思い出したくないことも思い出しちゃうよね
高校時代に部活の合宿で利用したスーパー銭湯に行ってきた。
15年ぶり?そんなに経つのか。
自分の年齢を思い出してゾッとする。年取ったんだなぁ。
見覚えのある湯船につかってぼーっとしていたら、当時の風景を思い出してきた。先輩と、同期といっしょにお風呂に入ったこと。
陸上部なのに、自分の身体がぽっちゃりで大嫌いだったこと。
同期や先輩たちの会話に入れず、ちょっとしんどかったこと。それでもみんなやさしくしてくれたこと。
高校時代は部活が楽しかったけど、部活の仲間と仲が良かったとは思っていない。目的を同じくする集団としか思っていなかったのだと思う。
だから、最後まで周りと打ち解けられなかったのかな。
ただひたすらに、自分の競技の練習を1人でやる。タイムがどんどん縮んでうれしい。入賞できた。うれしい。これは私の努力の賜物だ。私一人のものだ。
そんな風に思っていたのかもな。
ご飯に行ったり、プリクラを取り行く友達は部活にはいなかった。
でも、それで満足してたのはなんでだろう。今でも不思議だ。よく辞めなかったよな、と。今の自分なら、さっさと辞めていそうなのに。
おそらく、個としてそれぞれ尊重し合っていたんだと思う。
陸上競技は個人種目だから、全体で練習するとしても、個々で微妙に違うメニューがあって、それをこなしていく。自己ベストが出たらみんなで喜ぶ。そんな空気だったから、戦っているのが自分自身で、チームメイトのことは応援し合う戦友みたいな感覚だった。(少なくとも私はそう感じていた)
完全に浮いている私のことを、許容してくれている雰囲気だったのだろうな。
この人たちとは仲良く出来ないな〜と思っても、入賞をする先輩や同期は心から尊敬できたし、互いに励まし合って練習していた。
振り返れば、なんと恵まれた環境だったことが。あの雰囲気のなかで仕事もできたらいいなぁ、とおもう。
思い出したく無い事を思い出しちゃったけど、思い出してほっとしたのかも。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?