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【旅行#21】建築学生大歓喜!ガウディに見惚れたスペイン・バルセロナ

あけましておめでとうございます!今年こそ旅行記録を全て書いて、投稿し終わりたいですね……。先はまあまあ長いんですが、ぜひ読んでもらえたら嬉しいです!

さて、2024年4月27日から5月2日まで、オランダ、ベルギー、そしてスペインを旅行してきました!今回はその中から、最後の訪問地でもあるバルセロナ編をお届けします!

カサ・ビセンスを除くバルセロナ市内の有名どころのガウディ建築はおおよそ見て回ることが出来ました。建築学生大興奮の楽しい旅行になったと思います。


4月30日

Brussels to Barcelona

バルセロナ空港から市内へは往復でシャトルバスを利用しました。スペイン人の友人からバルセロナは治安が悪いから気を付けろだとか、日本人の友人がスマホをスられたなど、色々怖い話を聞いていたので、安全第一で、かなり短い運行間隔で出ているシャトルバスを選びました。スーツケースもあったので、これはいいチョイスでした。

地下鉄のチケットは複数人で回し使いできる10回券というものを買い、一緒にいた友人と2人でシェアすることにしました。

ホテルに荷物を置いたあとは、お腹も空いていたのでホテル近くのバルへと繰り出します。

La Tasqueta de Blai

近くに目当てにしていたバルがあったのですが、大混雑だったので違う店を探していたら、意外にも良心的な価格帯の店を発見。入ってみることに。

ここが大当たりで、ピンチョスがまあ美味いのなんの。めちゃくちゃ食べました。海鮮が美味すぎる!お酒はティントデベラーノをチョイス。そもそも下戸なのと疲労が溜まっていたこともあって一杯で真っ赤でした笑。今世にあんまり文句はないけど、できることなら来世は酒の強い人間に生まれたい。

結局滞在中行ったお店の中でここが1番ピンチョスの種類が多い店だった気がする

5月1日

サグラダファミリア

今回の大本命と言っても過言ではないサグラダファミリアです。建築学生たるもの、一生に一回は見ておくべき偉大な建築物です。

今回は一つの塔にもアクセスできるチケットを購入しました。サグラダファミリアのチケットは年々高騰を続けていること、学生チケットが買えるうちに(ちょっとでも安く済むうちに)見ておこうということで、今回は全体的に奮発しました。

ホテルからサグラダファミリアはかなり離れていたので、地下鉄で移動します。そして、地下鉄の出口から出た瞬間、この景色!!!

でかい!!!!!!!!

でけえ!!!!!やばい!!!!!と思わず空を見上げます。この質量のこの密度のものが世界に存在しているということが何よりもやばすぎる。

外観だけでもう興奮冷めやらないまま、いよいよ中に入ります。混み始める前に塔にも行きたかったので、エレベーターの1発目に乗れるように列に待機していました。塔へ行けるチケットはどちらか片方しか行けない仕様になっていて、両方の塔に登るためには2枚の入場チケットが必要な仕様です。悪どい。

今回は、生誕のファサードの方の塔に登りました。正直見る範囲はすごく少ないし、見逃してしまいそうなほど狭い景色なんですが、それでも登ってよかったなと思います。(なんなら、この橋が全てってことを知らなくて、次があるんだと思って階段を降り始めて、あれ?終わり?え?、とプチパニックになりました。)

見上げてみるとこんな感じ
生命の樹
いろんな塔を間近で見ることができます

多分所要時間は5分もない塔での見学を終えて、塔から続く階段を降りて、下まで戻ってきました。結構長い階段でした。オーディオガイドを聴きながら見るために、一旦外に出て、1番のガイドから順に聞いて行きます。

入り口のファサード、細かくて美しい

順番通りにオーディオガイドを聴きながら中へと進んでいきます。以前、サグラダファミリアの企画展に日本で行ったことがあったので、その時のことを思い出しながら見て回りました。

もう見るべきポイントは数多あるんですが、まず、ステンドグラスが美しくて、教会内に溢れるカラフルな光が幻想的な雰囲気を演出しています。

エモい

天井を見上げると、森を成す木々が集まっているような印象を受けます。ナウシカの腐海みたくも見えます。木々の幹も色が少しずつ違うものもあって、この表現にはどういう意味があるんだろう、と考えているだけで、あっという間に時間がすぎて行きます。

