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【ヤクルト】2023戸田軍 後半戦&シーズン全体の雑感
はじめに
2023年シーズンが終わり、戦力外となった選手も来季の所属が決まりはじめました。
今年度の戸田軍のチーム成績と主に戸田軍で出場していた選手の成績を見て雑感を述べていきます。
1 戸田軍チーム成績
総合成績
総合:122試合45勝73敗4分勝率381(6位)
前半戦:73試合25勝46敗2分勝率.352
後半戦:49試合20勝27敗2分勝率.426
内訳
3月
7試合1勝5敗1分勝率.167
4月
19試合7勝12敗勝率.368
5月
20試合7勝12敗1分勝率.368
6月
14試合4勝10敗勝率.286
7月
19試合7勝11敗1分勝率.389
8月
21試合10勝10敗1分勝率.500
9・10月
22試合9勝13敗勝率.409
チーム投手成績
![](https://assets.st-note.com/img/1703473037724-WdC8BZ3ZQE.png?width=1200)
ほぼ全ての指標で最悪となっています。
その中でも沼田翔平や嘉手苅浩太など安定した成績を残し、来季楽しみな投手も出てきました。
チーム打撃成績
![](https://assets.st-note.com/img/1703477748989-ATW0UV9ny4.png?width=1200)
大暴れしていた澤井廉北村恵吾の二人が一軍に昇格し、橋本星哉も一時期離脱し復帰直後はスイングできず、チーム全体でも8月26日から9月11日までDH解除して試合に臨むなど厳しい状況が続きました。
以上の理由もあり、チーム成績を後半戦で伸ばすことはできませんでした。
チーム守備成績
![](https://assets.st-note.com/img/1703478276548-emkzepEY3U.png)
守備率はイースタン4位タイ、DELTAのUZRでは圧倒的最下位、捕手系の指標も最低となっています。
投手と一塁手以外でUZRがマイナス、特に外野全ポジションで2ケタマイナスとなりました。
2 戸田軍投手個人成績
後半戦のFIPについては、シーズン全体のFIPの定数を元に求めているため不正確な数値です。
また、PLの試合数など詳細が分からなかった数値のセルに0が入っている場合がありますがご了承ください。
14→40 高梨 裕稔
![](https://assets.st-note.com/img/1703566141390-vbKHxvJGVX.png?width=1200)
SSTCの解析を受けた一人でした。
コースや高さのコントロールは良くなかったのですが、出力を段々と取り戻しファーム最終登板となった8月20日の4回以降はフォークを低めにスライダーを右打者の外角に投げきれるようになるなどいい内容の投球でした。
その後ビハインドの中継ぎとして一軍に昇格し、140km/h後半のストレートとシュート、140km/h弱のフォーク、スライダーカーブを浮くことはありましたがしっかりとゾーンに投げ込み、10登板18イニング奪三振16防御率1.00と活躍しました。
来季、本人は先発を目指すとのことでした。
これからSSTCに行くようなので、終盤ビハインド中継ぎとして結果を残したので来季もその役割をこなして支えて欲しい気持ちもありますが、終盤の多彩な球種で打ち取るピッチングで5イニング投げられるなら先発として期待できると思いますし、ここからレベルアップしてホームでは6イニング、ビジターでは7イニング投げて欲しいです。
16 原 樹理
![](https://assets.st-note.com/img/1703566191781-Cb0M94ffK9.png?width=1200)
コンディション不良と戦った一年だと思います。
復帰後からストレートは145km/h前後でスライダーカーブフォークの制球はままならずかなり散らかっていました。
登板を重ねるごとにスライダーの制球はできる日ができてきて、抑えることもありました。
コンディションは良くなっているようで、最終戦となった9月26日の登板は、最速147km/hで甘く入ったりとらえられた打球もありましたが、コースへの投げミスが減り三振が取れていました。
