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【開催レポート】 第1回 Startup Weekend 熱海

熱海でスタートアップが生まれる生態系を

2024年6月28日(金)~6月30日(日) の3日間で、熱海初となるStartup Weekendを開催しました。

今回のStartup Weekendの舞台である熱海市は、2011年に観光客数がピーク時の半分に落ち込みましたが、その後「熱海の奇跡」と呼ばれるV字回復を遂げ、成功した観光地の1つとして知られています。

しかし実態は、現在も課題の多い地域であることに変わりありません。高齢化率は48.6%、空き家率は52.7%、他にも大きなものから小さなものまで課題を挙げるには困らない町です。

そんな熱海の町の価値を上げるプレイヤーとして期待されるのが、スタートアップです。私たちは、起業家コミュニティの形成を牽引し、スタートアップが自然と生まれる環境を整えることを目指して、Startup Weekend 熱海(以下、SW熱海)の開催を決定しました。

今回のSW熱海では起業したいと思う人からすでにスタートアップの最前線で活躍する人まで約30人が集まり、熱海の起業家コミュニティの盛り上がりを予期させる3日間となりました。

それでは、熱海で初開催となったStartup Weekendの様子をお伝えします。

イベントページ

開催概要

日時:2024年6月28日~6月30日(日)
参加人数:14名
会場:GeNSEn Lab(ゲンセン ラボ)
ファシリテーター(敬称略):マツモトサトシ(株式会社クラッソーネ 執行役員CTO)
スポンサー(敬称略・順不同):EXPACT株式会社コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社株式会社エフ・シー・シーフィンテックス株式会社、武藤博昭(株式会社コモンズ 代表取締役)、中冨蔵(teamSEN LLC.
代表社員)
オーガナイザー:六笠雄登、髙地耕平、兼平みこ、今村葵、加藤尋矢


【Day1】6/28(金)

今回の会場は、株式会社machimoriが運営する会議室「GeNSEn Lab(ゲンセン ラボ)」です。同社はSW熱海のジャッジである市来広一郎氏が代表を務めるまちづくり会社であり、宿泊会場guest house MARUYAの運営会社でもあります。

GeNSEn Labがあるのは、熱海銀座商店街。参加者たちは多くの観光客で賑わうこの場所で、アイデアをカタチにすべく奮闘しました。

18:00 交流会

18:00に開場すると、スーツケースを持った参加者たちが続々と会場にやってきました。呼ばれたい名前を名札に書いて席に着くと、まずは腹ごしらえと交流の時間です。

初日のお弁当は、熱海市伊豆山の弁当屋「喜与味」の日替わり弁当。はじめは緊張していた参加者たちも、弁当を食べ終わるころには和やかな雰囲気になりました。

18:30 ファシリテーター挨拶

SW熱海のファシリテーターはマツモトサトシさん。激励の言葉とStartup Weekendのご説明をいただきました。

アイスブレイクはStartup Weekendお馴染みのHalf Baked。ランダムなワードを2つ組み合わせてグループでビジネスを考えます。

19:45 1分ピッチ

会場の熱量が高まったところで、1分ピッチを行います。3日間一緒に戦う仲間を集めるために、各々が持ち寄った渾身のアイデアを1分間で伝えました。

20:30 チームビルド

投票・チームビルドの結果、3チームが誕生しました。これからの約50時間をこのメンバーで駆け抜けます。

teamA

スナッチ

あた民

21:30 宿泊会場へ

チーム結成ができたところで1日目は一旦終了。宿泊会場に移動します。SW熱海では、会場の目の前にあるguest house MARUYAを貸し切りました。

参加者たちが同じ場所に泊まる今回のSW熱海。ここから長い夜が始まります。町のお店にヒアリングをしに行ったり、ラウンジで議論を重ねたりと、各チーム思い思いに夜を過ごしました。


【Day2】6/29(土)

