毎日の洗濯を気軽にエコにする工夫3つ
みなさんは、どのくらいの頻度で洗濯機を回していますか? 週に一度? 2、3にちごと? 毎日? いずれにしても、洗濯は日常的に行うとても身近な家事ですよね。
SWAQは不要になった服を交換するFASHION SWAP PARTY「 SWAQ」というイベントを開催しています。一着の服が長く愛される社会になったらいいな、という気軽な思いではじめた活動で、衣服の製造や廃棄についてはこれまでも情報収集をしてきました。でも、意外と使われる過程については深く考える機会が少なかったように思います。
そこで今回は、服を楽しむこととは切っても切り離せない洗濯に着目。家庭でも取り入れられそうな、地球環境に配慮した洗濯グッズを調べてみました。
洗濯ネットでマイクロプラスチックの流出を防ぐ
まずひとつめは、マイクロプラスチックという目に見えないプラスチックゴミを減らせる洗濯ネット。STOP! MICRO WASTEという、非営利団体が製造しているGUPPYFRIEND Washing Bagは衣類から発生するマイクロプラスチックファイバーをキャッチして、水と一緒に排出するのを防いでくれるそうです。
マイクロプラスチックという言葉は最近良く耳にしますが、そもそもどんなものなのか、私はきちんと理解していませんでした。調べてみると、5ミリ以下の小さなプラスチックと定義され、海などに流れ出すことで添加物が生き物の体に溜まってしまったり、飲み込んだ動物の消化器官を傷つけるなど、生態系への影響が問題になっています。
実際に多いのは、廃棄されたプラスチックが劣化し、小さく分解されて流れ出すことによって発生するものなのだそうですが、実は日々の洗濯でも発生しているそう。原因は、ポリエステルやナイロン、アクリル代表される合成繊維。これらはファイバー上のプラスチックでできているのですが、洗濯によって水の中に流れ出してしまうらしいのです。海外の研究では、一度の洗濯でフリース一枚から2グラムのマイクロプラスチックファイバーが発生したというレポートも。フリースといえばアウトドアですが、ご紹介したGUPPYFRIEND Washing Bagはパタゴニアでも販売されていて、服を使うところまでケアされていてさすがなだ、と感心しました。
すすぎのいらない洗濯洗剤
次は、もともとプロの登山家だった方が代表をつとめるがんこ本舗という会社が作っている「すすぎゼロ」で使える洗濯洗剤です。商品名は海へ... Step。つけ置きをして、脱水をするだけですすぎを一回したのと同じ洗浄力をもち、洗濯が完了するという製品です。
環境省の調査によると、生活排水のうちに洗濯で発生するものの割合は約一割。それなりの割合を締めています。そこで水を節約できれば、かなりのインパクトになりそうです。
洗剤なしで汚れを落とすマグネシウム
3つめは、水道水を弱アルカリ性に変化させ、水そのものに洗浄力をもたせるというマグネシウムバッグ。いろいろな会社から出していますが、特にいろいろなところで見聞きするのが、宮本製作所という会社が作っているマグちゃん。シンプルなデザインものもから、ベビー用、入浴時につかえるものまでサインナップは様々。自分では買わない、という人でもギフトとしてもらったら嬉しいなと思いました。
洗濯は誰もが日常的にする身近な家事だけに、ちょっとした工夫で大きなインパクトが出せそうな気がしています。よく見渡してみると、すぐにでも取り入れられそうなアイテムや取り組みもたくさん。例えば私がよく行く自然食品店では、洗剤の量り売りをしています。
みなさんも是非、調べてみてください。