また、回を追うごとに抜け球も少なくなっていきました。
上の記事にあるように11月にもブルペン入りできるなど精力的な調整をしていますし、大学時代のライバルだった今永がメジャーへ移籍するので奮起して来季大暴れすることを期待しています。
18 奥川 恭伸
![](https://assets.st-note.com/img/1703566246958-aysRs43cIi.png?width=1200)
後ほど骨折と判明した7月9日の負傷から約3か月、10月1日の最終戦に登板しました。
復帰直後の出力重視ではなく制球やフォームチェック重視で投げて1回11球奪三振2最速146km/hでした。
その後PLはコンディション不良で回避し、11月11日の愛媛マンダリンパイレーツとの練習試合で登板し、3回パーフェクト最速154km/hと完璧な内容を残しました。
かなり身体がゴツくなっていますし、最後の登板は来季に期待が持てるものでした。
このまま肘の症状が悪化することなく来年神宮で投げる姿を見られることを祈っています。
28→未定 吉田 大喜
![](https://assets.st-note.com/img/1703566342993-lvAY4iMOg6.png?width=1200)
セットで上から投げ下ろすフォームを試していて、140km/h後半のストレートで押すスタイルを試していましたが、9月18日以降はコントロールを重視する去年ファームで結果を残していたスタイルに戻りました。9月29日の試合では結果を残せなかったですが、その後PLではそこそこの結果を出していました。
10月31日に戦力外通告を受け、トライアウトに参加し最速144km/hで三者連続三振を奪う好投を見せました。
ファームでは制球重視のスタイルでもパワー重視のスタイルでも抑えられる能力はあったので、決め球や各球種の精度がもっと高ければ一軍でも結果を残せるポテンシャルがあったと思います。
まだ進路は決まっていませんが、吉田大喜投手にとって良いものになるよう祈っています。
35→引退 杉山 晃基
![](https://assets.st-note.com/img/1703566427448-vZmQWnywvE.png?width=1200)
コンディション不良からの復帰直後は最速145km/h前後ではあるもののストレートとスライダーで抑えていました。
右の田口になれるのではときたいしていましたが、登板を重ねるごとに左肩の開きが早くなっていきました。
9月11日対西武戦の登板では開きがもっとも酷く、肩をかばっているかのように投げていて、腕は振れてもボールが行っておらず1 2/3回を投げて7失点でした。
その後2日に戦力外通告を受け、現役引退を決断しました。
進路は未定とのことでしたが、次のキャリアでの活躍を祈ります。
38→中日ドラゴンズ 梅野 雄吾
![](https://assets.st-note.com/img/1703566490765-5xgcokHwgQ.png?width=1200)
一時期先発として投げていましたが後半戦では中継ぎとして登板していました。
ストレートの出力も150km/h前後出るようになり、変化球も打者の外角に集められるようになるなど状態が上がってきていることを感じさせるピッチングをしていました。
その後12月8日に行われた現役ドラフトで中日ドラゴンズに移籍することとなりました。
フライボールピッチャーなので神宮で投げるより成績を残しやすいと思いますので、ぜひ活躍してほしいです。
40→未定 市川 悠太
![](https://assets.st-note.com/img/1703566560745-SIB3ZXC6wE.png?width=1200)
8月はSSTCが日本に来た時に解析を受け、上の記事にあるようにフォームを変え緩急を意識したピッチングをしていましたが、打ち込まれることもありました。
その中でもシュートライズするストレートは良く、空振りを取れるボールでした。
その後10月2日に戦力外通告を受けました。
進路は決まっていませんが、フォーム改造にも取り組みましたし、不完全燃焼であるなら後悔のない道を選択して欲しいです。
41 柴田 大地
