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【パイオニア】イゼットハサミのガイド(ではない参考資料)っぽいもの

割引あり

こんにちは。さわさわです。
赤いデッキが好きで過去にも色々書いております。
この記事は有料設定にはしておりますが、主題のイゼットハサミについては全編無料でお読みいただけます。
初稿 2024/4/10(カルロフ邸環境末期)
追記 2024/4/17(サンダージャンクション、デジタルにて解禁)
   新しいデッキリストの追加
   2024/5/31 注意書き
 ※サンダージャンクション発売から1ヶ月経ち、ハサミのリストもちょこちょこと流行りが変わっております(最近は王家の跡継ぎが黎明期ぶりに復活している)
 ですが、この記事は最新の情報を追えていません。ご注意ください。散々貶している《戦闘急使》は定番のカードとなっています。

↓スタンだけど新作(2024/8/21)


はじめに

カルロフ邸環境のパイオニアでアグロを回すならイゼットハサミ(青赤魂込め、UR ensoulとも言う)だなと思って興味を持った結果、このデッキ、参考リストの種類多すぎない…?となって色々試すことになった為、その過程などを言語化、記録したものになります。
イゼットハサミに興味はあるけどな〜んも分からん。とりあえず情報が欲しいな。という方向けの記事です。 
以下はあくまでも私の把握している範囲の知識で記述しており、網羅できてるかは責任持てません(それぐらい色々ある)


分類


まず、大きく2種類に分けられます。

A、奇襲隊型
B、基本型

そして細かい選択として下記があります。

①、追加の≪アーティファクトの魂込め≫
②、1マナ生物 
③、カウンター
④、土地

というわけでそれぞれの説明に入る前に、
共通している要素からイゼットハサミがどういうデッキなのかの話をします。

イゼットハサミとは

複数のプランをもって相手のライフを削りきるアグロだと思いますたぶんです。

①≪アーティファクトの魂込め≫のついた5/5で殴る

破壊不能5/5を止められるデッキは少ない

②≪太陽の執事長、インティ≫+≪密輸人の回転翼機≫という強力なシナジーでカードアドバンテージを取りながら、上から攻める

こいつらは単体でも強い。呂布と(誰でも乗れる)赤兎馬
効果の処理の順番は実際とは違うから注意

③≪爆片破≫を投げる(アド損しないことが多いのがすごい)

20年前から色あせない強さ

上記の3つの柱はだいたいどのリストにも共通しています。
このデッキのメインプランと言っていいでしょう。

A、奇襲隊型

現在のイゼットハサミの源流となったのは2024/1/13のpioneer challengeで2位入賞となったリストですが、それから≪鏡割りの寓話≫を抜いて≪無謀な奇襲隊≫を採用したものが4月頭までは主流だったように思います。

イゼットハサミは、≪ダークスティールの城塞≫が破壊不能の5/5になるとほとんどのデッキでは対処できないという強みを持つ一方、チャンプブロックされたり、≪鎖霊≫や≪冥土明かりの行進≫といった単体を対処するカードに弱い欠点があります。そこを≪上機嫌の解体≫と≪無謀な奇襲隊≫による横並びの突破力で攻めのバリエーションを増やしたのが奇襲隊型です。

ただし、≪無謀な奇襲隊≫のカードの特性上、引きムラに左右されやすく、よくも悪くも安定感の無いデッキとなっております。
【良い】上振れると不利なデッキも轢き殺せる。具体的には青白コントロール。
【悪い】引きが噛み合わないと奇襲隊や解体が手札で腐る。有利がつくはずのラクドス吸血鬼は、リソース勝負になることも多いので大きなデメリットとなる。

B、基本型

前述した安定感の無さから、不安定な要素の奇襲隊パッケージを抜いて、メインプランを強化したのがこちらの型です。2024/4/10現在、主流となりつつあります。

奇襲隊パッケージを抜いた7~8枚の枠に、後述する1マナ生物や追加の≪アーティファクトの魂込め≫を入れたり、≪煌く機械ドレイク≫を入れることで5/5によるビートダウンのプランを太くしています。

以上、A奇襲隊型、B基本型という大きな枠組みでの解説でした。
では、下記4つの細かい選択とはなんなのかについてです。
①、追加の≪アーティファクトの魂込め≫
②、1マナ生物 
③、カウンター
④、土地

