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2024年6月2日【第1号】「スワンをβ本町橋のシンボルにする!」ために

 OsakaMetro堺筋本町駅から歩いて5~6分の場所に、本町橋があります。1913年(大正2年)に架けられた本町橋は、大阪市内で現役最古の橋であり、大阪市指定文化財でもあります。本町橋からは、東横堀川のほとりに立つスタイリッシュな木造建築「β本町橋」が見えます。

本町橋から望むβ本町橋

 β本町橋は、「水辺×まち×人の架け橋になる」を目標に、2021年に新しく誕生したパブリックスペースです。「β」には未完成という意味があり、常に進化し続ける場でありたいという思いから「β本町橋」と名付けられました。

β本町橋前にスワンが出現!

 2024年の春、β本町橋の前に2羽のスワン(正確には2隻のスワンボート)が現れました。これらはどこから来たのでしょうか?動くのでしょうか?乗ることはできるのでしょうか?β本町橋コミュニケーションマネージャーの廣井真由美さんと三谷直子さんにお話を伺いました。

β本町橋で聞き取り調査

 スワンボートのことを聞いてみると、もともとは兵庫県か滋賀県の湖で使われていたものですが、縁あって大阪にやってきたとのこと。中之島のアートイベントなどでみんなにお披露目されたこともありましたが、最近はなかなか日の目を見る機会に恵まれず、大正区の鉄橋の下に保管されてました。劣化も進むなかで、持ち主さんの「もっと活用してくれる場所に里子に出せないか」という想いを受け、β本町橋にやってくることになりました。
 引き取ったはいいものの、スワンは全身が錆びついて状態が悪く、「北京ダック」とまで言われていたそうです。

「北京ダック」のようなスワン

 そこからなんとか修繕し、現在の姿になったのですが、それでもまだボートとして安全に利用できる状態ではありません。

スワンはだいぶきれいになった

 廣井さんたちによると、このスワンボートは2隻とも国産です。現在のスワンボートのほとんどが中国産であるため、非常に珍しいものとなっています。廣井さんたちがスワンをβ本町のシンボルに再生したいという想いを持っていることを知り、それが実現できるよう、私たちはスワンプロジェクトを立ち上げ、β本町橋の関係者と協力して活動することになりました。
 第一歩として、β本町橋前にスワンがいることを広く知らせるために、毎月2日に更新する月刊新聞「マンスリーすわん」を発刊します。主なコーナーは以下の3つです。
 ① 2羽のスワンに関するニュース
 ➁ スワンを作ってみよう
 ③ スワン関連のお話

スワンを作ってみよう!~折り紙編~

 初回は、スワンチームのメンバーでも簡単にできそうなことをと考え、YouTubeの動画を参考に折り紙でスワンを作ることに挑戦しましたが、意外と難しかったです。悪戦苦闘して、何とか2羽のスワンを作ることに成功しました!

途中でギブアップした人も!
スワン完成!

スワン関連のお話 No.1~アンデルセン童話『みにくいあひるの子』~

 スワンに関する最も有名な物語は、おそらくデンマークの作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンが1843年に発表した『みにくいあひるの子』ではないでしょうか。この物語では、あひるの巣から他のあひるとは異なる姿のひなが生まれ、周りからはみにくいと言われ、いじめられました。その苦しみに耐えかね、ひなは逃げ出しました。さまざまな試練に直面したあひるの子は成長し、水面に映る自分の姿を見ると、あの灰色のみにくい鳥ではなく、美しいスワンに変わっていました。

久しぶりに読む、懐かしい童話

 次回も、スワンに関するさまざまな情報を発信していきます。これからの活動にぜひご期待ください^^

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