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【スウェーデン留学】クリスマスの雰囲気を高めるサフラン

Hej!かねるです!

11月に入ってから急に冷え込んできましたね…
日本でも秋が急に深まったと聞いていますが、ストックホルムも例に漏れず、突然気温が一桁台に💦正直かなり寒いです🥶

15時台に夕暮れ空になり、16時台には外が真っ暗
夏と太陽の喜びに満ち溢れていた人々も、暗く寒い冬が近づくにつれてテンションは下がり気味😅

…しかし!そんな鬱々とした冬のスウェーデンを盛り上げる一大イベントがあります!
それがクリスマス🤶🎄です!

スウェーデンの人々にとって、クリスマスは日本の正月のような存在。
家族や親戚で集まり、ご馳走を食べ、テレビ番組をみんなで見て、プレゼントを渡す…
そんなクリスマスですが、そこに彩りを添えるのが…サフラン!!!

一般的に売られているサフランは
サフランの花のめしべを乾燥させたものです

と、前置きが長くなりましたが、今回はそんな🇸🇪のサフランについてご紹介します🎄

🇸🇪におけるサフラン

皆さんは「サフラン」と聞いたら何を思い浮かべますか…?

おそらくこれではないでしょうか…?

…少なくとも私に関しては、サフラン=パエリアの色付けに使うスパイスという認識でした。
「サフランって何?」と思う方もおられるかもしれません。

日本に住んでいてサフランを買ったり食べたりする機会はほとんどないと思います。ましてサフランのを知っている人はほんの少しかも…

一方で、スウェーデンではサフランは非常に一般的な存在です!サフラン=クリスマスのスパイス、という認識になっています。

そのため、早くも10月下旬頃からスウェーデンではサフランの商品がちらほら!そこで、ここからは🇸🇪の人々がどのようにサフランを食べているのかご紹介します!

冬を呼ぶルッセカット(Lussekatt)

スウェーデンで最も代表的なサフランの食べ物といえば、ルッセカット(Lussekatt)です!

ルッセカットは毎年スウェーデンで12月13日に行われるルシア祭(Lucia)の際に食べられる菓子パンです。

カフェで食べたルッセカット

S字型になっていて、レーズンを2個埋め込むのが一般的な形となっています。(レーズン無し版もあり)

基本的にはルシア祭の時に食べるものですが、既に10月下旬からスーパーやパン屋さん、カフェなどで少しずつ売られ始めます。

多くのスウェーデン人たちは季節的にまだ早いと自覚しながらも、待ちきれずにルッセカットを買っています。
私ももちろん買っています(なんといってもパンが好きなので…☺️)。

これは10/9に発見した初ルッセカットです!
売り始めるのが早い…😂(本番は12/13)
袋詰めで大量に売られていました
それだけ買う人も多いということですね…
ドイツ系スーパーのLidlにも勿論あります

ルッセカットは「ルシアの猫(Lucias katt)」が語源です。このように呼ばれるようになった由来は、昔のドイツで悪魔が配るパン(そもそも悪魔が配るパンとは何ぞや…と思いますが)を「悪魔の猫」と呼んでいたことから、ルシア祭の中でルシア(行列の先頭に立つメイン役の女性)が配るパンを「ルシアの猫」と呼ぶようになったとされています(諸説あり)。

ぜひ10月下旬〜年末の時期にスウェーデンにいらした際はトライしてみてください!
甘い香りふわっとした生地が最高です👍

サフランのパン(Saffransbulle)は他にも!

今ご紹介したルッセカットもSaffransbulleの一部には含まれますが、他にも様々な形態のサフランパンがあります!

一般的なSaffransbulle

よくスーパーなどで見かける「Saffransbulle」はこのような見た目をしています。シナモンロールのサフラン版です😁

中にはカスタードペーストやアーモンドペーストなどが巻き込まれている場合が多く、シンプルでとても美味しい!

Saffranslängd(サフランスレングド)

Längd」と付くパンはこのような形をしています。普段はKanellängd(カネルレングド)というシナモンロールの長いバージョンや同じ形でVaniljlängd(バニリレングド)というカスタード味のものが売られているのですが、サフランの時期にはサフランバージョンも登場します!

Saffransgifflar(サフランスギッフラル)

スウェーデンにはPågen(ポーゲン)という有名メーカーがあり、パンやお菓子を生産しています。

そのPågenの代名詞とも言えるのが、こちらのgifflar(ギッフラル)です!

Pågenの商品紹介ページより

シナモンペーストが織り込まれた甘ーいふわふわのパン菓子で、高カロリーと分かりながらもコーヒーと交互に食べる手が止まりません!

そのPågenがこの時期に売り出すのがGifflar Saffranです。サフランが練り込まれた生地と織り込まれた甘いアーモンドペーストの風味が最高で、本当に美味しいです😋

Pågenの商品紹介ページより

ちなみにPågenはSmå Lussekatter(スモールッセカッテル)という小さいレーズン無しのルッセカットも同時期に売り出します。これもとても美味しい!

