【旅行#8】スウェーデン&ノルウェー旅行③・オスロ編
今回は2023年12月17日~24日までスウェーデン&ノルウェー旅行をした中から12月22日~24日までのオスロ編をお届けします。
12月22日
Oslo Visiter Centre
この日の朝、夜行列車でベルゲンからオスロに到着しました。まずは中央駅と直結した場所にある案内所を目指します。目当てはオスロ・パスという複数の施設の入場料が無料になったり、公共交通機関乗り放題というお得の詰まったカードです。オンラインで購入することも出来るのですが、学割があると聞いていたので現地で直接購入することにしました。2023年12月時点では、48時間チケットが576NOK(=約8300円)でした。
Norsk Folkemuseum(ノルウェー民俗博物館)
オスロ中央駅からバスで30分くらいの場所にある民族博物館です。こちらの入場料もオスロパスに含まれています。ディズニー映画、アナと雪の女王のモデルになったと言われている教会やノルウェーの古い住居や服飾品などを見ることが出来ます。
屋外の展示と屋内の展示があり、敷地はとても広大です。2時間程度の滞在でしたが、それでも全てを見ることは出来ませんでした。見たい場所を予め絞ってから訪れるのがいいかもしれません。
屋内の展示では、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドにまたがるラップランドと呼ばれる地域の原住民族であるサーミ族の衣装や歴史などを知ることが出来ます。こちらもとても興味深かったです。
Rådhuset(オスロ市庁舎)
ストックホルムの市庁舎がガイドツアーでないと中に入れないのに対して、オスロ市庁舎は無料で中に入ることが出来ます。中に入る前に空港ばりの厳重なセキュリティチェックがあって一瞬ビックリしましたw
クリスマス直前だったのもあって、大きなクリスマスツリーが飾ってありました。ライトアップもされていて綺麗でした。壁一面に絵画が描かれているのでとても荘厳な雰囲気があります。
MUNCH Museum(ムンク美術館)
ムンク美術館は、1人のアーティストのために作られた美術館としては世界でも最大規模、という13階建ての大きな美術館です。
ムンクと言えば、言わずと知れた「叫び」が有名ですよね。実は「叫び」は全部で5枚あり、そのうちの3枚がこのムンク美術館にあります。もう1枚はオスロ市内の国立美術館で見ることが出来ます。最後の1枚、1895年に制作されたパステル画の「叫び」は個人が所有しているので、現在鑑賞できる4枚の「叫び」はオスロで全て見ることが出来るのです。
ムンクの「叫び」は過去に何度か盗まれたことがあり、警備も厳重です。おそらく20分おきに3面に配置された扉が開き、作品を鑑賞できます。3面が同時に開くことはないので、1面ずつじっくり鑑賞するしかありません。人が押し寄せるので写真を撮るのも一苦労です。
勿論、その他の作品も有名どころが多くあります。なにせ13階もあるので見ることは沢山あります。13階建ての美術館の中には展示室以外の施設もあるので実際は6階分程度ですが、それでも膨大な作品が展示されています。
楽しかったのは版画と同じ要領でムンクの絵画が紙に浮かび上がってくるアクティビティです。様々な色のクレヨンがあるので色や配置を考えながら、好きなパターンを紙に写し取っていきます。自分への手軽なお土産にもなるのでオススメです。子供も大人も楽しめると思います!
じっくりどっぷりムンクの世界に浸れるムンク美術館、オススメです。
12月23日
Nasjonalmuseet(The National Museum)
ノルウェーの国立美術館は、現代美術から民族的な絵画、そしてムンクを楽しむことが出来ます。
ここにはもう1枚の「叫び」があります。ムンクだけの部屋があるのでそこだけを目当てに行くもよし、他のノルウェー画家の作品をじっくり見るもよし。多様な楽しみ方ができると思います。
ミュージアムショップも少し大きめなので、楽しかったです。私は「叫び」の栞とトランプを買いました。大切に使おうと思います。
Nobels Fredssenter(ノーベル平和センター)
続いては、国立美術館の横にあるノーベル平和賞センターにやってきました。ノーベル平和賞の理念などの展示や私が訪れたときはオノ・ヨーコさんの展示がありました。日本人として馴染みのある地名や作品が展示されていて、とても興味深く見ることができました。
一階では2023年のノーベル平和賞受賞者、ナルゲス・モハンマディさんの展示が行われていました。獄中での受賞ということで話題になったのでご存知の方も多いのではないでしょうか。どのような出来事があったのか、仔細に説明されていて、私も少なからず憤りを感じました。
そこまで広いミュージアムではないのですが、人権や世界の平和について考えることのできるミュージアムだと思います。オススメです。
Jul i Vinterland Christmas Market
クリスマス前日だったので、今日が今年最後のクリスマスマーケットだなぁと思いながら少し名残惜しさもありつつ、オスロ最大級のクリスマスマーケットに行ってきました。これまで行ったクリスマスマーケットの中で一番大きかったと思います。大きな観覧車はずらりと立ち並ぶお店は、イメージするクリスマスマーケットそのものでとてもテンションが上がりました。
Operahuset Oslo(オスロ・オペラハウス)
夏期間だと屋根の上を登ることが出来るのですが、冬は転落防止のため開放されていませんでした。それでもモダンな建物を近くで見ることが出来るのでとても面白かったです。独特な外観は引きで見るのも楽しいですが、近くで見ると屋根の形状なども観察できました。
右の方を向くとムンク美術館が見えます。この近くにはサウナなどもあり、いつか挑戦してみたいですね!(物価が高すぎてそんな余裕はなかったです汗)
12月24日
Oslo to Lund via Göteborg
この日はクリスマスイブ!アメリカでは25日のクリスマスが最も大切と言われていますが、北欧では日本と同じように24日のクリスマスイブの方が重視されているらしいです。そのせいなのか、スウェーデン第二の都市、ヨーテボリへ向かう電車は2本しか出ておらず、やむなく午前10時台の最終電車に乗りました。普段南スウェーデンの電車に乗り慣れていると、Wi-Fiが弱いことや車両が少し古いなーと贅沢を思ってしまいますが、遅延などもなく、3時間程度でヨーテボリに着きました。
ノルウェー語では、Öの代わりにØを使います。そのため、オスロから出発した電車の電光掲示板に、”Gøteborg”と書かれていたのが印象的でした。
ヨーテボリで少しカフェ休憩を挟んだのち、1時間に1本出ているコペンハーゲン行きの電車に乗り込みます。この電車は普段コペンハーゲン空港に行くときと同じものなので、安心感があります。Wi-Fiの強さも座席も快適です。そして、19時ごろLundに戻ってきました。
まとめ
というわけで、8日間に及ぶスウェーデン&ノルウェー旅行はこれにて完結となります。ベルゲン、オスロ共にレストランがかなり高く、結局一度も郷土料理のようなものは食べることが出来ませんでした。(唯一行ったのはノルウェーチェーンのピザ屋さん)スウェーデンのレストランも決して安いとは言えないのですが、あまりにもノルウェーのレストランが高すぎて、スウェーデンって実は安かったのでは!?と錯覚してしまうほどでした。あまり食にお金をかけることが出来なかったことは少し心残りですが、芸術と自然と、いろんなものに触れることのできた旅行だったと思います。クリスマスマーケットも街によって雰囲気が異なっていて、発見も多かったです。
次に旅行に行く方の参考になったら幸いです。それでは!
前回のストックホルム編、ベルゲン編はこちらから!