![](https://assets.st-note.com/img/1703566645160-PviwUFzSLJ.png?width=1200)
フルタイムクイックで投げてきましたが、8月9日にセットポジションからゆったり足を上げるフォームに変わりました。
ぎこちないフォームで最初は抑えていましたがボールに勢いがなく、段々と打ち込まれていました。
9月20日にフルタイムクイックに戻しましたが球威は戻らず、ピリッとしなかったです。
ストレートは140km/h後半から150km/hくらいできれいな真っ直ぐをしています。変化球はスプリットとカーブですが、カーブは抜けることが多く、スプリットは当たり外れが大きいです。
8月に行われたSSTCの解析では、柴田は足を上げるフォームの解析をしていました。
一方で12月に渡韓した際の動画を見るとクイックのフォームの解析とトレーニングを行っています。
個人的にクイックの方が合っているように思いますし、動作解析をしっかりしハードトレーニングをこなして今季の星のように来年躍進して欲しいです。
48 金久保 優斗
![](https://assets.st-note.com/img/1703566824321-ppAN93CAW1.png?width=1200)
まだまだフォームが固まっておらず、色々と試しながらの登板でした。
8月にSSTCの解析を受けた後にもテイクバックが変わっており、フォームも変更段階にあるからか1イニング目とそれ以降でフォームが変わるなど再現性に問題がありました。
変化球はスライダーとフォークが比較的安定して使えており、特にスライダーは決め球と言える存在です。
シンカーカーブチェンジアップは高めに抜けることが多く、与四球が多い一因となっています。
ただPLでは8回途中96球で四球2、球速も90球前後で147km/hを出しました。
150km/hとまでは行かないものの140km/h後半を安定的に出せるようになっています。
12月に柴田大地と渡韓しており、SSTC本部で動作解析を受けトレーニングを積んだものと思われます。
フォームの再現性の向上とコントロールが向上すれば持ち球の豊富さや出力的に先発ローテを回れる能力があると思うので、オフに一気に成長して欲しいです。
49→全川崎クラブ 成田 翔
![](https://assets.st-note.com/img/1703567772583-xjVUjFSwOr.png?width=1200)
前半戦から14試合連続無失点、後半戦は9月15日の試合の3失点以外は無失点など中継ぎとして安定した成績を残しました。
足を上げる躍動感あるフォームから表示は140km/h前後でもそれ以上に速く見えるストレートを軸にシュートやスライダーと合わせて打ち取るピッチングでした。
10月2日に戦力外通告を受けました。
今後は全川崎クラブで野球を続けるようです。
日本一目指して頑張って欲しいです。
52 尾仲 祐哉
![](https://assets.st-note.com/img/1703567902011-QDkIAzDJCQ.png?width=1200)
一軍でも150km/h超を出すなど出力が上がっています。
ただ日によってコントロールやボールの質にバラつきがあるため、完璧に抑える日と粘られて打たれる日があります。
決め球ができるかスライダーフォークシュートのコンビネーションスタイルを確立して来季一軍の中継ぎ枠を争って欲しいです。
53 長谷川 宙輝
![](https://assets.st-note.com/img/1703568054014-01Et9fCkdP.png?width=1200)
150km/h前後のストレートとスライダーチカットェンジアップを軸に投げています。
一年を通じて抜け球が左打者の顔付近に行くなどストライクボールがハッキリし、四球を与えたりヒットを打たれた試合がありました。
8月にSSTCの解析を受けた後は、相変わらず抜ける試合もありましたが、ストレートの質を向上させられたのか、ストレートごり押しで抑える日が増えてきました。
カットボールの比率は下がりましたがストレートとチェンジアップのコンビネーションが良くなっていました。
またオフには下慎之介や坂本拓己とともに鹿屋体育大学に練習に行っているようです。
歓迎ありがとうございます!
