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欧米発トレンド「ジャパンディ/JAPANDI」日本と北欧が融合したインテリアが注目


「ジャパンディ/JAPANDI」という言葉を聞いたことがありますか。

ジャパン x スカンディナビアの造語で、わびさびを代表する時代を超えた日本の美意識と無駄を省いた北欧のミニマリズムを融合したインテリアです。

欧米から発信され、徐々に日本にも浸透してきていて、2021年のトレンド入りしそうな予感です。

JAPANDIのインスタも大人気です。

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北欧インテリアは、すでにジャパンディがあちこちで見られます。

もともと北欧と日本のデザインは共通点がありましたが、最近は素材感のある北欧デザインが増えたことで、ますますその傾向が高まっているようです。

ストックホルムファニチャーフェアや北欧インテリアフェアで展示される様子はまさしくジャパンディ。

日本の提灯からインスピレーションを得た紙の照明がストックホルムファニチャーフェアのエントランスを飾り、日本人デザイナーによる墨汁を落としたような壁紙がインテリアフェアのトレンド会場を彩りました。「自然に還る暮らし」では、素材感のあるわびさびな作品が展示されました。

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2016年に最優秀北欧デザイン賞を受賞したステルトンのコーヒーメーカーは、素材感のあるJAPANDIなデザインです。

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JAPANDIは控えめでシンプルですが、そのスタイルはとてもよく考えられています。また、エレガントでミニマムなスタイルは北欧と日本に共通していますが、色合いやディテールは異なります。

北欧スタイルは、自然素材やパステルカラーで明るさを表現した配色が特徴です。一方で日本スタイルは、暗めなトーンが主流です。

室内にはダークウッドや黒、自然素材の壁、和室のような何も置かれない空間は、素朴な北欧デザインの家具によって引き立てられます。

禅のインテリアを目指すには、邪魔なものが何もない、自由なフロアスペースを作ることです。装飾の多いデザインは避け、低めでシンプルな家具が似合います。

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和室は通常は何も置かれていなくて、用途によって家具が置かれます。ちゃぶ台を置けばリビングルームに、机を置けば書斎に、布団を引けばベッドルームになります。そんな万能な部屋は、北欧のミニマリズムにつながります。下記の画像は、ストックホルムにあるお茶室「瑞暉亭」の広間です。現地の建築家やデザイナーの多くが興味を持っています。

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最近の北欧デザインは、日本の伝統的なデザインに似てきています。シンプルで持続可能なもの、それは北欧にも日本にも共通しています。北欧と日本は、控えめで相手を尊重する人柄も似ていて、シンプルで自然素材を好むところも似ています。ニュートラルな色合いやアースカラー、素材感のある木製家具やミニマルスタイルのキッチン雑貨が主流になっています。

下記の画像は全て北欧デザインです。日本にもありそうな質感ですね。

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下記は、北欧インテリアフェアで展示されていた学生デザイナーの作品。
山口県に3ヶ月滞在し、懐石料理からヒントを得た陶器と木目のプレート。

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新しいものと古いものの融合、イノベーションと職人技、どちらも北欧と日本が得意とすることです。日本は伝統的に、壊れた部品を交換したり修理して、ものを長く使う文化がありました。

たとえば、今ではあまり見られなくなった和室の障子。紙を張り替えることで、新品同様のリフレッシュした気持ちになることができました。

海外から入ってきた使い捨て文化が広まってきましたが、世界中が環境問題への関心が高まっている中で、昔ながらのものを大切に長く使う文化が注目されジャパンディ/JAPANDI人気が世界的に高まっています。

日本人としても、昔ながらのものを大切に使う暮らしをもう一度取り戻したい気持ちになりました。

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