Meteor Lights の煌めき
あんステの感想をただただ書き綴ります。
※5月16日17:00公演 大千秋楽(スイッチング版)を鑑賞
公演情報
タイトル:『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』~Meteor Lights~
原作:『あんさんぶるスターズ!』(Happy Elements K.K)
脚本:赤澤ムック
演出:宇治川まさなり
出演:
守沢千秋 役:佐伯亮
深海奏汰 役:井澤巧麻
南雲鉄虎 役:中西智也
高峯翠 役:松井勇歩(劇団Patch)
仙石忍 役:深澤大河
三毛縞斑 役:横井翔二郎
蓮巳敬人 役:宮澤佑
鬼龍紅郎 役:武子直輝
神崎颯馬 役:神永圭佑
ズ!のイベントストーリー『追憶*流星の篝火』に予想通り感動して、その熱冷めやらぬままアーカイブ配信を購入した。
観劇をはじめたのは真夜中過ぎ。途中で眠ってしまってもおかしくなかった。
結果から言えば、私は200分の作品を一度も止めずにぶっ続けで観た。
それくらい、一人一人のキャラクターが本当にそこに居て、動いて、しゃべっていて、
私はすでに一度ストーリーを読んで知っているのに「次はどうなるのか?」とドキドキしながら観ていた。
全員が最高だった。
私が大好きな守沢千秋が、流星隊がそこにいた。
佐伯亮さんの守沢千秋が大好きになった。彼が率いる「舞台の流星隊」が、声の流星隊と同じくらい大好きになった。
汗だくで誰よりも大きく舞台を駆け回り、怖がり、怒り、それでも最後は笑顔で「ヒーロー」になる守沢千秋。
臆病で、友達が少なくて、真面目で、いじめられたって信念を曲げない守沢千秋。
「なんでこんなに頑張っているのに、報われないんだ…!」
「頑張れ、千秋、負けるな、千秋、って誰か言ってくれよ…!」
そんな彼がうずくまって泣き叫ぶ終盤のシーン。
でも、そんな彼を助けることは誰にもできない。
『人が人を助けられない理由』がそこにある。
自分で立ち上がらなければ、自分で歩いていかなければ、本当に救われることはないからだ。
"頑張れ、千秋、負けるな、千秋"
この言葉は作品中、何度も何度も彼自身が言ってきた言葉だ。
自分自身に、何度も何度も。
彼は立ち上がる。
そして、深海奏汰にとってのヒーローになるんだ。
君にとっての、ヒーローに。
絶対に不可能ではあるけれど、この物語を高校生のときの私にみせてあげたかった。
悩んでいる私を抱きしめて、「死にたい」ばっかり言っていた私に教えてあげたかった。
高校生の守沢千秋は、あまりにも"高校生のときの私”だった。
自分の中にある「正義」。それを実現できない「無力」。
嘲笑され、馬鹿にされて、それに対してへらへらすることしか出来なくて。
空気が読めなくて、ウザい。友達が少ない。
そんな私が私は大嫌いだった。毎日毎日「どこを変えれば」自分のことを好きになれるかってそればっかりだった。
変える必要なんて無かったのに。
私にとっての"欠点”は、そのまま守沢千秋の"美点"だった。
彼は全部を抱えたまま、優しく強く、いつでも笑顔で人々を救ける。
それで良かったんだ。それは尊くて正しいことで、それは私にとっての正解で、
だから、それで良かったんだ。
「ヒーローは嬉し涙しか流さないんだ!」
うん、そうだね。だから、私が今流しているこの涙は、嬉しい気持ちの結晶だ。
「”同じ”があるのは、嬉しいな!」
守沢千秋、ありがとう。
大好きだよ守沢千秋。これからも、よろしくね。
せっかく大千秋楽公演を観たので、何人かキャストについても書きたいなー、と思う。
まず目を引いたのは、三毛縞斑役の横井翔二郎さんだ。
今回の役どころはかなりストーリーテラー的役割で、登場回数は多めだった。
そのどの場面においても、彼は三毛縞斑だった。
快活で謎めいていて、頭が良くて何でもできちゃいそうな無敵感。
ファンになるに決まってる。
カーテンコールで泣いてしまった深海奏汰役の井澤巧麻さんに「ママだよ~!」と声をかけて笑わせようとするところとかもう最高だったし、
歌も踊りも完璧。しぐさ、表情、細かいところまで全部全部が三毛縞斑だった。私の中の三毛縞斑がたぶんそのまま舞台に生きてた。
次に、南雲鉄虎役の中西智也さん。
よくがんばったね。すっごくすっごく、てとらくんだったよ。
私はあんスタ、及び流星隊に鉄虎くんから入ったので、たぶん一番彼に対して厳しく見ていたと思う。
でも、舞台を観始めて一番初めに「ああ、この舞台を観て良かった」って思ったのは、鉄虎くんがあまりにも鉄虎くんで、元気いっぱいでかわいかったからだった。
初めての役付きで、こんなにも立派に鉄虎くんを演じてくれてありがとう。
カーテンコールで「これからの智也のテツを!お願いします!」と鬼龍紅郎 役の武子直輝さんに言われるくらい、苦労して、悩んで、そうやって鉄虎くんをやってくれて本当にありがとう。
他にも全員が全員、本当にキャラクターをリスペクトしていて最高だった!
最後に、守沢千秋役の佐伯亮さん。
守沢千秋のことを大好きだって言ってくれて嬉しかった。
背中で語るシーンが多かった今回の千秋。
カッコ悪い自分を何とかカッコよく見せたい、そういう千秋の意思から、そうなっていたのかな。
昔の守沢千秋は、今回の舞台の守沢千秋は、
私が知ってる守沢千秋より臆病で、カッコ悪くて、小さかった。
でもだからこそ迷いや悩みが、優しさや強さが伝わってくる、守沢千秋らしい、あったかい生き様だった。
人間らしい、普通の子、変な子、守沢千秋。
きっと佐伯亮さんにしかできない、最高の守沢千秋だった。
ありがとうございます、願わくば、どうかこれからも。
この先どんなことがあっても、
この舞台が、この瞬間、私に力をくれたこと
ずっとずっと忘れずに、生きていくんだろう。