小分類

①追加の≪アーティファクトの魂込め≫
≪泥棒隼の事件≫ ≪生命ある象形≫ ≪技量ある活性師≫の3択

テキスト欄を消してしまう糞編集

②、1マナ生物 
≪戦闘急使≫ ≪ボーマットの急使≫ ≪ジンジャーブルート≫の3択と見せかけて普通にどれも採用しないという4択目があります。

反省をすぐに生かせる男

③カウンター
他と違って無限にも思える択があります。
その中でも採用実績あり、私としても有力だと思えるのは3択
≪呪文貫き≫ ≪金属の叱責≫ ≪頑固な否認≫

画像編集に疲れてきた男

④土地
総数が22枚というのは共通しているが、細部が微妙に異なります。
【確定と言ってもいい枠】
4ショックランド、4ダメージランド、4ファストランド
1山、1島 計14枚
【ほぼ確定と言っていい枠】
4≪ダークスティールの城塞≫ 計4枚
【空いている枠での択】計4枚
≪バグベアの居住地≫ ≪ラムナプの遺跡≫ ≪天上都市、大田原≫
≪反逆のるつぼ、霜剣山≫ ≪変わり谷≫ ≪産業の塔≫ 
両面ランド、基本土地

何で迷うのかというと、ミシュランのようなバリューランドを採用したい一方、このデッキは青と赤どちらも早いターンで必要で、色マナの捻出が難しく、事故要因になりやすいからに他ならないです。
よって脳死で積めるとされている魂力土地すら不採用の検討余地があります。

以上が現段階でのイゼットハサミの分類と択になります。
ね、多いでしょ?
じゃあどのリストを回せばいいんだよ!というせっかちな皆さん。
朗報です。おすすめのリストがあるんです。

おすすめのリスト

※2024/4/17 デッキリストを追加(これの次で紹介)

いや、お前のデッキかい!!!と思ったあなた、正解です。
なぜなら自分のリストなら解説できるからです。
なお、このリストに辿り着くまでにメインからフェロキドンを採用したタイプでも5-0してますが、そちらはおすすめしません(ミラーに弱いので)

サンダージャンクションでの変化(デジタル実装最初期 2024/4/17)

≪軍団の成形機械≫つよし!!!!!!

突如現れたスーパーカード

気になってたので≪失われし十手≫と共に試してみたらとんでもない活躍を見せられました。
・追加の除去欲しいけど枠が無い(ファクトカウント減らしたくない&受けに回りたくない)
・ミラーや吸血鬼戦で除去に強いカードとして採用した≪神秘的な外套≫が受ける展開で弱い
といった課題を克服し、なおかつ予想外の強さをもったカードでした。
・起動が無色2マナなので色マナで苦しみづらい
・サクるアーティファクトは何でもいい。そう、殴った後のゴーレムでも!
 攻めと受けを両立できる
・なぜかany targetなので本体も焼ける
・もちろんこれにハサミをつけて殴れる
とんでもないカードだぜ…なお十手の方は今のところ微妙に思えました。

わいのデッキ、解説

前述しておいた分類に沿うと、
B基本型
①追加のハサミは≪泥棒隼の事件≫
②1マナ生物は不採用
③カウンターは≪金属の叱責≫をメイン、サイドは≪神秘の論争≫
④土地は2両面土地、1大田原、1バグベア

B基本型である理由は単純にデッキに安定感が欲しかったからです。
せっかくメインプランが強いので、サブプランが負け筋になるのはもったいないと感じました。言っておきますが私は根っからの≪無謀な奇襲隊≫ファンです。foilとノーマルで2セットずつ計16枚持っています。でも使いません。そういうレベル。

①③はセットです。
カウンター枠はメインには必要なさそうだが75枚中に4~5枚は採りたいなと思っていました。ところがサイドにはそんなに枠が無い。となればメインから採用して強いカウンターを使いたい。であれば信頼性の高い≪金属の叱責≫を使いたい。でも意外とアーティファクトカウントが足りないんだよな~~~ということでそこを補う≪泥棒隼の事件≫というわけです。セットで3枚ずつ採用することでかなり使いやすくなりました(通常は1~2:1~2)となりがちな枠)

②じゃあ上記の枠を増やした結果、何を削るのかというとこの枠でしょう。なぜなら見たまんま弱いので。
2ターン目に5/5で殴りたければ事件から出てくる手がかりトークンで大丈夫です。

④土地は悩みました。本音でいえば≪変わり谷≫を4枚採用したい。
でもあまりにも色がきつい。冷静に考えたらバグベアの枠は青マナであるべきなのではという気もしてきた。≪ストーム・ジャイアントの聖堂≫は起動できる気がしないが…あくまでもこれまで回した経験ですが、土地は5枚程度でストップします。城塞は殴りに行っちゃうし。

その他、前述した択以外の話

〇この枠はサンダージャンクション環境最初期では≪軍団の成形機械≫になりました。
謎めいた外套》は、攻めのカードであり、リソースカードでもあります。一般的なアグロで言うところの軸ずらしの勝ち筋枠と言いますか、PWが採用されがちな枠と言いますか。そんな感じです。ミラーだけでなくラクドス吸血鬼でも強いです。たぶんアゾリウスコントール相手にもいいんじゃないでしょうか。引いたことないけど。

