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名付けて衣類手記第12話【其の権限はどこにある?】

どうも衣類です。
今日の画像は梅の花です、僕は梅の花が好きでとくに紅梅が大好きです。

さぁ今回で12話です。
自閉症ネタの手記でなく、どんどん信仰告白になってきている気がする。
今日も書いていきましょう、お題は罪の許し。


生きていれば「許せない事」の一つや二つ、自閉症じゃない人にだってあると思う。
僕は多くの「許せない」を抱えてきた、白黒つけたい性質も相まってか人の中途半端な態度を嫌った。
曖昧な態度ばかり取る人や、どちらにも取り入るコウモリ人間が心から許せなかった。
(まぁ同じくして僕のこの性質は、多くの人に「許せない」を植え付けたに違いないが…)

しかしながら、許せない・許さないの感情は持ち続けると精神がすり減ってしまうもので
早期に手放さなければ、夢に出たりまったく関係のない所でフラッシュバックしたりするものなので困ったものである。
自分の物差しは頼りにならない、許せないと感じる怒りや苦しみが膨らむばかり。
人の物差しでも頼りにならない、許さない自分に対して嫌悪するばかり。
じゃあどうするのがベストか、自分なりに考えたところやっぱり「心の中の神様」に行き着いた。(第11話にも書いたアレ)

そもそも人の犯した罪を許す、許さないは、神様とかそういうもっと上にある権限なのではないかと。
僕は「自分にはそんな権限は付与されていない」と答えを出したので、神様に委ねることにした。
昔の僕は神仏ありきの考えは自立思考が無くなってしまうと嫌っていたが、今は「自立思考の下に倒れるくらいなら無茶な部分は委ねたい」と考えて神様をよりどころにすることにしている。

という訳で、僕は許せないことに対しての感情はすべて神様に委ねました。
あとは神様が判断して下さいます。
これで終わりだ。

例えば僕の体が一つのお城だとすると、玉座にはその「心の中の神様」に座っていただくことにして、僕の自我はそれに謁見しているような、…うんまぁそんなイメージだ。
城主が強ければ民は平穏に生きられる、僕の自我は玉座に座る器じゃないのだ。

人間、心に何か一つ「揺らがない頼れるもの」を置いておくと
きっと許せない事に心をすり減らしていくことはなくなるだろう。

これが白黒つけて許せないことが増えていく僕の、グレーゾーンの作り方。

罪を裁く権限をどこに置くかは、案外重要な要素なのかもしれないね。

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