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心の傷は時間だけが癒してくれる   ~マルコスの言葉~

こんにちは!
今回も訪問してくださり、ありがとうございます。

さて、最近心を打たれた事がありまして。
皆様に報告したく、徐にパソコンを立ち上げ、noteを開きました(笑)


①マルコス、東松島へ

5月12日、メキシコから遠路はるばる「マルコス」という一人の青年が東松島にやって来ました。
マルコスを連れてきた方が、東松島と深い繋がりがあり、今回の訪問につながりました。

私が以前働いていたホテルでは、海外の方を相手することはありましたが、ほとんどがアジア圏で、南米の方に会うのは久しぶり。恥ずかしながら英語は得意ではなく、会うまでは若干の緊張。

でもそんな不安はすぐに忘れてしまいました。
言語の壁を越えた、マルコスのコミュニケーション能力。本当にパワフルでさすがはラテン系だと思いました(笑)

母国メキシコでは、70人ほどが宿泊できるホテルを経営し中には半年ほど長期滞在する人たちもいるそうです。
毎日がパーティーのように賑やかで、お祝い事も盛大にやるのだとか(笑)
背中に花火を担いだりする破天荒な祝い方があるみたいで、火傷した後を自慢げに見せてくれました(笑)(笑)

マルコス×東松島のみんな

②マルコスの言葉

5月12日は一緒にランチをした後、市内を回りました。
夕方、野蒜(のびる)海岸を訪れた時にふとマルコスが口にした言葉が私の心に刺さりました。
その言葉が「心の傷は時間だけが癒してくれる」です。

言葉の背景には、マルコスが午前中に行った石巻市の津波伝承館で見聞きしたものが影響しているのだと思います。

野蒜海岸を一緒に見たときに、簡単ではありますが震災についてマルコスに伝えました。
今見えている景色に家が沢山立っていたこと、松の木があったこと、かつてその場所で温かい時間が流れていたこと。

私は直接被災したわけではなく、当時の状況は頭の中で想像する事しかできません。ですが、大切な人を突然失う悲しみは経験したことがあります。

人間誰しも、心に傷を負うことはあるでしょう。
当時から時間が止まっているように感じている人も沢山います。

そんな時にマルコスの言葉は、
「焦ることはないんだ、時間をかけてよい、少しでも前を向こう」と
言っているような気がしました。

③「いってらっしゃい」と「ただいま」

私は最近NPO法人「きっかけ食堂」のメンバーになりました。食堂では月命日である11日に、毎月東北の食材を使い、東北や震災について考えられるきっかけを作り、食卓を囲みます。

食堂の出発地は京都ですが、仙台の拠点を作るきっかけとなった畠山さんという方の言葉がとても印象的だったので紹介します。
「11日に食事をともにすることは、計り知れなく大きな価値があるはずだ」

あの日、誰しもが大切な人の無事を願い、再会を心より喜び合ったと思います。「いってらっしゃい」と「ただいま」が言える毎日がどれだけ幸せな事か実感した出来事でした。

私も震災がきっかけとなり、宮城に来た人間です。
実際に震災を経験した地にいると、風化なんて言う言葉は信じ難いですが
人間は忘れていく生き物。どうしても記憶の中から薄れていきます。

一昨年公開された映画「すずめの戸締まり」。地震について描かれた作品です。

作品中に「住む人たちの心の重りが、その土地を鎮めてる」という言葉が
あります。この心の重りとは、人々の天災に対しての意識なのだと思います。

災いはいつ自分の身を襲うか分かりません。
マルコスの言葉を経て、改めて大切な人を大切にしようと思うことが出来ました。

マルコスありがとう。
Muchas Gracias!!!!

最後までありがとうございました。







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