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医師国家試験 直前講座 比較まとめ

はじめに


117回国家試験に合格しましたSです。
みなさんも118回医師国家試験に向けて図書館で朝から夜まで勉強している頃でしょうか。
僕は12月のMEDIC MEDIA模試では偏差値39を取ってしまい、焦りのあまり直前講座をたくさん購入しました。1月は朝から夜まで各予備校の直前講座で勉強し、結果的に最後の模試では偏差値53を取ることができました。
直前講座の中には役に立った講座もあれば後悔した講座もありました。今回は自分の経験を活かして直前講座の特徴やおすすめ度をまとめてみました。
各講座の紹介の後におすすめ度を★★★★★満点で記載しています。また、最後に特におすすめの講座をランキング形式で5つ紹介しています。
参考にして頂けると嬉しいです。

medu4

究極マップ

究極マップはmedu4の講座です。
講義時間は約12時間でテキストは30ページです。値段は10000円(?)です。
この講座の特徴は12時間30ページで医師国家試験の全範囲をカバーしていることです。的中率は究極マップだけで76%とされています。各科目の講義時間としてはメジャー科は30分程度のものが多く、マイナー科は10分程度のものもあります。
もう一つの特徴は多くの受験生が使用していることです。受講者数は年々増加しており国試受験生の半分が受講しています。
使っている人数が多く的中率も高いので、ここにある知識を落としていないだけで安心感があります。
medu4で紹介されている使い方としては講義を聞きながら最低3周することがおすすめされています。他にも勉強が進んでいる人は知識の抜け落ちがないか1周してみたり、勉強が進んでない人はマップに載っている範囲に絞って何周もしたり、様々な使い方ができます。

次に気になる点を3つ紹介します。
①まず、講座内で穂積先生自身も言っていますが、情報量が多すぎて初めて見たときに拒絶反応を起こす可能性があることです。
僕自身、初めて究極マップを見た時に拒絶反応を起こしてしまい、時間的余裕を作るために、5年生の正月に究極マップを買って、QBを解きながら究極にメモを書き込んでまとめノートの代わりに使うようにしました。また、6年生の正月の究極マップ発売時からスムーズに動画で勉強できるように、大晦日までに一通り復習をしておきました。1月1日の午前0時に究極マップが見れるようになるので、12時間の講義を見終わるまで寝ないチャレンジをしましたが、途中で力尽きてしまいました。
5年生で究極マップを買う際の注意点は、国試が終わると動画が見れなくなってしまうことです。medu4のサイトにも例外措置は認められてないと記載されていました。PDFのテキストは手元に残りますが、箇条書きが多く、講義がないと分かりにくい記載もあるので、買った場合は一度動画を見ておくのがおすすめです。
②Dr宮田のファイナルチェックとは少し役割が被っている感があります。ファイナルチェックは116回から始まった比較的新しい講座ですが、両講座とも国家試験の全範囲を網羅的に解説する講座です。違いを簡単に説明すると究極マップは箇条書き、基本的、使用者多い、テキスト30ページで、ファイナルチェックは文章、ハイレベル、使用者少ない、テキスト100ページです。
③究極マップのコンセプトが各科目の知識を1枚にまとめて国家試験の地図を作ることなので、QAssistのテキスト等で場所や映像を使って記憶しているタイプの人だと混乱する可能性があります。自分も最初にマップを見たときはそうでした。

究極マップと直近の過去問3年分だけで受かるという意見も聞きますが、国試の問題のレベルと受験生のレベルが両方インフレしているので個人的には疑問です(笑)iPadやオンライン予備校の普及で想像以上に受験生のレベルが上っているので日頃からコツコツ勉強するのがおすすめです。
詳しい内容についてはmedu4のサイトや穂積先生のtweetを貼っておくので参考にしてください。
おすすめ度は★★★★★です。国試は合格率90%の試験で、周りと同じ勉強を丁寧にやっていれば受かるという点で+★しました。

MEDIC MEDIA

総まとめ講座 マイナー

総まとめマイナー科はMEDIC MEDIAの約12時間の講座です。担当の先生は清澤先生です。眼科、耳鼻咽喉科、整形、精神科、皮膚科、泌尿器科の6科目について1科目あたり約2時間の講義があります。テキストは問題編と補足資料に分かれていて、問題編が20ページ程度、補足資料が10ページ程度です。値段は6600円で実はレビューブックマイナーと同じ値段です。
問題編はほぼ全て国試の過去問で、1周目問題とはあまり被っていません。
講義は補足資料を使った各疾患の説明の後に問題を解く形式です。マイナー科が得意な人向けと言うよりはマイナー科が苦手な人がコスパよく成績を上げるための講座という印象でした。
medu4の究極マップのマイナー科は1科目10分程度の科目もあり、マップだけでは不安な人がマイナー科のマップ代わりに使う選択肢もあると思います。
QAssistのメイン講座ではマイナーは盛永先生が担当していますが、総まとめ講座のマイナーは清澤先生が担当しているので、清澤先生のマイナー科の講義が聞きたい清澤先生ファンにもおすすめです。
おすすめ度は★★★★☆です。


