錦」の名のとおり秋には紅葉する。
・葉の付け根に小さな花が咲く。そのままの位置に丸い小さな実がつく。
(コレも少しミカンに似ていると思うから紛らわしい。)
・明治時代に帰化したらしい。
*ニシキソウは在来種。帰化種にはオオニシキソウもある。この「オオニシキソウ」は立ち上がるんだけど、あくまで主軸にあたる部分は無い。同じトウダイグサ科のトウダイグサ属は真っ直ぐ上に上がるのが多いところ、ニシキソウ属は分枝・横に広がるのが特徴らしい。
いろいろ調べてスッキリ。雪どけが待ち遠しい~