ぼよよんと飛び越えて、幕を開けよう
先週にお酒のコラムを上げて年内のnoteは終わろうかと思っていたのだけれど・・・
どうしても書きたくなって今こうやってモニターに向かっている
その理由の一つというのは、昨日飛び込んできたニュースの「今井ゆうぞうお兄さん逝去」の記事だ
僕には今年3歳になった姪っ子がいるせいか、ここ何年かはNHKの「おかあさんといっしょ」をよく見ている。
最近の番組内で歌われる曲は僕らが知っているアーティストも楽曲提供しており、「えっ?この曲あの人が作ってるの?」っていうことがままあり、それも一つの楽しみとして聞いていることも多いのだけれど
そんな中、去年放送された「おかあさんといっしょ60周年特番」の録画を姪っ子と見ていた時にその曲に出会ったのだ
はいだしょうこおねえさんと今井ゆうぞうおにいさんが歌う
「ぼよよん行進曲」に
ご存知の方も多いと思うが、「ぼよよんと空へ飛び上がってみよう」という歌詞があるように非常にポジティブな曲で、今年の自粛期間中に何度も力を貰えた曲だ
加えて、番組内でのしょうこおねえさんとゆうぞうおにいさんの笑顔や振り付けが子どもだけではなく大人にも力をくれる。
そんな曲を「良い曲だよなぁ~」と思っている時に届いたゆうぞうおにいさんの訃報
まだ引きずっているぐらいショックなニュースで
もちろん世代では無いけれど、色々な映像や今年はリモートで歴代の歌のおにいさん、おねえさん達でこの曲を歌っている動画を見て涙が出そうになった。
こんなご時勢の世の中だからこそ「ぐっ!とひざこぞうに勇気をため」て「ぼよよんと高く、飛び越えてゆこう」という歌詞がものすごく心に響く・・・作詞作曲の中西圭三さんやしょうこおねえさん、そしてゆうぞうおにいさんありがとうと大きな声で伝えたい。
今年、緊急事態宣言の自粛期間中にもう一つ僕が力を貰えた曲がある
それは劇団四季のファミリーミュージカル「はだかの王さま」の劇中歌である「幕を開けるうた」だ
この曲は舞台が始まる前に登場人物の二人が出てきて観客と歌うオープニング曲なのだけれど、今年の自粛期間中に舞台やミュージカルが軒並み中止になる中で劇団四季の団員さんが動画にこの曲を上げてくれた。
映画や演劇、ミュージカル、音楽などエンターテイメント全体が感染対策の必要性や「不要不急なもの」とし扱われたりして今なお疲弊している。
でもこの曲の歌詞には
「楽しい芝居はいつだって心に枯れない夢を咲かせる」
とある、何度も録画で聴いたけれど自粛状況下で改めてこの歌詞を聴いた時に心の底から震えた
もちろん命を守ることは何より大事だが、それと同じぐらい夢を持って生きることも大事なはずだ
今みんなの心の夢が枯れそうになっている世の中だからこそエンターテイメントの力は絶対に必要だと思うのだ
またこの曲の歌詞には「ライトに音楽、用意はいいか、道具も衣装も支度はいいぞ。手をたたいて、手をたたいて、幕を開けよう」ともある
まだしばらく声は出せないけれど、今年のこの憂鬱な世界を
「ぼよよ~んと飛び越えて」
来年、新しい世界を
「手をたたいて、幕を開けよう」
と思う今年の年の瀬である、来年はみんなでエンターテイメントを楽しめる世の中になりますように・・・