Pågenの商品紹介ページより

Saffransmunk(サフランスムンク)

Willysの商品紹介ページより

Saffransmunkはサフランが生地に練り込まれた穴のないドーナツです!中にはバニラ風味のカスタードが入っています。

munk(ムンク)というと😱の絵画を思い浮かべそうですが、スウェーデン語でムンクはドーナツという意味です🍩

🇸🇪では普通のドーナツと同じくらいかそれ以上に穴のないドーナツをよく見かけます。

独自のアレンジも

こちらは中央にカスタードを入れて焼いたサフランパンです。ちょっと変わった形で面白い!味は文句なしの美味しさ👍

Saffranssemla(サフランセムラ)

なんと!この時期にセムラが食べられるなんて!

普通のセムラ

セムラは🇸🇪の伝統的なスイーツです。フワフワのパンを上下にカットし、その間に甘いアーモンドペースト甘くない生クリームを挟んでいます。

通常は年末からイースターにかけて販売されます。本来は断食に備えて、イースター前のFettisdagen(フェッティスダーゲン,肥沃な火曜日)にカロリーを摂取する目的で食べられていました。

今や断食の習慣は無いですが、季節のお菓子として楽しまれています。
しかしながら、シナモンロールの日や父の日、クリスマスなどあらゆるイベントの際には度々セムラを作るお店が出てきます。

セムラはもはやイースターのお菓子と言うより、イベントを盛り上げる特別なお菓子としての存在感を高めているようです。

私はセムラ大好きなのでもちろん早速買いました!
なんと2個入りー!
スーパーの店頭で買えるのは2個入りだけなので仕方ありません…(大型スーパー併設のカフェでは単品で買えます。ただ行くのを面倒がりました。)

サフランセムラは主にICA系列の
スーパーで売っていました(2個で49.9kr)

サフランセムラはパン生地にサフランが練り込まれています。中身は普通と同じです。

サフランの香りとアーモンドペーストの杏仁のような甘さ、甘くない生クリームとが混ざり合って非常に美味しく非常に胸に溜まります😂

それもそのはず、本来は断食前に食べるものなのでカロリーが異常なのです。こちらは一個当たり800kcal超えだそう。マクドナルドにあるどのハンバーガーよりも高い…💦

私はこれを1人で2日に分けて(せめてもの抵抗)2個とも食べます。ええもちろん。だって2個入りですから🤭

カロリーと美味しさは比例する

パン以外にもサフランは大活躍!

サフランが使われるのはパンだけではありません!ここからは、私が最近見つけたサフラン商品をご紹介します😁

Saffran pepparkakor(サフランペッパカーコル)

Pepparkakorとはジンジャークッキーのことです。スウェーデンではクリスマスが近づくとジンジャークッキーやジンジャークッキー味の様々な商品を販売します。

その中でも、このANNASというジンジャークッキーは有名です。箱タイプのものはコンパクトなのでお土産にぴったり!

箱タイプ
大きい容器もあります

普段はノーマルタイプしか売っていないのですが、今の時期はサフランが入った少し黄色っぽいジンジャークッキーも販売されています。

右は謎のブルーベリー&バニラ味
左がサフラン入り

🇸🇪産のジンジャークッキーは業務スーパーやカルディ等でも購入可能ですが、サフラン入りは中々日本でお目にかかれない面白い商品ですね😁

これは🇸🇪でも業務スーパーでも売っています
日本で冬になるとよく買っていました☺️

Saffranskringlor(サフランスクリングロル)

Kringlorスウェーデンのクッキーです。どちらかというと太めのプレッツェルに近く、ガリッとした食感で、生地には甘みがありません。上にパールシュガーなどをかけて甘さを出します。

Kringlor(Arla HPより)

このような結び目の形のものが一般的です。
普通はプレーン味なのですが、先日スーパーでこのような商品を見かけました!

これは🇸🇪の一大スーパーブランド「ICA(イーカ)」のオリジナル商品ですが、なんとクッキーにサフランが練り込まれています

Saffranskaka(サフランスカーカ)

Kaka(カーカ)「ケーキ・クッキー」などと訳されることが多いです。

例えば、先ほど出てきたpepparkakor(ジンジャークッキー)の「kakor」は「kaka」の複数形です。

ですが、今回はケーキ!
Kringlorと同じく、どこでも買えるようなメジャーな食べ物という訳では無いのですが、たまたま見かけたので買ってしまいました!

まだ食べていないので味は分かりません🤭

とにかくあらゆるものにサフランを入れるスウェーデン…狂気すら感じます😁

まとめ

サフランについてここまで熱く語る記事は後にも先にもこの記事だけではないでしょうか🤭

日本でサフランに馴染みがなかった分、こちらに来てから多様なサフランの在り方に感動し尽くしの日々です。

私はサフランの香りが大好きなので、今しかないとサフランフードを買い集めて楽しんでいます。

中には独特なサフランの香りが苦手な方もおられるようですが、ぜひ一度サフランの素晴らしい香りを体験して頂きたいです☺️

日本でもスパイスコーナーでサフランは入手可能ですし、それを使えばルッセカットなどをお家で作ることができます!

日本語のレシピも沢山あるので、ぜひ今年の冬はサフランパンを作って、スウェーデン流にクリスマスムードを満喫してみてはいかがでしょうか😚🎄🎅🏻

それではまた!Hej då👋🏻

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