リミテお化けは構築でも強いの法則

《煌めく機械ドレイク》は、アーティファクトカウントを2つ稼ぎ、放置するとフィニッシャーとなり、除去されれば1枚分得をするという地味に凄いカードです。しかもアンコモン。凄い!ただし青と赤を1マナずつ要求してくるのが見た目以上に重い。3ターン目に青+赤+城塞という並べ方をしているパターンは非常に多く、ドレイクを出しつつカウンターを構える動きは難しい。微妙に窮屈な動きになりやすいです。だからこそ2枚に抑えているリストが多いと思っています。

見た目もなかなか

マッチアップ

私のリストでもう本当にざっくり

●ラクドス吸血鬼(当たりたいレベル)
5/5破壊不能パンチでだいたい勝てます。
メインは≪税血の収穫者≫複数枚(コピー含む)でしか対処されないです。
5/5破壊不能は≪血管切り裂き魔≫がいようが≪分派の説教者≫がいようが殴りに行ける心強いやつ。破壊不能以外を5/5にするのはお勧めしづらいが、ハサミ系を複数引けているときは積極的に貼り付けてよし。意外と《致命的な一押し》持ってなくて殴りきることもしばしば。
≪爆片破≫のおかげでメインから何でも除去できるし、意外と飛行の通りがいいデッキなのでがんがん削っていけます。
正直サイドボーディングしなくていいと思うけどカウンター抜いて≪謎めいた外套≫と≪暴れまわるフェロキドン≫を入れるのはあり。
※2024/4/17 追記
フェロキドンよりも≪鏡割りの寓話≫や≪ヴェールのリリアナ≫≪ドロスの魔神≫を弾ける≪金属の叱責≫を優先。≪呪文貫き≫なら不要。ただし、最優先は≪軍団の成形機械≫

●イゼットフェニックス(当たりたいレベル)
5/5破壊不能パンチでだいたい勝てます(その2)
黒系と違ってただの5/5でも割と殴りきれる。
≪帳簿裂き≫が4/6になるとだるいのでアクション数には気をつけましょう。

●アブザン探検(当たりたくない)
1マナ除去枠が≪塔の点火≫である最大の要因。
こちらがしたい動きの再現性より相手のベストな動きの再現性がはるかに高いので負ける。そんなイメージ。別に勝てないわけではない。でも当たりたくはない。
≪軍団の成形機械≫のおかげで除去が増えて助かっている。

●5色二ヴ(全然わからん)
最初期のパイオニアではハサミ側ガン有利とされていたが、≪影の評決≫とかいう糞カードの登場により相性がひっくり返った。今は≪太陽降下≫という糞カードに変わっている。きつそう~~~

●アゾリウスコントール(負け)
負けでいいです。
クロパプランが成立することを祈る。
このデッキが多い環境で戦うのならハサミ自体をお勧めしないが、
どうしてもという人は奇襲隊型を使いましょう。
それすら嫌なら≪呪文貫き≫増量で。ハサミを守れ。そして青ハゲに否定されてくれ。

●ロータスコンボ(当たっても大丈夫)
クロパしましょう。なんか無理な時もあるけどだいたい大丈夫です。

●ミラー
ミラーの肝は5/5破壊不能を作れるかが第一です。
先に作って殴り始めた方がまず勝ちます。
先手2ターン目に城塞置いてハサミつけてエンドで勝つレベル。
それをさせないための≪呪文貫き≫であり≪神秘の論争≫とも言えます。
次点でインティコプターのアドビート。≪軍団の成形機械≫はそれに次ぐ印象。

●異形化、無駄省き、独創力(当たりたいレベル)
5/5破壊不能パンチでだいたい勝てます(その3~5)
困ったことないです。普通に回してたら普通に勝つ。
≪シェオルドレッドの勅令≫と≪絶滅の契機≫には気をつけましょう。

●ボロスヒロイック、赤単アグロ(勝つけど当たりたいかと言われると怪しい)
相手の最強ハンドに対応しづらいのでできれば当たりたくない。
不利ではない気がしていますが、ガン有利というほどでもない。

終わりに

だいたいこんなもんでどうでしょう
1枚1枚に小技や小ネタあるのですがそこまでやるのは時間が足りない(なんせ明後日はサンダージャンクションのプレリなのである。新環境到来!)
というわけで新環境でもハサミが活躍してれば追記しようと思います。

しこたま回したというほどでもないのでガイドできているわけではないですが、未経験の方が回してみる際の参考資料程度にはなることを祈って。


最後に宣伝です。
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さて、有料部分については私がカルロフ邸環境でアグロを回すなら3択だなと思った話や、可能性を感じてしばらく回したアゾリウスハサミ(でも弱すぎたので役立つ話は無い)の話をつらつらできればと思います。サポートしてくださる方へのささやかなおまけです。いつもありがとうございます。


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