— 下 慎之介 (@shin_shimo_) December 19, 2023
鹿屋での練習初日は一日中雨でした☔️
23日までお世話になります🙇 pic.twitter.com/oxMtKoBSWZ
今日は鹿屋体育大学さんで動作解析をさせていただきました。ここでも歓迎していただきありがたい限りです🙇
— 下 慎之介 (@shin_shimo_) December 20, 2023
おまけで一生懸命全体を画角に入れようとするはせさんの後ろ姿載せときます。 pic.twitter.com/VNBHBGDHA3
鹿屋体育大学でみ動作解析も受けたようなので、ストレートスライダーカットチェンジアップの質をさらに向上させて、来年は左腕三人そろって活躍して欲しいです。
<1月4日追記>
1月4日、SSTCのYouTubeに8月に行われた長谷川宙輝の同左解析についての動画が投稿されました。
動作解析によると
①コッキング期の右足の着地前に骨盤の回旋が始まっている
②上体と骨盤の回旋がほぼ同時に行われている
③回旋の速度が遅い
の三点が指摘されていました。
ラプソードなどの数値を見れないので推測となりますが、着地前に骨盤の回旋が起こっているのはストレートのシュート回転や抜け球の原因となるので、改善して来年さらにいい投球を見せてほしいです。
56 坂本 拓己
![](https://assets.st-note.com/img/1703568106707-hIuKOC8MeF.png?width=1200)
SSTCで8月に解析を受けました。
その後は3試合最長2 1/3イニングに登板しました。
8月24日のDeNA戦で初勝利を挙げました。
ストレートを軸に高橋奎二のようなスライダーカーブと利き腕側に沈むチェンジアップを武器にしており、対左打者での外角低めへのクロスファイアーはよく見逃しを取っています。
ストレートの最速は149km/hを記録し、140km/h後半をコンスタントに記録しています。
PLでは同郷同級生の門別と投げ合いになり、5回途中70球で被安打6失点7でした。
テーマとしてストレートを投げ込んでおり、投球のほとんどがストレートでした。
またPLで投げたもう一戦もストレート中心に投げ込んでおり、5回76球被安打3奪三振1四球2と被安打を少なく抑えていました。
長いイニングを投げることに課題はありますが、投げているボールが素晴らしく、オフには長谷川宙輝下慎之介とともに鹿屋体育大学に自主トレに行き動作解析を行うなど精力的に練習しています。
来季は体づくりとともにファームで先発として活躍し、あわよくば一軍のマウンドで暴れて欲しいです。
61→オリックス打撃投手 久保 拓眞
![](https://assets.st-note.com/img/1703568308537-Z5xEjGMGUM.png?width=1200)
悪い時はシュートが左打者の身体に全部抜けるなどコントロールができていないことが多いです。
良い時の球は抜け球がなく一軍レベルでしたが、後半戦は基本的にボールが抜けたり甘く行ったりで左打者にも打たれることが多く、厳しい結果となりました。
戦力外通告を受け引退となり、来年からはオリックスの打撃投手となるようです。
選手から立場を変え新しい環境となりますが、精一杯頑張って欲しいです。
62 竹山 日向
![](https://assets.st-note.com/img/1703568439848-EuFlK1K7pF.png?width=1200)
後半戦は7月30日に登板し、足を気にしたような形で降板していました。
その後間隔を空けて9月10日に登板しました。
竹山日向、テイクバックの深さがバラバラなのもあってまだコントロールやボールの力にバラつきはありますが、↓の左ようにフィニッシュで左足に体重を乗せることを意識してできていたのは良かったと思います https://t.co/mUsPnguwE1 pic.twitter.com/CNpRqsOgvI
— あもう (@swapen_yasuda) September 17, 2023
7月30日までとそれ以降では二段フォームを止めたこととフィニッシュで左足に乗ることを意識しているように見えました。
コントロールや再現性はまだまだですが、しっかり投げられた時のストレートとスライダーは超一軍級だと思います。
スワローズ竹山日向投手
— 林泰祐/元MLBトレーナー (@Tai884) December 5, 2023
オフシーズントレーニング
体の機能で落ちている部分を評価して
それがピッチングにどう影響を与えているか
とことん本人と話し合いながら