天井、厳つくて最高

入口とは反対側のドアから出ると、また一味違った装飾を楽しむことができます。こちらは少し抽象化された彫刻が多いです。

ちょっとポリゴン味のあるキリスト像

あまりにも凄すぎて、見るところも沢山すぎて、なんと滞在時間は3時間!撮った写真の枚数も桁違いに多かったです。

入口とは反対側の出口から出て、公園を抜けた先から振り返って見ると、塔の先のオブジェがよく見えました。こんな凄いものを何百年も前から作ってたなんて、スペインの人はすごいですね。

裏側?の方がいろんな要素も細かく見えました

グエル公園

次は、サグラダファミリアから移動してグエル公園へと向かいます。本当はバスで移動するつもりだったんですが、いくら待ってもバスは来ません。おそらく、デモの関係でバスのルートが変更になっていた?バス自体が運休だった?ようで、バスが来ない!ということになり、地下鉄でグエル公園の近くまで移動することに。

グエル公園は、少し標高の高いエリアにあり、地下鉄ではこの丘のふもとまでしか行けなかったのです。坂を見て絶望しながら、駅近くのコンビニみたいなところでぬるいファンタを買って、頑張って坂を登りました。グエル公園も有料ゾーンに入るために必要なチケットは時間予約制だったので、その時間に間に合うように、頑張って坂を登りました。坂嫌い……。

なんとか時間内に入ることができ、有名なエリアを見て回ります。グエル公園は小高い丘にあるので、遠くにバルセロナの海が見えます。天気も良くて、清々しい気持ちになれました。

良い景色
よく見るとこー!!!

トレンカディスというタイルを砕いて貼り合わせる、とてもユニークで、ガウディがよく好んでいた手法です。その本気を見ることができます。一体何枚のタイルを用いたのか、貼り合わせるにあたってどれだけの集中力を要したのか、ここを築き上げた職人達の腕にも感嘆しかありません。

展望台のようになっている上部の広場を出て、階段を降りていくと、有名なカメレオンのオブジェを見ることができます。人が多いので、カメレオンだけの写真は撮れなかったんですが、より細かい粉砕タイルで彩られていて、とても綺麗でした。

お金持ちの象徴、カメレオン

更に下にあるお菓子の家のような建物にも行きました。あまりじっくり見るべきものが多いわけではないのですが、せっかくなので見てみるといいと思います。もう一つの建物はギフトショップを兼ねていて、可愛いお土産が沢山あって楽しかったです。(何も買ってないけど)

Taverna El Glop

色々見て回ったので、お腹も空いてきました。この日のお昼は念願のパエリアを食べに行きました。時間は16時半過ぎ。お昼というか夕飯というか、スペインのランチ時間からすれば、まあ妥当な時間帯です。(余談、これスペイン人的にはパエリアじゃないらしい。でもじゃあこれは一体何!?)

イカ墨のパエリアみたいなやつ

ちょっとお高いお店ではあったのですが、めちゃくちゃ美味しくて満足度高かったです。お酒も飲んだのですが、こちらも美味しくて、いい気分になってホテルへと帰りました。

5月2日

グエル邸

ガウディ建築の中では、1番安い入場料で見れるのが、このグエル邸です。時期的に、パトロンだったグエル氏の自邸を設計したのは名が売れるよりも前だったので、初期のインスピレーションの端々を感じることができます。

外から見上げた時の景色
イカつい装飾

チケットはその場でサクッと買うことが出来ます。オーディオガイドが料金に含まれていて、ありがたかったです。まず最初は厩舎と地下空間を見る順路になっていて、その後上階へと続いていきます。

金持ちの家感漂うエントランス
階段の天井
食堂
独特すぎる日除け

この家の主、エウビセ・グエル伯爵は繊維業を中心に成功を収めた人物です。スペインの経済の発展に寄与したとして、産業貴族の地位を下賜され、様々な分野で成功を収めました。その功績の偉大さと財産の潤沢さを伺うことが出来るのがグエル邸でもあるな、と思いました。

