こだわりと伝統が生み出す珠玉の1本
さて、僕のTwitterのフォロワー様の中には何故か「スコッチはピートの効いているスモーキーなアイラモルトが好き」という方が比較的多くいる印象なのだけれど、今日はそんなウイスキー初心者だけどアイラ好きな方に向けて一味違ったアイラモルトを紹介しよう。(余談だが、僕はアイラよりはハイランドやスぺイサイドが好きだ)
それがこの「ブルックラディ」だ
かわいい色合いのボトルも印象的なこの「ブルックラディ」(読み方はゲール語なので発音が少し難しい)だけど
最大の特徴は「ノンピート」(ピートが無い)ということ。
「え?でもアイラモルトの特徴は強いピート香でしょ?」と思う方もいらっしゃるだろうが、この蒸留所は間違いなくアイラ島にあり、地元の大麦を使って昔ながらの製法にこだわり作られている珠玉の1本だ。
ちなみに同じ蒸留所が作っているもので有名なのは
「ポートシャーロット」
そして、「ピートの極地」とも言われる
ヘビーピーテッドの代表格「オクトモア」
「え?ピートの代表みたいなオクトモアを作ってる蒸留所がノンピートを作ってるの!?」と思いそうだけど、そうなのだ。
繰り返すが、このブルックラディはノンピートのアイラウイスキーだ。
味わいは、バニラや南国系フルーツな少しもったりとしたニュアンスや上品な風味があるけれど、最後に潮っぽい香りが出てきて
「あ、やっぱりこれはアイラモルトだな」と思わせてくれる
飲み方はもちろんストレートでも美味しいが、ロックでゆっくり味の変化を楽しみながら飲むのもまた一興
「個性あふれるスコッチの中でもアイラモルトはそのピート香で更に個性が尖っている」と思われがちだが、そんなアイラの中で「ノンピート」というまた尖った個性を出しているブルックラディ。
徹底的に地元の素材と作り方にこだわるクラフトマンシップから生み出されるこの一杯、是非ともアイラモルトを知って日の浅い方々に飲んでみて欲しい。
また新しい自分の中の「スコッチの扉」が開くこと請け合いだ。