総まとめ講座 産婦小児

総まとめ産婦小児はmedicmediaの約9時間の講座です。担当の先生は清澤先生です。値段は6600円です。
テキストは問題編と補足資料に分かれていて、問題編が20ページ、補足資料が20ページ程度です。問題編はほぼ全て国試の過去問です。
産婦小児が得意な人向けと言うよりは産婦小児が苦手な人がコスパよく成績を上げるための講座という印象でした。
おすすめ度は★★★☆☆です。

直前アシスト

直前アシストはmedicmediaの講座です。講義時間は約3時間でテキストは21ページでした。117回の担当講師は産婦小児が清澤先生で内科外科と公衆衛生が盛永先生でした。値段は4400円です。
特徴は約3時間という短い時間でたくさん的中することです。値段も4400円と高くなく、1日で見終わる量なので直前講座の中でコスパは最も高いと思います。
手技を解説している直前講座は他に少なく、直前Assistから本番で1~2問手技が的中していたので最高でした。
気になる点としては
おすすめ度は★★★★★です。コスパ最強です。

MEC直前講座シリーズ

次にMECの直前講座を3つ紹介します。

Dr宮田のファイナルチェック

Dr宮田のファイナルチェックは116回から始まった講座です。時間は約6時間でテキストは100ページを超えています。値段は8800円です。直前講座の中では早くから公開されていて12月から視聴することができます。
国試の全範囲が網羅的に解説されており、かなりボリュームのある内容となっています。紛らわしい用語・病態・治療、比較対象・二項対立、重要治療薬、最終確認・新傾向・トピックスの4部構成でそれぞれ1時間30分程度で解説されています。
100ページ超えのテキストを約6時間で解説しているので、着いていくのが大変でした。僕は普段2倍速で講義を聞いていたのですがこの講座だけは1.5倍速で聞きました。
全範囲を網羅的に解説しているため、究極マップと役割が若干被っている感じがあります。究極マップが基本的な内容を落とさない講座であるのに対して、ファイナルチェックはややハイレベルな講座です。ファイナルチェックは国家試験の出題委員ごとの分析に基づいた予想問題なども含まれています。ファイナルチェックでは臓器別で学んできた知識が比較対象や二項対立などの様々な角度からまとめられており、知識が整理されて定着する実感がありました。国試の直前期に究極マップに飽きてきた段階になってもファイナルチェックは見直すたびに新たな発見がありました。
MEC公式のYoutubeでは42問的中と紹介されていますが、マップと同じ基準で的中数をカウントすればもっとたくさん的中しているようと思います。
おすすめ度は★★★★★です。個人的に一番オススメの講座です。

Dr渡の国試無双

Dr渡の国試無双はMECの直前講座で約3時間の講座です。値段は8800円です。
選択肢一発、問題文一発、画像一発の3部構成で各1時間程度の講義があります。
渡先生が国試で正答を選ぶテクニックを紹介してくれます。選択肢としては何度も登場しているのに、国試の長い歴史の中で1回も正解になったことがない選択肢などを教えてくれます。逆に安直に飛ぶ付いては行けないところも解説してくれています。
似た講座としてmedu4の特講シリーズに裏技・テクニックという講座があります。両方の講座を受講した感想としては、medu4の講座は医師国家試験に限らずあらゆる試験に通用するテクニックを紹介していて、国試無双は各疾患ごとに国試の傾向を紹介して医学知識による裏付けをしてくれるイメージです。「国試無双」という講座名や「国試対策の女神」というキャッチコピーとは裏腹に医学知識や国試の過去問分析をベースにした意外と硬派な講座でした。
内容面は渡先生が国試無双の没ネタをtwitterに投稿しているので参考にしてみてください。
ちなみに国試無双で紹介されていたテクニックをmedicmedia模試で使ったところ全く通用しませんでした。
おすすめ度は★★★★☆です。3時間程度という時間を考えるとコスパはかなり高いです。


Dr孝志郎のラストメッセージ

Dr孝志郎のラストメッセージはMECの必修対策の講座です。講義時間は4時間30分程度でテキストは50ページ程度です。MECの直前講座の中で発売が最も遅く1月20日でした。
講義形式は過去問や予想問題を使った問題演習がメインです。
講座の中ではげましてくれるので精神安定剤にもなります。
おすすめ度は★★★☆☆です。


個人的おすすめランキング

個人的なおすすめランキングはこちらです。
1.Dr宮田のファイナルチェック
2.究極マップ
3.直前Assist
4.Dr渡の国試無双
5.総まとめ講座 マイナー

医師国家試験の直前講座についてYoutubeでも話しているのでよっかたら見てください。

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