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名付けて衣類手記第3話【無駄ではなかった】
こんにちは衣類です。
自閉症スペクトラム障害を持って生まれてウン十年、自分のことなのに未だにわかっていないことが沢山あります。
分かり切る前に死ぬ未来しか見えません、それでいいのかもしれませんがね。
さて、経験値が貯まり難い僕は、他人よりも沢山やらなくてはいけない。
そしてやってみないとわからないことだらけなのが人生。
という訳でいろんな事を習ってみてわかったことがある。
何か勉強をするなら「個別指導」じゃないといけない。
と思ったきっかけを話すと、プログラミング教室や着物教室に通ったことがあったんだがね。
そこでの勉強スタイルは、先生1人に生徒が複数といった学校の授業みたいな感じ。
こうなると経験値の蓄積がべらぼうに遅い僕は、他生徒の成長スピードについていけず「自分だけが出来ていない」事にフォーカスして辛くなる一方であった。
授業もどんどんレベルが上がり、身につく前にメンタルがやられてしまったのだ。
だが、資格を取るために行ったパソコン教室では、学習スタイルが合ったのかすんなりと資格獲得まで行きついた。
内容は、一人ひとり仕切られたデスクで教材の動画を見て実践するだけだが、分からない時は自分のタイミングで巻き戻して内容を確認できたり、それでもわからない時の為に講師がスタンバイして各生徒を見守っていた。
自分のペースが完全に保たれていたのだ。
自閉症スペクトラム障害の特徴の一つに、自分のペースが乱されると過度なストレスやパニックに繋がるというものがある。
個別指導であれば、自分の成長度合いだけを見ていればいいから落ち着いて勉強ができるみたいだ。
成長を感じる前に心が折れる……。
それさえなくなれば、案外楽しく勉強ができる人は多いのかも?
何も身につかない…!と悩んでいる仲間がいたら、もしかしたら環境が合っていないだけかもですよ。