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【旅行#9】フィンランド&バルト三国旅行①・ヘルシンキ編

今回は2024年1月7日から14日までフィンランドのヘルシンキ、バルト三国のエストニア、ラトビア、リトアニアの計4か国を旅行してきたのでその様子をシェアしていきたいと思います!まずはヘルシンキ編からお届けします。


1月7日

Lund to Helsinki

12:50発、15:30着のSAS便にてヘルシンキに向かいます。フライト時間自体は1時間40分ですが、スウェーデンとフィンランドは時差が1時間あるので15:30着になります。今回初めてスカンジナビア航空に乗ったんですが、途中で紅茶かコーヒーを無料で飲めるのはすごく嬉しかったです。普段LCCばかりに乗っているので、ちょっとの違いではあるものの、サービスの良さに良い気持ちになりました。

Lux Helsinki

ホテルに荷物を置いた後は、この日が最終日だったLux Helsinkiというイベントにやってきました。市内の複数の場所で開催されていて、私はヘルシンキ大聖堂前とアテネウム美術館のものに行きました。広場の周りの建物に鮮やかな色の絵が浮かび上がっていてとても綺麗でした。

鮮やかな絵が浮かび上がります

散歩しながら広場の周辺を眺めていると、大聖堂でもプロジェクションマッピングが始まりました。どうやら時間で区切って異なるプログラムが催されているようです。

マリメッコ仕様

アテネウム美術館はマリメッココラボのプロジェクションマッピングが行われていました。目の前に道路が走っているのであまり綺麗に写真を撮ることは出来ませんでしたが、様々なサイズのウニッコ柄が可愛かったです。

Oodi(ヘルシンキ中央図書館)

フィンランドの独立100周年を記念するメインプロジェクトとして建てられた中央駅に近いエリアにある図書館に行ってきました。図書館の概念を打ち壊すような施設で、たくさん衝撃を受けました。

まず一階のエントランス部分。図書館と聞いて思い浮かべるような光景は一切なく、本棚の姿はほとんどなかったです。返却貸出コーナーはありましたが、それ以外は開放的なスペースにベンチや椅子が置かれているだけでした。チェスコーナーなんかもあり、図書館と知らなければ思いつきもしないようなスペースです。図書館というよりは公民館や文化会館的な雰囲気に近いような気がしました。

チェスコーナー。なぜか囲碁もありました。

一階の奥には、カフェとレストランもありました。階段で二階に上がると、なぜか目の前にギターなどの楽器が置かれたショーケースが現れます。近寄ってみると、どうやらここで楽器の貸し出しをしているようなのです。しかも、近くにはレコーディングが出来るようなブースやまるで音楽教室の一室のような部屋もありました。ここって本当に図書館なの……?という疑惑は深まるばかりです。

3Dプリンター

また、手芸のためのミシンコーナーや多様なサイズのプリンター、そして3Dプリンターまでもが設置されていました。この施設が東京にあったら建築学生は泣いて喜ぶことでしょう。

自由に座れる場所

中央には少し広々とした空間に段差があり、座って勉強や作業が出来るようになっていました。様々なところにコンセントがあり、長時間の滞在も可能な仕様でした。写真にあるような木材はおそらく構造的に必要なものであると同時に、視線を適度に遮ってくれるので作業にも集中しやすいのではないかと思いました。

衝撃も覚めぬ間にようやく三階に辿り着きました。ここでようやく図書館と聞いて思い浮かべるような空間が出現します。天井が波打っているだけかと思いきや、実はそれぞれ左右の床の端も波打っていて傾斜がありました。まるで丘のような雰囲気です。

この椅子もオシャレでした

数十万するような名作椅子も当たり前のように置かれていて、羨ましい限りだなと思いました。北欧の図書館は本当に面白いです。

私にとって図書館とは、本を借りたり読んだりする場所でした。これまではそれ以上の機能を図書館が包括する必要はない、と考えていました。大学の課題で図書館の設計をやったことがありますが、選ばれていた作品は図書館以上の機能が含まれているものでしたし、そもそも要件におおよそ図書館とは思えないような機能が書かれていました。教授たちはきっとこういう建物を想定していたんだろうな、と一年越しに課題の意図が理解できた気がします。本を読むための場所から、人が集う場所としての図書館が求められているのでしょう。とても良い時間でした。

1月8日

Ravintola Maritori(マリメッコ本社)

この日は朝からルンルンでマリメッコ本社とその横にあるアウトレットに行ってきました。マリメッコ、とっても可愛くて大好きなんですが、やっぱり学生には手の届きづらい価格帯なので、アウトレットで掘り出し物があるといいなーとあわよくばを狙っていました。

店内は思ったよりは小さめですが、いろんな商品が所せましと置かれています。私はとてもとても悩んで、大きめサイズのunikko柄のニットベストを買いました。今年はunikko柄60周年の大切な年なので、新作コーナーもすごく心が躍りましたね……!

ちなみに結構日本人いますw

マリメッコ本社の社員食堂Maritoriは、一般の民でも使えるということでしれっと紛れ込んできました。マリメッコの食器で食べるヘルシーな料理が提供されていました。ビュッフェスタイルで好きなものを好きなだけ取れる仕様でしたが、こんもりよそっている人はあまりいませんでした(笑)

かわいい!