8:00 朝食

2日目の始まりは朝食から。guest house MARUYAの向かいにある干物屋で買った魚を、自分たちで焼いていただきます。

10:00 開場

準備ができたチームからアイデアのブラッシュアップを再開します。起業で大切なのは、机上で議論することではなく、実際に顧客の意見を聞いてみること。

「No Talk, All Action」の姿勢で、商店街を歩く潜在顧客へのインタビューなどを行いました。

12:00 昼食

2日目の昼食はオーガニックきらりさんのお弁当。見た目も美しい弁当でエネルギーチャージをして午後を迎えます。

14:00 コーチング開始

続いてはコーチングの時間です。アイデアをカタチにするのに苦労している参加者たちに、スタートアップで活躍するコーチからアドバイスが送られます。

コーチ(敬称略):
大柴 貴紀(East Ventures フェロー)
鈴木 裕矢(アロー株式会社 / GREEN OFFSHORE株式会社 代表取締役・デザイナー)
小松 浩二(株式会社REFS 代表取締役)
沼田 行雄(有限会社沼田 四代目 / 経営企画部)

18:30 夕食

2日目の夕食は、コーチ小松さんが代表を務めるREFSのお弁当です。地元農家のおいしい野菜を届けるREFS。今回のお弁当では、大雨の影響を受けて市場に出せなくなった野菜を使っているそう。

21:00 2日目終了

長かった2日目が終わり、宿泊会場に戻ります。しかし、コーチングを経て浮き彫りになった課題を解決すべく、各チームの議論はまだ終わりません。

誰のどのような課題を解決するのか、どうやってマネタイズしていくのか…。54時間のStartup Weekendも折り返し。最後まで徹底的にブラッシュアップを続けます。


【Day3】6/30(日)

9:00 開場

ついに最終日を迎えました。2日目も夜遅くまで議論が続き、ビーチで日の出を見たチームもいるとか。16時のピッチに向けてラストスパートです。

12:00 昼食

3日目の昼食は、熱海で大人気の老舗・宝亭のカツカレー。ピッチで「勝つ」ためのゲン担ぎメニューです。

16:00 最終ピッチ&審査

いよいよ最終ピッチの時間です。各チーム5分間で、金曜夜から練り上げてきたビジネスアイデアと熱い想いを伝えます。

ジャッジには起業家として活躍する4名をお招きし、Validation(検証)、Business Model(ビジネスモデル)等の観点から審査していただきました。

ジャッジ(敬称略):
水野 滋(フィンテックス株式会社 / エメックス・ジャパン合同会社 代表取締役 / 代表社員 CEO)
市来 広一郎(株式会社machimori 代表取締役)
古橋 啓稔(株式会社スズヒロ / 株式会社365LIFE 代表取締役)
大谷内 隆輔(コダワリ・ビジネス・コンサルティング株式会社 代表取締役)

teamA

メジャーなものからマイナーなものまで、子どもたちがさまざまなスポーツを体験できる習い事サービスを考案しました。

スナッチ

観光のデジタル化を目指し、おすすめの観光地を示したり、お土産をオンラインで購入・郵送したりできるサービスを開発しました。

あた民

お手伝いを求める地元のお年寄りと、忘れられない観光体験をしたい旅人のマッチングサービスを創出しました。

17:00 結果発表

初開催のSW熱海。第1位に輝いたのは…「あた民」です!お年寄りの日常的な困りごとにアプローチするサービスであり、町の課題を真に解決する点が評価されました。

優勝した「あた民」のメンバー。ジャッジ市来氏(右)と一緒に

そして、将来的には島をまるごとスポーツ施設にしたいと夢を語った「teamA」には審査員特別賞としてパッション賞が贈られました。

ジャッジ大谷内氏(右)とパッション賞を受賞した「teamA」の4人

17:30 懇親会

全てのプログラムを終え、最後には懇親会を行いました。オードブルは熱海市渚町「ハレのヒ」、ピザはラスカ熱海の「PIZZERIA SUN LEONE」と、最終日のご飯も熱海尽くしです。

3日間をともにした参加者同士でお互いをねぎらったり、コーチ・ジャッジ・スポンサーと交流したりと、あたたかく有意義な時間となりました。


最後に

ファシリテーターのマツモトサトシさん、スポンサーのみなさま、コーチ・ジャッジのみなさま、そして何よりSW熱海に参加してくださったみなさま、3日間どうもありがとうございました。

私たちStartup Weekend 熱海オーガナイザーは、熱海でスタートアップが生まれる生態系を作るべく、今後も継続してSW熱海を開催します。みなさまとまたお会いできること、熱海の起業家コミュニティの一員として一緒に活動できることを心より楽しみしています。

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