必要なエクササイズとドリルを選択する
ポテンシャルを開花させるために
全力でサポートするのみ#スワローズ #竹山日向 pic.twitter.com/95jsK3TunI
今年はDIMENSIONINGに通っていたようで、オフに入りラプソードを購入していました。
各Threadsを見ると分かるようにテイクバックがショートアームからアーム式のテイクバックになっています。また、木澤尚文からジャベリックスローを借りて練習したり林トレーナーのところに通い新フォームに連動したトレーニングをしています。
また、現テイクバックでも安定しなかった時にすぐに肘を上げる修正をDIMENSIONINGに通ってできているのは素晴らしいと思います。
今季は先発を目指して複数イニングを投げるようになり出力の調整など難しいところがあったと思いますが、今年の経験をもとに来季は新フォームを固め良いボールをコンスタントに長いイニング投げられるようになり、まずはファームで先発して結果を残し最後は一軍で初勝利を挙げて欲しいです。
64→引退 大下 佑馬
![](https://assets.st-note.com/img/1703568493635-Tk1mYaUMhB.png?width=1200)
コンディション不良もあり9月は登板が無く、10月1日の日ハム戦で久々の登板をしました。
これまでのサイドスローではなく上から投げており、打者1人をセンターフライに打ち取り降板となりました。
中継ぎとして20212022の連覇に貢献した渋い働きをしました。
ブルペンキャッチャーとしての姿が目撃されていることから、来季はブルペンキャッチャーかもしれませんね。
67→013 嘉手苅 浩太
![](https://assets.st-note.com/img/1703568559557-63ooGLX1tc.png?width=1200)
後半戦開始直後の2登板は不安定な内容でした。
その後先発として登板すると途中SSTCの解析を受け、14イニング連続無失点や最速145km/hを出すなど別人のような活躍でした。
フォークは140km/h、スライダーは130km/hくらいの球速帯の球種でよく曲がる対の球種になっています。
PLでもよく抑えて三振も取っていました。
記事のツーシームが新球かは分かりませんが、習得することで投球の幅を広げて欲しいです。
来年から育成契約となりますが、戸田軍の先発としては沼田翔平に次ぐ投手として後半戦投げていましたし、球速や球種など伸び代があるので来季即支配下を勝ち取ることを祈っています。
68 丸山 翔大
![](https://assets.st-note.com/img/1703568647818-BkKDCauwGy.png?width=1200)
今年育成から支配下になり一軍でもビハインドやショートスターターを経験するなど飛躍の年でした。
8月にSSTCの解析を受けた後にテイクバックが伸びる形ではなく肘を曲げた形になり、スライダーの威力が増したように見えました。
自己満だけど丸山翔大
— ナト🐧 (@nacl_yakiu) December 12, 2023
←WL
2023.6→ pic.twitter.com/pJm3T3Xe54
ファーム後半戦以降は防御率1点台と結果を残しており、特にWLではK%32.7の大暴れしました。
ボールの違いもあるのかもしれませんが、フォークも良く曲がるようになっていて、ほぼ沈まずツーシームのようなボールもありました。
もし曲がりをコントロールできるのであれば、ストレートスライダーカーブフォークツーシームと球種が多彩になるので、奪三振能力を活かしてセットアッパーでも先発でも楽しみな存在です。
012 近藤 弘樹
![](https://assets.st-note.com/img/1703568702322-oqPHR7aKZy.png?width=1200)
後半戦も順調に抑え、最速は149km/h出し、平均的な球速も140km/h後半出るようになっているなど順調に回復しています。
失点は松尾汐恩に浴びた2ランホームランだけと圧倒的な成績を残しています。
PLでも3イニングを完璧に抑えており、一番結果を残している中継ぎです。
PLの離脱も予定通りだったようで一安心しました。
ラプソードの導入やパワーカーブの使い手である宮川哲が加入するなどパワーカーブの習得に追い風が吹いています。
新球を習得するとともに支配下を勝ち取り、今年一年苦しんだ火消し枠にハマって活躍して欲しいです。
014→未定 鈴木 裕太
![](https://assets.st-note.com/img/1703568788122-kCCcCTeU7a.png?width=1200)
