地方テレビ局のアナウンサーとして働くメリット
こんにちは!アナウンサー受験のプラットホーム・井上智惠です。
今まさにアナウンサー試験真っ只中のあなた、
これからアナウンサー試験を始めるあなたに知ってほしい内容をお伝えしています。
私はアナウンサー家庭教師として、オンラインや対面でレッスンを行っていますが、その中で多い質問の中に
【キー局と地方局のアナウンサーって何が違うんですか?】
という内容です。
何となくは分かっているけれど、詳しく知らないから教えてほしいと言っている生徒さんが多いです。
もちろん超超狭き門のキー局に受かればいいですが、
年によって1000人に1人などの本当に難しい就活ですので、
なかなかキー局の合格まで行く人は少ないです。(最終選考まで、や、その手前までいったという人は私も含め周りに沢山います。)
アナウンサー就活が始まってすぐ、
まずは皆さん試験が早い民放キー局を受ける訳です。 そこで撃沈して、自信をなくし、【もうアナウンサー諦めようかな…】と第一の壁にぶつかります。
狭き門だと思いながらも皆さんどこかで
【私(俺)受かるんじゃない?】と思っているものです。
受かるために受けるのですから、その気持ちは大切ですし、否定する気持ちはありません。その気持ちがなかれば受かるものの受かりませんので。
しかし、この第一の壁にぶつかった時、多くの方はどこまで受けるか(地方局まで本当に目指すのか…)ということまで、しっかり考えていないことがあります。
まずは現実を見て、フリーズ状態のまま前に進めない…といった人が多いです。そのまま諦めてしまう人もいます。
【アナウンサー試験は就活全体の練習のつもりだったし】という軽い気持ちで受けた人ももちろんいますので、そういった人はそこで諦めていいと思いますが、
小学校・中学校・高校から アナウンサーになるのが夢だったという人は、
そこで諦めていいのでしょうか…?
おそらく、そういった子どもの頃から夢だったという皆さんは、
簡単にはあきらめず、準キー局、地方局、地元の局など、全国行脚を始める人も少なくないでしょう。
きょうは、地方局アナウンサーの良さ、そして地方局経験を生かした未来の姿を紹介したいと思います!
私は地方局出身なので、地方局の良い所も沢山知っていますし、地方局でしか学べなかったことも沢山ありました。
もちろん地方局がゆえに大変だったこともありましたが。
そして、地方局での10年の経験をもとに、今生徒さんにレッスンが出来ていますし、ナレーションの仕事も司会の仕事も事務所に入らなくても請け負うことが出来ています。 これは、おそらく私のようなタイプ(ガンガン1人で営業できるタイプではない)なのに恵まれていると感じています。
なぜ恵まれているのか、それは、やはり、
・局の専属となって、テレビ局の看板でもあるニュースを読んていた経験
・NHKキャスター10年の経験
・アナウンス業以外にも、制作、編集などを行って、フットワークが軽いこと
これが大きいと思います。
とくに3つ目は、キー局のアナウンサーにはあまり体験できないことです。
時にはお高く感じられがちなアナウンサー・キャスターのイメージを和らげてくれます。
ご存知かもしれませんが、地方局では、人員が少ないことや、何でもできて当たり前といった文化もあるため、
アナウンサー、キャスター、リポーターとして局に入ったとしても、
もちろん出演するのですが、それ以外の仕事の方が多いです。
たまに、アナウンサーにはこういった仕事はやらせない…という局もありますが、かなり例外で、
NHKキャスターはもちろん、ケーブルテレビ、民放地方局、
ほとんどの局で、自分の出演する番組のコーナーを自分で企画して埋める…といった形が一般的です。
企画(リポートなど)を作るにしても、サポートしてくれるADのような人はいないことが多いですから、ゲストへのお茶出しや控室・ロケ場所の確保(時には役場に問い合わせて使用許可を頂いたり)、ロケ場所への移動手段の確保、さらに、自分で撮影をするならその機材の確保(他の人と被ったらロケにもいけない)、編集機の予約など、1つのコーナーを作るのにも全体を見渡せないとできない訳です。
もちろん、最初の頃は何が必要かもわからず抜けてしまうこともありますが、自分がミスして準備が間に合わなければ放送ができませんから、毎日TODOリストを作って、チェックしていない漏れが生じます。
そして、リポートが出来上がった後も、
一応(と言ってしまいますが)テレビで伝えるのが仕事なので、生放送に出演してプレゼンするということ。
さらに、放送が終わった後も、
お問合せへの対応やホームページ掲載用の記事を書いたりと、
やることが沢山あるのです。
これを何年もしていたら、勝手にいろんなことが身につく…ということが分かると思います。
決して私はできている…とは思いませんが、
こうやって地道に身に着けてきたことはすぐに抜けるものでもなく、
今もこれからも様々な仕事へ転換できると思っています。
実際に放送局を辞めた後も私の周りでは、
・経験を元に会社を始めて、本を何冊も出している人
・話し方講師として、大企業と契約して安定した収入を得ている人
・ラジオやテレビなどでスキルを磨き続けている人
・企画ができるリポーターとして有名番組に出ている人
色々な活躍の仕方があります。
でも、これはやはり、一度地方局で働いたことがある…という経験が大きく影響していると思います。
これが私の感じる、地方局アナウンサーを選択した時のメリットです!
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