近所のオジちゃん

気が付いたら、あれほどあった雪が消えていた。
雪が消えた所から次々にクロッカスが咲き始め、「まだ早いよ、まだ早いよ、凍えちゃうよ」と家の中でヌクヌクしてたら、あっという間に大地のあらゆる生命体が活動を始めてしまった。

もう既に出遅れた感がある・・・

ここ最近は、程よい気温と程よく降る雨で、あらゆる草が一斉にワサッと伸び始めた。

昨日、仕事から帰ってきたら見知らぬ軽トラックが家の前に止まっており、相方ともう既に真っ黒に日焼けしたおじさんが外で談笑していた。

あっ、いつも何かと気にかけてくれている、近所のオジちゃんだ！

何やら、立派な椎茸を持って来てくれたらしい。

オジちゃんが、モゴモゴ何やら言ってんだけど、どうやら家の周りのワッサワッサの草に除草剤を撒いちまえ！との事だった。

私は今必死で一面雑草で覆われてしまった、昔ここに住んでいたお婆ちゃんが畑として使っていたであろう畑の雑草を根っこを取りながら手で起こしているのだ！

その事をオジちゃんにちょっと自慢げに話したら、「そったらもん、除草剤まいて草枯らして堆肥入れてトラクターで起こしてまえ、除草剤は近くのホームセンターにも売ってから」と・・・

オジちゃん、除草剤屋のセールスマンかってくらいに除草剤を押して来る。

確かにオジちゃんの家の周りはすっきり綺麗だ・・・茶色いけど・・・草が生えてないから・・・

さ〜どっちを選ぶ！

時間と労力、そして日に日に高騰していくガソリンを使って、2週間に一回草を刈らなければ、すぐ鬱蒼とするか・・・

ま〜、これは生き方の選択でもあるのでね、やっぱりどうして除草剤を使う事に抵抗を感じてしまうのでね、オジちゃん又草ボウボウでも気にしないで寄ってて！