重曹シャンプーとクエン酸リンス
シャンプーとリンスを見直そうと思ったのは、1年半程前。日本人は毎日シャワーか入浴をして、洗髪もするのが常識のようになっているが、スウェーデン人はそうではない。(少なくとも私の認識では)
何年も前、娘がまだ小さかった頃、シャワーも洗髪も毎日するように伝えていて実際に娘もそれに従ってくれていた。それをしっかりやってもらわねばと思っていたのは、それが私の普通の感覚だったことに加えて保育園や小学校で頻繁にシラミが発生していたからという理由も大きい。
"シラミっていつの時代ですか⁇" とスウェーデンに移住後にこの事実を知った時には衝撃だった。娘も小学校低学年の頃一度もらってきてしまい、シラミ専用シャンプーと櫛でシラミをまさにしらみつぶしにしていき、私や夫にの頭にも遊びにきていないかお互いにチェック。シーツやらベッドカバーやらクッションカバーやらを高温洗濯し、マット類も掃除機をかける。それはもう大変だった。以降、口を酸っぱくして毎日シャワー、洗髪を推奨するように。
周囲のスウェーデン人にきくと、子どもはシャワー毎日なんてしていないし、洗髪も週に数回かもしくは1回なんて人は珍しくなかった。(個人調べ)だからシラミも多いのかと納得。
それから結構年月が経って、2年ほど前から自分の生活を見直す時間が思いがけずできたので、いろいろ調べるにつれて我が家で使用している洗剤やシャンプー、リンス、石鹸などが気になってきた。エコロジーな商品を購入するようにしてはいたが、全部そうしたもので揃えていたわけではなかった。
そこで、まずは洗髪から取り掛かってみることに。屋外に1日中いないといけない日や夏で汗をかいたという日以外は洗髪の回数を毎日から数日に1度の頻度にしてみた。これは何の問題もなしで、髪が多く長かったので洗髪後に髪を乾かす手間と時間を削れて満足。
それを半年近く続けた後、湯シャンチャレンジに切りかえる。しばらく続けたのだが始めの頃はちょっと頭皮のオイリーな感じとごわごわ感が気になり、これは継続できるのか?という状態に。でもその期間はちょうど時期的にも外出する機会がぐんと減ったので、ごわごわオイリーでも様子をみつつ、週に1度だけエコ商品の "99%自然成分" という謳い文句のシャンプーとリンスを使用するというサイクルを継続。
ある程度の期間継続して、なんとなくオイリーな感じは収まってきて、ごわつきの方は気持ち落ち着いてきたかもという感じに。
その後、ある動画を見たことをきっかけにやっぱりシャンプー、リンスをきっぱりやめたいと思った。(その動画は記事最後)こうしてたどり着いたのが、重曹シャンプー、クエン酸リンスだった。ネットなどでいろいろ情報があるので、自分に合う分量ややり方を様子を見ながら見つけていくのが一番。我が家にはバスルームに洗い場というものが存在しないので、下のようなやり方におちついた。
適当な500ml 位の容器を2つ準備して、そこにそれぞれ小さなティースプーン2杯ずつの重曹、クエン酸入れる。どちらにも400ml位のお湯を入れてシャカシャカふって溶かして準備しておく。
シャワーする前にブラッシングをしっかりし、シャワーで髪を濡らすときにも手櫛をしながら。おおまかな汚れやほこりを洗い流す感じで丁寧に頭皮もみもみしながら濡らす。以前に髪を切ってもらった美容師の方曰く、整髪料などを使用していなければ、これで8割程度の汚れや埃などはとれるとのことだった。
重曹シャンプーを容器から少しづつ出しながら頭皮と髪全体に馴染ませて、頭皮をマッサージする感じでもみもみ。しっかりと洗い流して、その後のクエン酸リンスも同じ感じで行う。
湯シャンだけよりも、断然こちらの方が頭皮と髪の状態がいい。オイリー感も髪のごわつきもほとんど気にならなくなり、"香り" がないということ以外は以前のシャンプー、リンスを使っていた頃と変わらない感じに。それどころか、以前に数日に1度のシャンプーとリンス使用の頃には2日目に頭皮の痒みを感じることもあったのだが、重曹シャンプーとクエン酸リンスをしだしてそれがなくなった。
そして、好奇心で痒みを感じるまで何日間髪を洗わないでいられるかチャレンジもやってみた。スウェーデンでは週1でしか洗髪しない子もいるし、何か発見があるかもしれないし、とりあえずやってみることに。この時は外出は森への散歩だけ、週に1度大型スーパーへ買い出しという生活をしていたので、特に支障はないかなという時期であったのもよかった。
結果、5日間特に痒みを感じることもなく、フケが出てくる様子もなかった。このチャレンジで、もう数日に一度の重曹とクエン酸での洗髪で十分だと感じられた。今後災害などで1週間程洗髪できなかったとしても、そんなにイライラしないでいられるなという感覚も得られた。
↓ 下の動画はちょっと衝撃的なタイトルではあるけれど、この動画の中の三重大学や大阪大学医学部の実験映像を見て、気持ちを新たに洗剤系を極力排除していく生活に向き合うことができた。30年以上前の東映の動画とのこと。動画内では魚やマウスの動物実験の場面がガッツリでてくるので、こうした動画が苦手な方のご視聴はおすすめしない。実験動画の部分は、6:15-11:18。
ご興味ある方は視聴していただくと何かしら自分の意識や行動を変えるきっかけになるかもしれない。(ならないかもしれない)そして、その意識や行動が体調不良の改善や更なる健康体の維持につながっていく可能性もあるのではと思う。