描き途中の絵
ハロー。
まだまだお暑うございます。
それでは本日もいってみよーう。
***
カシスだったよね。
ワタシが何時間でもチビチビ飲んでるって覚えていたの。もうビックリ。
で、うれしかったんだよね。
ここのお蕎麦美味しいね、やっぱり。
ちょっと飲ませて。
彼の頼んだ日本酒を少しいただいた。
うん、美味しい。だけど、ほんの少しでいいや。
やっぱりそこも変わってないな。
そう言って笑った顔は 少年のような屈託のない笑顔だった。
待ち合わせたお店には彼の方が先に座ってた。
そりゃそうだ。彼の住む街にあったから。
俺たち何で別れたんだっけ?
それ、ワタシに聞く?
そう返事した瞬間に思い出したんだよね。
日本には一夫多妻制など ないからだ。
あー そんな事言ったかもな。あの頃。
結婚しているわけじゃないから 誰と会おうが
制限されるものではない。同性でも異性でも会いたい人は沢山いる。そんなコト言ってたよ。
今となっては そのセリフも少しわかるようになっていた。
今やっている仕事や趣味のハナシ、沢山喋って
気付けばかなり遅くなってしまった。
歩いて数分の彼の家はコンクリート打ちっぱなしのカッコ良いマンション。
まだここ住んでたんだ。って内心思いつつ
久しぶりのお家訪問。
あ、レイアウト変わってる そう思いつつ
お湯を沸かす後ろ姿の彼の背中を見つつ、書き始めていた彼の絵を久しぶりに見ているワタシがそこにあった。
***
それではまた次回⭐︎
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?