後半戦は、フォームがテイクバックが小さくステップがかなり狭くなり、四球も激減しました。
元々フォークがいい投手でしたが、140km/h台ながらもストレートで押せる場面もありました。
一方で他の球種は打ち込まれることが多かったです。
10月2日に戦力外通告を受けました。
今後は未定ですが、とにかくいいセカンドキャリアになることを祈っています。
015 沼田 翔平
![](https://assets.st-note.com/img/1703568835879-tj0Twct48X.png?width=1200)
8月9日以降は中継ぎ登板1試合をはさんで7回3失点(自責点1)6回2失点6回2失点6回1失点5回2失点と安定したピッチングをしていました。
PLでも18回16奪三振防御率2.50と成績を残し、WLでは3試合19回16奪三振防御率0.47K%22.9と圧倒的な成績を残しました。
シーズン序盤はショートイニングなら完璧でも3回4回と回を追うにつれて打ち込まれることもありましたが、記事のとおり体づくりをしたことで6イニング投げても球速が平均145km/h以上を維持できるようになったことが後半の躍進の要因だと思います。
今日のウインターリーグ
— あもう (@swapen_yasuda) December 5, 2023
沼田翔平
7回93球被安打2四球1奪三振7
フライアウトが多かったですが完璧な内容だったと思います
ストレートカーブフォークが特に良かったと思います
リリースポイントが高くなったことがストレートフォークカーブに影響しているのかもしれないです pic.twitter.com/2zn7z6f0Na
シーズン中は対左打者への決め球に困っていましたが、WLでは腕の振りを縦にしたことによってフォークやシュートが曲がるようになり、左右関係なく三振を取れるようになっていました。
投げ納めの様子です。
上の画像の左のように肘の位置が高くなっていて、凄く綺麗なストレートを投げています。
019 下 慎之介
![](https://assets.st-note.com/img/1703568911501-tTCWpvMXTV.png?width=1200)
サンスポの記事にあるようにフォームがサイドスローになりました。
その後サイドスローでSSTCの解析を受けました。
今季はコンディション不良もあり思うように投げられず、大きくフォーム改造したこともあり、投球内容はかなり手探りだったと思います。
長谷川や坂本と鹿屋体育大学に自主トレに行き、動作解析などを受けたようです。
育成4年目で来年が勝負の年になると思いますし、公式戦で途中までアウト全部三振や完封するなど、ポテンシャルは高いと思うので頑張って欲しいです。
3 戸田軍野手個人成績
00→楽天二軍内野守備走塁コーチ 奥村 展征
![](https://assets.st-note.com/img/1703573617142-qQitrOvoF6.png?width=1200)
守備のユーティリティとして様々な場所を守っています。
引っ張った打球が少なく、厳しい内容でした。
ただ、DH解除しなければならないほど追い詰められた状況の中で出場しつづけたことに感謝しています。
退団し楽天のコーチとなりますが、持ち前のキャラを生かして明るく堅い守備を築き上げて欲しいです。
6→西武ライオンズ 元山 飛優
![](https://assets.st-note.com/img/1703572737010-ocHOFJaGWO.png?width=1200)
一軍で猛打賞など一時期大暴れしましたが、8月18日にファームで出場し流し打ち意識のバッティングをした後8月29日まで欠場していました。その後復帰するも9月3日の出場を最後に欠場しました。
久々となったPLでは22の4と厳しい結果となりました。
宮川哲とのトレードで西武に移籍となりました。
打撃センスはあると思いますし、流し打ちの取り組みもよかったので西武で大暴れして欲しいです。
10→引退 荒木 貴裕
![](https://assets.st-note.com/img/1703573668392-1wi89cGcSj.png?width=1200)
ベテランのユーティリティです。
DH解除した試合もあった9月10月の試合に出場し続けました。
今季で引退となりますが、代打や守備固め、今年は戸田軍で出場と与えられた役割をこなし、走塁も抜け目無く重要な場面で盗塁や進塁をしている印象で野球が上手い素晴らしい選手でした。
ありがとうございました。
30 西田 明央
