無料で映画が観られて英語の勉強にもなる!パブリックドメイン作品3選
外出自粛中で暇なみなさんへ。今回はYoutube等で無料で鑑賞できる名作映画(パブリックドメインの映画)をご紹介します!
パブリックドメインって?
パブリックドメイン(public domain)とは、著作物や発明などの知的創作物について、知的財産権が発生していない状態または消滅した状態のことをいう。 (Wikipediaより)
つまり、時を経て著作権が失効した作品たちのことです。名作映画DVDが激安で売られているのもこれですね。DVDを購入しなくても、Youtubeにたくさんアップロードされています。歴史に名を残す名作映画の数々が無料で見放題! すごい!
唯一の欠点は、日本語字幕が付いていないという点です。しかし、サイレント映画の場合、字幕は簡単で短い文章だけなので英語がそれほど得意じゃなくても理解できますし、理解できなくても映像だけでストーリーについていける内容のものがほとんど。それに少し英語の勉強にもなる、かも……?
というわけで、下記に個人的におすすめなパブリックドメインの映画をご紹介します。
キートンの探偵学入門(Sherlock Jr.)1924
チャップリンと肩を並べる世界三大喜劇王の1人、バスター・キートンの短編映画。2020年にパブリックドメインになりたてほやほやです。
ストーリーも面白く、45分ほどと短いので空き時間に気軽に観られます。探偵に憧れる映写技師の話なのですが、夢の中で映画の世界に入っていくシーンが「この時代にどうやって撮ったんだろう??」と思ってしまうくらい魅力的。
当時としては革命的な映像表現だったそうです。
ほかにもキートン作品にはパブリックドメインになっているものがあります。愉快なストーリーはもちろん、個人的には危険なスタントシーンとキートンの人並み外れすぎている身体能力も見どころの一つです。
イントレランス(Intolerance)1916
言わずと知れたアメリカの歴史的名作。当時のアメリカ、古代バビロンなど時代と場所が異なる4つの舞台で繰り広げられる「不寛容(Intolerance)」が巻き起こす物語を通し、人間の不寛容さを問いただす内容になっています。とにかく壮大なセットとスケールの大きなストーリーが圧巻です。
同じくD.W.グリフィスが手掛けたアメリカ初の長編映画「国民の創生(The Birth of a Nation)」もパブリックドメイン化しています。こちらは南北戦争を白人の視点から描いた映画で、人種差別の描写がふんだんに盛り込まれており、今では人種差別の歴史を学ぶ教材になっていることが多い作品なので、勉強の意味で観てみてもいいかもしれません。最近だとスパイク・リーの「ブラック・クランズマン」でもこの映画のシーンが何度も使用されてましたね。
(※ブラッククランズマンもアマプラで観れるのでぜひ‼︎)
カリガリ博士(Das Cabinet des Doktor Caligari)1920
これも有名なので知っている人も多いかも。ロベルト・ヴィーネ監督による、革新的なドイツのサイレント映画です。
精神に異常をきたした医者・カリガリ博士と、その忠実な僕である夢遊病患者・チェザーレ、およびその二人が引き起こした、ドイツ山間部の架空の村での連続殺人についての物語である。(Wikipediaより)
こんなあらすじなんですが……思い切ってネタバレしますと、これ「全部妄想だった(犯人は自分だった)系エンド」の最初の作品なんです。ビューティフル・マインドもファイトクラブもシャッターアイランドも、この映画が原点なんですね。限られた技術しかまだない時代に、その表現がまた見事で……いつの時代も作品を作る上で重要なのは技術ではなく人間の創造性であることを見せつけられます。
おわり
パブリックドメイン映画を集めたサイトもあるみたいなのでここから探してもいいかもしれません。
https://publicdomainflix.com/
スタア誕生とか二都物語とかもあるっぽいですね!
以上、おうち時間にぜひご活用ください。