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【番外編#5】デンマーク第二の都市オーフスに行ってみよう!

こんにちは!いろんなお得情報に目敏い友人が、2月のとある期間だけデンマークの国鉄的存在、DSBの運賃が半分になる!と言い出したので、行ってみたかったオーフスへ行ってみることにしました。なぜそんなキャンペーンをやっていたのかは分かりませんが、ラッキーでした。

オーフスはデンマーク第二の都市で、人口は36万人程度。人口の約15%が学生という学生の街でもあります。ってことは、5万人くらいが学生なわけで、立派な学術都市です。人口規模をスウェーデンで例えるなら、マルメと似たような感じでしょうか。相変わらず弾丸日程なので、早朝に出発して、夜に帰ってくる日帰り旅行です。


Lund to Aarhus

DSBの割引チケットは、コペンハーゲン中央駅からしか使えないので、まずは、いつもの電車に乗ってコペンハーゲンを目指します。そのあと、電車を乗り換え、オーフスを目指します。乗車時間はおよそ3時間程度。

スウェーデンではCだけどデンマークはH

うたた寝したり、課題のリーディングをしながら過ごして、10時半過ぎにオーフス中央駅に到着しました。

ARoS Aarhus Art Museum

まずは、オーフスで一番有名な現代美術館にやってきました。このためにオーフスに来たといっても過言ではありません。まずこの入り口や外観からして素敵です。

美術館のロゴもこの外観を使ってました

屋内のデザインもモダンで素敵です。Schmidt Hammer Lassen Architectsというデンマークを拠点とする設計事務所がデザインを担当しました。私が訪れたことがある作品で他に有名なのは、コペンハーゲン王立図書館の増築部分で、ブラックダイヤモンドと呼ばれる建物やノルウェー国立美術館なども彼らの設計です。

上りも下りも階段
光も潤沢に差し込みます

まずは階段を一番上まで登ります。ぐるぐると回りながら歩くのも楽しかったです。美術館の屋上に設置されている虹色のリングを目指しました。その名も”Your rainbow panorama”といい、アイスランドのアーティストによる作品だそうです。晴れていれば、オーフス市内をかなり遠くまで見渡せるような不思議な空間です。

まっかっか

常設展示だけでなく、大小様々な展示室があるので、複数の企画展も同時に開催されていました。現代美術は解釈が難しいので、やっぱり何回美術館に来ても、うっすらと苦手意識があるなあと思います。何を伝えたい、表現したかったんだろう、と思いながら、自分とは全く異なる考えを知ったり、自分では気が付いていなかった視点を見出すのか、楽しみ方はいろいろあると思うんですが、やっぱり難しいです。以下、面白かった展示を並べておきますね。

常設展示、この美術館の目玉らしい
何回目かの遭遇、マリリンモンロー
イスラム圏における女性の権利を主張する画家の企画展

そしてこの美術館の特に好きだなぁと思ったポイントは、子供たちがキュレーターになって、置いてある作品をどのように展示するのか実験していくというコーナーです。子供たちが形もサイズも様々な絵を棚に展示していきます。自分よりも大きなサイズの絵を子供たちがせっせと運んでいく光景は、めちゃくちゃ面白いですし、芸術というものへの希望を感じます。

とある女の子による展示

日本で子供と美術館に行く、という経験や出来事が意味するのは、名画を見に行く、と等しいことが多いのですが、この美術館と訪れている家族は、芸術をどうやって楽しむのかをみんなで体験しに来ているような気がしました。日本とデンマークにおける、アートという存在と人々との関係性の違いを身を持って知ることのできた、良い時間にできたと思います。

Salling Aarhus

二手に分かれていたので友人と合流した後、屋上庭園になっているデパートにやってきました。生憎の曇りだったので、あまり遠くまでは見えませんが、晴れだったらキャラメル色の屋根が映えて、もっと素敵だったと思います。

あちこちに階段が張り巡らされていて、その中でも異彩を放っていたのはこれ。

昔、超芸術トマソンという本を書いた赤瀬川原平を思い出します。行き尽く先があるわけでないけど、人々が集う場として機能しています。

屋外なので風も冷たく、でも、遠くからカモメの鳴き声が聞こえてきます。造船所らしいものもあって、海辺の街という印象を強く受けました。

Dokk1

街をふらふら歩きながら、次にやってきたのは、オーフスの公立図書館です。ちなみにここもSchmidt Hammer Lassen Architectsの設計です。外観もなんだかカクカクしていて面白いです。海の傍に立っているので、潮風の匂いがします。

公立図書館でかい
勉強のためのスペース

本もたくさん置いてありますが、どちらかと言うとコミュニティセンターみたいな雰囲気もありました。実際、この日はバンド演奏を本棚のあるフロアと同じ場所で行っていたりして、静寂に包まれた図書館のイメージとは大きく異なる使われ方でした。

少し階を上がると、今度は子供向けのフロアが出てきます。絵本が大量に置いてあるスペースやレゴで遊ぶことのできるスペースもありました。さすがレゴの生みの国です。

リラックスして過ごせそう
完成したレゴを飾っておける場所もありました

Aarhus to Lund

帰りは17時ごろオーフスを出発する電車に乗りました。コペンハーゲンに20時半頃到着し、Lundには21時過ぎに戻ってきました。1日の中で9時間ほどを電車で過ごしたことになります。へろへろです。

まとめ

今回は日帰りだったので、サクッと要所だけを訪れたんですが、コンパクトで居心地のよさそうな街だなぁと歩きながら思いました。ちなみに、今回訪れた場所は中央駅から全て歩いていくことが出来ました。便利。物価はデンマークなので当然あんまり可愛くないので、住みたいか、と訊かれると別なんですけどね。

以上、オーフス編でした!それでは!

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