楽しくてエコな新しい「集まりかた」 ECO WALK
不要になった服を交換するファッション・スワップを開催しているSWAQ TOKYOですが、定期的に行っている活動がもう一つあります。それが街を散策しながら街の清掃を行うECO WALK。
現在は月に一度、第3日曜日の朝に集まって渋谷・表参道エリアを歩きながら、道に落ちているゴミを拾っています。
ゴミ拾いと言うと、ストイックで味気ない活動に聞こえるかもしれませんが、SWAQ TOKYOの基本姿勢は、サステナブルな活動を無理なく楽しく行うということ。ECO WALKも、楽しむことが絶対条件!
仲間とおしゃべりしながら近況報告をしたり、友人を紹介しあったりしながら、人のつながりやコミュニケーションを楽しむことを軸にしています。
「どうせ集まるのであれば、何か普段はやらなくて良い気分になれることをしよう」そのくらいのライトな気持ちで参加したメンバーが、意外と常連になったりということも。
今回はそんなECO WALKの活動や楽しみ方についてです。
みんなで大妄想大会
落ちているもので多いのは、やはり煙草の吸殻や飲食物の空き容器。でもなかには季節性のあるゴミや、「これはゴミなのか?」とか「なんでこんなところに!?」と思ってしまうようなものが落ちていたりして、この場所に至るまでのシチュエーションを想像したりしながらメンバーで盛り上がっています。
忘年会シーズンにはビンゴの紙が落ちていたり。
役目を終えた商品ポップが落ちていたり。
そのほか、思わず持ち主のストーリーを想像してしまうようなものももいろいろ。
なかには超高級ホテルのアメニティやキャラクターグッズが無造作に放置されていたりして「ここでなにがあったんだろうか」とドラマチックな展開を妄想したりしています。
いつもと違った街の一面に気づく
ゴミ拾いをしながら歩くと、見慣れた街でも意外とゆっくり周囲を眺めるということをしていなかったことに気が付きます。ゴミを見つけるというのは思ったよりも集中力を使う作業。道端だけではなく、茂みの中やトランスボックスの上などにもゴミは多いので、下だけを見ているわけにはいきません。
両手はトングとゴミ袋で塞がっていてスマホをいじることもできないので、自然と視線は上下左右にキョロキョロ。すると、街の中に意外と植物が多かったり、それらが季節の変化にあわせて変容していたりと普段は見逃していた街の一面に気がついて、とても得をした気分になる。それがECO WALKの醍醐味のひとつでもあります。
それらの気づきには、快適な街づくりに活かせそうなものもたくさんあります。例えば、ゴミ箱の少なさ。
街にゴミを捨てるというのはよくないことではあるのですが、飲食をしたり買い物をすればゴミでるのは当然のこと。捨てる場所が少ないことが、ゴミの放置の一因になっていそうです。
それから、ゴミが捨てられる場所には傾向があり、断トツで多いのが壁の市隙間、垣根の中そして自動販売機の裏側。
「みんなが見えるところに堂々と捨てるのは気が引ける」
そんな人間の深層心理も垣間見れたりします。
SWAQ TOKYOでは、そんな学びをもとに渋谷区にレポートを提出。すこしでも街づくりに生かしてもらうことを心がけています。
ECO WALKとの直接の関連は定かではなく、とにかくゴミが多く「要注意スポット」として報告していた垣根が撤去されたりなどの街の変化なども見られました。
メンバーや街の人との交流
ECO WALKでは、全身白や黒、という簡単なドレスコードを設けています。それは、地域に住まう人にや通行者のチームとして認識していただくためです。私達のことを覚えていただいたり、興味を持っていただく方が増えることで、新しい交流が生まれやすくなると思っています。
ゴミ拾いをしていて一番嬉しいのが、街の人から声をかけていただくことです。
「いつもありがとう」
「元気だね!がんばって!」
「ここのゴミ、困っていたんだよね」
そんな言葉をかけていただき、短いあいだでも交流ができる、とても気持ちがあがります。
参加する側はあくまで「自分たちが楽しいこと」をしているという気持ちが強いと思うのですが、それが少しでも地域の過ごしやすさにつながっているのだということを感じられるのは、やはり感慨深いものがあります。
時にはテーマを設けて楽しむ
ゴミ拾いプラスαのコンテンツを用意して、いつもとは違った体験を楽しむこともあります。
過去には、デトックスをテーマにゴミ拾い中のデジタルデトックスを体験した後に、話題のスムージーを飲みに行った会や、旅行中のビジターへのエリア紹介をコンセプトにした会も。楽しむことに軸足を置くというのがECO WALKのスタイルです。
活動に共感していただいた企業とのコラボレーション計画も進んでいます。明日、12月20日から開始するのはRed Bullさんとのコラボです。参加者全員にドリンクを配布する予定。当日の様子については改めて報告します。
ECO WALKでは参加メンバー、コラボレーションいただけるかたを随時募集中です。
ご興味持っていただける方は、コメントか公式ウェブサイトからお問い合わせください。
イベント開催については、随時Instagramやfacebookで情報公開しています!
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