使われている材料の豪華さもさることながら、天井に至るまで精緻な意匠が施されています。普通そこまでするか?と思いますが、ガウディの抜群のデザインセンスと潤沢な資金があったからこそ成し得た邸宅なんだと思います。あまりの細やかさに、何度も天井を見上げて写真を撮りましたが、それぞれの部屋に合わせた天井の意匠に驚くばかりです。

光がたっぷり入る部屋
金色の天井

グエル家は音楽をこよなく愛しており、自宅にもかかわらず、礼拝室とオルガンもありました。オーケストラが演奏するためのスペースも設計されており、その徹底ぶりに感嘆です。

写真上部に見えるのがオーケストラのためのスペース

屋上へと出てみます。そこには大量の煙突が待ち構えていました。屋上の床は波打っていて、傾斜がありました。ちょっとびっくりしながら歩いてみて回ると、それぞれの煙突には異なる色とタイルを使った装飾が見受けられます。とっても可愛いです。

床が斜めってます
レインボーでトルネード

一番安く見ることができるガウディ建築にもかかわらず、見所いっぱいの楽しい建築でした。時間がある方は必見です。

Jon Cake

お腹が空いてきました。やってきたのは、インスタの投稿でもよく見かけるバスクチーズケーキのお店です。開店から少し経った後に来たので、もう大行列が出来上がっていました。インスタ恐るべし。

小一時間並んでようやく順番がやってきました。テイクアウトだけなので、買ったケーキを持って、近くの公園に向かいます。

店内も可愛かったです

公園のベンチに座って、いざ開封です。中身がとろけていて美味しそうすぎる!!!!

とろけ具合が最高

一口食べて確信しました。人生で一番美味しいバスクチーズケーキに間違いありません。美味すぎる。あっという間に食べきってしまったんですが、余裕でもう2ピースくらい食べられそうです。死ぬ前にもう一度食べたいです。めちゃくちゃ並びますが、バルセロナに行かれる方は是非行ってみて欲しいです。

Bar Celta Pulperia

ケーキを食べて幸せな気持ちのまま、更に気持ちよくなりにきました。たまたま通りがかった店でしたが、Googleの評価も悪くなさそうだったので、入ってみることに。タパスを2品とビールを注文。友人とシェアしながら食べました。めちゃくちゃ美味しかったです。

お酒も飲んで、美味しいタパスも食べて、最高のお昼でした。

カサ・ミラ

腹ごしらえをした後は楽しい楽しい建築巡りの続きです。やってきたのは集合住宅として知られるカサ・ミラです。実際にまだ住んでいる人もいるので見学可能なエリアは上層階に限定されています。

波を打つようなファサード

ここは事前予約必須です。時間15分前に到着してチケットをスタッフに見せると、あと15分後にまた来て、と言われたので、意外にも時間厳守のようです。

予約の時間になり、いよいよ中へ。まずは中庭を堪能します。見上げるとスペインらしい青い空。内側の窓や壁にも薄っすらと色がついていて、幻想的な雰囲気を醸し出しています。

可愛い

見学可能エリアへは階段とエレベーターの2通りの行き方がありますが、若者は階段を使いました。ここでは、当時ガウディが集合住宅をどのように考えていたのか、裕福な人々がどのような暮らしをしていたのかを垣間見ることが出来ます。

廊下

住居の展示があるエリアの更に一つ上のエリアは、どのようにしてガウディがカサ・ミラを設計したのかにまつわる資料が展示されています。クジラの骨のような印象を受ける空間を通り、いよいよ目玉でもある屋上へと向かいます。

肋骨

屋上へ出ました。強い風が吹いているので、一瞬恐怖を感じます。屋上、と呼びましたが、やはりここも床が波打っていて、上下しています。屋上が階段だらけ、っていうのも珍しくてなんだか面白いです。

ガラス瓶をまとった煙突

階段をぐるぐる歩いていると、遠くにサグラダファミリアが見える場所もありました。改めて、スペインに来たなぁという気持ちになります。

お面みたいな煙突
ガラス瓶の底
見晴らしがよくて気持ちいい

風が強くてあまり長居は出来なかったのですが、すごくすごく楽しかったです。ガウディって本当にすごいです。

階段を降りていくと、もう一つの中庭に出ました。こちらの方が小さめですが、光が薄っすらと差し込んでいるのが美しいです。きっとガウディはこの景色も想定して、設計したんだろうなぁ。