![](https://assets.st-note.com/img/1703573707957-fWqVCaAfFy.png?width=1200)
後半戦は少し打率を上げたものの厳しい成績となっています。
オフは異業種交流を行うようなので、そこで何かを掴みもう一花咲かせて欲しいです。
キャッチャーという負担の大きいポジションなので一軍で出場するチャンスは巡ってくると思いますしもう一花咲かせて欲しいです。
32 松本 直樹
![](https://assets.st-note.com/img/1703572782580-D3hosTACDj.png?width=1200)
捕手と一塁を守っています。
打撃は引っ張り方向に綺麗なホームランを放つこともありますが、基本的には単打となっています。
捕手としては落ちる球に弱く、弾いてしまい進塁を許すことがあります。
正念場だと思うので、ウリの打撃でアピールをして開幕一軍を勝ち取れたらと思います。
36 西村 瑠伊斗
![](https://assets.st-note.com/img/1703572816425-Wc5BkaMRL8.png?width=1200)
後半戦は当ててセンター返しのようなバッティングで単打が多かったですが、打率三振率を前半戦から大きく改善させました。
一方でなぜあそこまで飛ぶのか分からないバッティングをできるようになったのか犠牲フライやホームランも飛び出ることがありました。
守備も少しずつこなせるようになってきており、送球も時々浮くことはありますが、低く行くこともあるようになりました。
一軍デビューも達成し、結果は三振でしたがこれを糧に来季成長して欲しいです。
フォームや打ち方を試行錯誤した一年で変態的な飛距離とバットコントロール以外まだまだ見えてきていませんが、ポテンシャルは本物だと思うので焦らずゆっくりと将来の中軸として成長して欲しいです。
フォームとアプローチの仕方を掴んだら一気に伸びると思います。
42 澤井 廉
![](https://assets.st-note.com/img/1703572959903-LjUxx7kzxw.png?width=1200)
一軍では初ヒットがでましたが、一軍のボールに苦しんだ印象でした。
9月以降のファームでは、一軍のボールを意識してスイングしているからか、打球角度がつかなかったり引っかけたような打球が多くなっていました。
とはいえ打球速度は凄かったですし、ファームホームラン王獲得は大きいです。
PLでも好調な打撃を続けてチームホームラン王でしたが、10月24日に守備で長岡秀樹と交錯して膝を負傷しました。
ジム巡りを再開しサポーターが外れた様子が見られるなど怪我は順調に回復しているようです。
1月2日のスポーツ報知によるとロングティーで100スイング以上練習できているようで、1月中に守備走塁練習も再開できるようです。
最初は来季心配でしたが、本人がNPB AWARDS 2023で「(前略)来シーズンは一軍でレギュラーを獲得しファームで打った本塁打数18本を超し、20本以上を打つことを目標に取り組んでいきます」とコメントを残しましたし、来季一軍で大暴れを期待します。
外角の変化球への対応など課題はありますが、二軍ならしっかり振れていますし一軍のボールに慣れる段階だと思うので、膝の感覚が戻ったら一軍で出場して欲しいです。
46 太田 賢吾
![](https://assets.st-note.com/img/1703573750953-DKRpJUQSe3.png?width=1200)
後半戦は8月3日の出場を最後に離脱しました。
来季は外野手で勝負するようで、秋季練習では河田コーチから外野守備の指導を受けていたようです。
ここ3年のファームの成績を見ると分かるように強い打球を飛ばす能力はある一方で角度がつかずゴロが多いため内野の間を抜いたヒットが多くなっています。
そのため一軍のボールと守備になることで内野の間を抜けなくなることが課題となっています。
打球角度をつけられるようになるか、川端慎吾並みのバットコントロール能力がつけば一軍でも3割10本打てる力があると思います。
50 北村 恵吾
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後半戦に入りバントを多くしたり右打ち意識のバッティングをするなど一軍を意識したバッティングをおこなっており、それを無難にこなすなど非凡な野球センスを覗かせていました。
守備も急造で守らされていたであろうショートを段々と無難にこなせるようになり、UZRもプラス値を出せるようになっていました。