私はスープランチセットを頼みました。スープとサラダ、シナモンロールを取ってきました。どれもすごく美味しかったです。写真の左上にある大きなシナモンロールは、スウェーデンのものとは巻き方が違いますが味はとても美味しかったです。

Kampin kappeli(カンピ礼拝堂)

ヘルシンキの超中心地にある礼拝堂です。この不思議なフォルムが印象的です。Kanpi駅から出るとすぐ目に入るので見つけやすいと思います。中は撮影禁止だったので写真はないんですが、厳かな雰囲気でとても良かったです。

不思議な違和感と一体感

Helsingin tuomiokirkko(ヘルシンキ大聖堂)

どの国や街にも大聖堂があるので、とりあえず行ってみました。昨日はプロジェクションマッピングのための機械が置かれていたので少し見づらかったんですが、全て撤去された後だったので絶好のスポットで見ることが出来ました。

背景、めちゃくちゃ曇ってるなあ

中も無料で入ることが出来ます。首都の大聖堂らしく、荘厳で広々としていました。必見です。

Uspenskin katedraali(ウスペンスキー大聖堂)

もう一つの有名なウスペンスキー大聖堂にも行ってきました。夕方に行ったので中には入れなかったんですが、外観だけでも面白かったです。

雪をかぶっている大聖堂って綺麗ですよね

Vanha kauppahalli(オールドマーケットホール)

ウスペンスキー大聖堂から歩いて10分くらいの場所にあるマーケットです。屋内型なので天候を気にせず楽しめますし、一旦暖を取るために寄ってもよさそうです。

缶詰ってついつい買いそうになりがち

夜に行ってしまったので、開店しているお店は多くなかったんですが、見て回るだけでも楽しかったです。トナカイの肉を使ったサンドイッチや独特な缶詰などいろいろ売られています。正直、物価はかなり高いので学生にはあまりお勧めできないんですが(実際私は何も買ってない)、チラッと見に行っても面白いと思います。

1月9日

アカデミア書店

中央駅からほど近い場所にある書店です。アルヴァ・アアルトの設計で、採光部が特徴的な建築です。フィンランドの本屋は、比較的日本と近いものを感じました。本屋に文房具やノート、雑貨が売ってることが少し新鮮でした。また、一階のソファや椅子はこれもArtek製のものばかりでテンションが上がりました。

コンクリート打ちっぱなしなのに冷たさは感じないの不思議

中にはカフェもあって本当は立ち寄りたかったんですが、時間がなく諦めてしまったので次回は行ってみたいです。

Hakaniemen kauppahalli

またまた、マーケットに行ってみました。ここも屋内型なので、天候も気にすることなく楽しめました。

かわいい

中は食品が売られている1階部分と工芸品が売られている2階部分に分かれます。魚や肉などのマーケットらしいものからオープンサンドイッチなどもありました。でもオープンサンドって高いんですよね。

おいしそう、高いけど

Soppakeittiö

Hakaniemen kauppahalli内にあるスープ屋さんです。サーモンスープが有名らしいです。噂に違わず、絶品でした。無料で付いてくるパンもすごく美味しかったです。もう一回食べたいくらいです。

ディルもいい感じ

Alvar Aallon kotitalo(アアルト自邸)

たまには建築学徒っぽいことをしようと思い、事前に予約してあったガイドツアーにも行ってきました。学生料金で15€なので少し高めです。13時からの回に参加しましたが、人は少なめだったのでとてもゆっくりと見学することが出来ました。1時間のツアーの中で、前半30分はガイドさんの解説を交えて見学し、そのあと30分は好きに見て回ったり写真を撮っていいという構成でした。ガイドツアーは話も聞きたいけど、写真も沢山撮りたくて、少しわたわたしてしまうので、この構成はとてもありがたかったです。

暖かい光と家具
荷物が引っ掛からないように設計されたドアノブ
よく見る構図
本の部屋、欲しい

隅々まで見ることが出来て、満足度の高い時間になりました。デティールも見て回れてすごく楽しかったです。今回は雪が深くて庭を見に行くことが出来なかったので、もし次があるなら夏に行ってみたいです。

Stadio Aalto

アアルト自邸から歩いて10分程度の場所にスタジオもあり、こちらも見に行ってきました。今回は14:30からのツアーに参加しました。ツアーは外の庭を見るところから始まります。そのあと裏口から中に入り、食堂やスタジオ、エントランス部分を見学します。こちらも前半が解説、後半は自由に動き回ることが出来ます。

平行窓
スタジオ部分
エントランス部分

歴代のスツール60や貴重な模型などを見ることが出来ます。半年以上建築とは無縁の生活をしていたので、帰ってからのやる気を養うことが出来たと思います。

Helsinki to Tallinn

ヘルシンキ観光はここまで。この後はエストニア、タリンへと向かいます。タリンへは高速フェリーを使いました。チェックインも機械で出来てしまうので、とても楽でした。

名前入りのカードキーがもらえます

フェリーに乗り込むと豪華客船らしい光景が広がります。荷物を部屋に置いたあとは船内を散策しました。免税店もあり、ショッピングも楽しめそうです。マリメッコもあり、フィンランドで買うよりも安く買える場合もあるので、要チェックです。

今回は窓なしの2人部屋に泊まりました

まとめ

ヘルシンキは日本からの直行便があることもあってか、心なしか日本人が多いような気がしました。スウェーデンだとアジアンスーパーに行かないと手に入らないようなものが、ヘルシンキだと簡単にローカルスーパーで手に入ることが印象的でした。また、どのスーパーにも寿司ビュッフェなるものがあって、比較的良心的な値段で味も悪くなかったので、驚きました。一回挑戦してみたところ、普段スウェーデンであまりクオリティの高い寿司を食べていなかったので、かなり美味しくてとても嬉しかったです。この時はちょうど円安の影響で1€が165円の時だったのでかなり財布は厳しかったです。数年前までならもっとお金を気にせず楽しめたのかなーと思いつつも、学生旅行にしてはいろいろと楽しめた気がします。

次はバルト三国の一つ、エストニア・タリン編と続きます。(公開出来次第、)以下にリンクを貼っておきます。それでは!


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