対極にある仕事を同時進行すると、疲れる
私の本業(職業)は研究職なのですが、
社内横断プロジェクト的な機会があり、
広報や営業みたいな仕事をかじっています。
広報や営業は、絶対自分には向いてないと思うし、仮に応募しても絶対受からないと思うのですが、
前職時代の後半からなんとなくその世界には興味があり、面白そうだな〜と思っていました。
社内公募があると、異動や転職など大きな環境変化を経ずとも、いつもと違う仕事を経験することができてとても良いです。
小さい会社なので、そもそも広報の部署がありません。ジョブローテーションとか大企業がやることでしょ、と思っていたけど、人手不足ゆえにいろんなチャンスが転がっているのは、小さい企業の事情として共通のものなのかもしれません。
昨年くらいから、経営企画的なところと、広報的なところを、順番にやらせてもらっているのですが、
タイトルにした通り、まあ、疲れます。
仕事量が多いわけではないです。
通常の仕事に追加して、1〜2ヶ月に2日くらいまとめて拘束時間があり、あとは自分のアンテナを張ってチャットコミュニケーションを取る程度。もしくは、宿題があって、次回の打ち合わせまでにアイデアをまとめるとか。個人での成果物を求められるものではないので、締め切りやノルマがきついわけでもありません。
いつもと違う脳みそを使うことが日々の気分転換になり、いい刺激になっているのも事実なんですが、
やっぱり、疲れます。
特に、普段、人の感情に触れない仕事をしているので、そういう人間味ある仕事が疲れます。
感情労働とかいうのかもしれませんが、たんに、交渉やプレゼン、根回しということではなくて、
どういう言葉なら社員を巻き込めるか?どう発信したらお客様が商品を買ってくれるのか?興味を持ってくれるのか?
言ってはいけない言葉は何か?
うまくいかない背景にどんな感情があるのか?
などなど、想像がつくこともつかないことも含めて、自分以外の誰かの立場に立って本気で考える、そして行動するということは、思いのほか疲れる。気疲れ、というものかもしれません。
普段からどちらかと言えば、他の誰かの立場になったつもりで考えてみる、ということをしている人間だと思うのですが、それによってやる・やらないを含めた自分の行動を選べれば、疲れるほどまでいかないのだけど、
行動「する」ことを前提に「考える」ということで、気疲れしてるんだろうなあと思います。
これが仕事ってことなんでしょうけどね。
自分の消耗の程度を考えると、やっぱり対人業務の多い仕事は私には荷が重い…と感じます。
それでも、一つの仕事だけを黙々とやっていた時より、周りとの関係性も変わってきたし、自分の見方も変わってきたし、やってよかったです。
でも、もうしばらく新たなプロジェクトはやらなくていいかも笑
今の仕事が落ち着くまではまだ何ヶ月とかかるのですが、それを動かしていく道筋ができてきた時点で、もうなかなかしんどい。
兼務することの大変さとか、しんどさっていうのはここにあるんだろうなと思いました。
対極だからいいこともあるけど、疲弊してどちらも中途半端になってしまったり、
それで仕方ないと思ってしまったり
こなし作業になってしまったり。
周りからしたらどちらもちゃんとやってほしい、本人も中途半端でいいとは思ってない、けれどキャパシティギリギリのところで仕事をしていては、そもそもあまりいい結果は残らない。
かと言って専門部署を作る力はまだ会社にもないので、解決は難しいです。人を雇って動かせるようになるまでは、「意欲」のある人が順番に兼務して繋いでいくしかない。
一度経験したら勉強になることでもあるので、まずは今期やり切らねば。
体に無理がこない程度にがんばります♨️