こっちの空の形も綺麗

お土産ショップでは、恒例の栞を買いました。ステンドグラスみたいに光を受けてキラキラ光るので、お気に入りです。

カサ・バトリョ

最後の最後でやってきたカサ・バトリョ。実はここも事前予約をしないで訪問しました。というのも実際行ってみてのスケジュールが分からなかったこと、予約しなくても簡単に入れそうなこと、そしてチケットの値段が異様に高かったことが理由です。チケットは学生料金でなんと、6000円越え。円安がかなり進んでいた時期だったので、1€が170円を超えていたとはいえ、恐ろしい金額です。

しかし、今後の人生でバルセロナにもう二度とこれない可能性だってあるわけで、この課金には悔いはありません。見れて本当によかった建築でした。

というわけで、かなりゴリゴリの覚悟と期待を持って、中へと入ったカサ・バトリョでしたが、期待を裏切らない素晴らしい建築物でした。まず、この外観が美しく、心が躍ります。

美しい外観
下から見上げたときの凹凸がたまらん

カサ・バトリョは海をモチーフにした建物なので、壁や天井など、いたるところがさざ波のように波打っています。色も青を基調としていて、爽やかな印象を受けます。

海の泡みたいな

様々な部屋を見た後、屋上へと続く階段の近くが吹き抜けになっていて、ここのデザインも美しいです。ここの壁のタイルは、上に行くほど青が濃くなっていく配置になっていて、海底から水面を見上げるような、憧憬を持って頭上を見上げるような気持ちになります。

水が流れるような音が演出でかかっていました

階段を登り切った先に続く屋上には、トレンカディスで装飾された煙突たちが待っています。バーもありましたが、金欠学生には縁のない場所です。

薄いピンクをベースに青が見え隠れします

個人的には、他の建物の煙突よりも全体として統一感のあるデザインや色遣いのように感じました。道路に面したファサードのデザインも好きでしたが、こちらも落ち着く感じでかなり好みでした(笑)

かわいい

バルセロナ空港にて空港泊

この日の観光は、カサ・バトリョが最後でした。軽くお土産を買ったり、最後のバルでご飯を食べて、空港へと向かいます。金欠学生らしく、今回は空港で一夜を明かしました。実は私にとって、これが人生初めての空港泊で、かなり緊張していました。

バルセロナの空港は、翌朝のチケットを持っていれば、保安検査を抜けた先の(つまりスペインを出国した状態で)待合ロビーで一夜を過ごすことが出来ます。日付が変わった頃に最後の到着フライトが到着し、乗客がいなくなると、空港もわずかな時間ながら消灯します。

私と同行していた友人は、唯一見つけたベンチみたいなスペースで仮眠を取って過ごしました。充電ポートもあるので、スマホの充電も済ませます。(まあ大部分の充電ポートは壊れてたんですけどねhahaha)トイレも近くにあるので、顔も洗って、化粧もメイク落としシートで落として、スッキリ夜を過ごしました。荷物も沢山持っているわけではないので、リュックを枕にして、2時間は横になって寝ることが出来たと思います。同じスペースに日本人女性の方もいて、いろいろお話もしたりして、意外とすんなり空港泊を乗り切ることが出来ました。

朝5時過ぎた頃、コペンハーゲン空港へと向かう飛行機のゲートが表示され、そちらに向かいます。飛行機に無事乗り込んだ後は爆睡。気が付けばコペンハーゲン空港へと着陸していました。無事に6日間の旅行も終了です。

まとめ

以上、ガウディ建築を2日間で、5か所巡るという贅沢な旅でした。入場料に2万円以上使ったんですが、後悔はありません。本当に本当に楽しい時間でした。建築学生は、学生のうちに絶対行った方がいいです。圧倒的な才能にひれ伏したい建築学生はもってこいの場所だと思います。

バルセロナは食べ物も本当に美味しくて、お金があったら豪遊してただろうなと思います。再訪の機会があるなら、今度は一生食べて飲んで過ごしたいです。

だいぶ長くなってしまいましたが、バルセロナ、本当にオススメの旅行先です。オススメする旅行先、総合優勝は間違いなくバルセロナだと思います。(部門ごとにするとまたちょっと変わってくるけど。)

それでは!


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