個人的にはかなりセカンドショートの適性があるように思います。
また、プロ初安打は真ん中高めのスライダーをレフトスタンドに叩き込んだ満塁ホームランでした。
犠牲フライや右打ちなどファームで取り組んでいたことを一軍でも出そうとしていたと思います。
その後のPL、WLでは多くのヒットを放ちホームランを打つなど大暴れで四球もたくさん選んでいました。
WLではK%が5.6とかなり低い数値となっており、来季に期待がかかります。
150km/h以上の速球への対応が課題ですが、バッティングに器用なところがありますし、あとは一軍のボールに慣れたら一気にブレイクもあると思います。
59 小森 航大郎
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後半戦は調子を落としたバッティングをしていた中で8月1日の出場を最後に離脱しました。
その後PLで復帰し、引っ張りのらしいホームランを放つなど久々の中でいいバッティングが出ました。
身体が小さいこともあってか離脱が多い印象で、内野守備もまだまだな一方で、オープンスタンスの新フォームがハマりいい打球を飛ばすようになりました。
来季こそはシーズンを戦い抜けるようにフィジカルと守備を鍛えて一軍昇格を目指して欲しいです。
身体能力が高いので打力を生かすために外野もありではないかなと思います。
65→警察官 松本 友
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後半戦は状態を上げ打率.311、OPS.853の成績を残すなど結果を残していました。
また、コンディション不良の選手が多くなり野手が少なくなる中で一塁二塁外野を守りました。
10月31日に戦力外通告を受け退団となりました。
通算43試合と少ない出場試合数ながら、一軍通算打率.328、OPS.833と結果を残しているように打撃は素晴らしいものを持っていました。
一方でスタメン起用された試合でコンディション不良で急遽欠場するなど勿体ないところがありました。
今後は警察官を目指すようなので、警察官となりセカンドキャリアで成功することを祈っています。
71→00 赤羽 由紘
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打撃の不調が続きました。
ハマった時は外角低めのボールを引っ張ってレフトスタンドや左中間に運ぶほどパンチ力がある一方で、高めストレートや外に逃げるスライダーの見極めなど課題がたくさんあります。
とはいえ完封目前だった伊藤将司から代打ホームランを打つなど確実性は低いですが魅力的なバッティングをしています。
守備はセカンドショートの適性があり、身体能力を生かした野性的な守備をしています。
ゲッツー完成やあわやファインプレーのキャッチがありました。
打撃はレベルアップが必要ですが、守備能力はありますし右打ちでパンチ力のある内野手として来季頑張って欲しいです。
022→信濃グランセローズ選手兼任バッテリー・打撃コーチ 松井 聖
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死球による負傷離脱後、8月5日に復帰しました。
復帰直後は低調で、一時期調子を取り戻して打ちましたが、全体的には打率.217、OPS.627と低調でした。
その後球団から戦力外通告を受け退団が決まりました。
12月7日、古巣である信濃グランセローズの選手兼任バッテリー・打撃コーチに就任することが発表されました。
悪玉菌のストーリー好きでしたし、持ち前のキャラを生かして信濃を強くしていい選手を育てながら本人も圧倒的な成績を残して欲しいです。
023 橋本 星哉
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8月27日に打席に立たない形ですが復帰しました。
外野守備に就きしっかりした送球を投げていました。
その後の9月7日の試合では打席に立ちましたが全球セーフティバントを試みており、守備ではキャッチャーマスクを途中から被りました。
その後の試合からはカットスイングができるようになり、9月19日頃からしっかりとしたスイングをできるようになりヒットを打っていました。
一軍レベルの落ちる球への対応には課題がありますが、インコースを上手く捌いてヒットを打つなど非凡なので守備も底上げして支配下を目指して欲しいです。
024 岩田 幸宏
![](https://assets.st-note.com/img/1703572635458-SKN7NT2Uag.png?width=1200)
打球を叩きつけて持ち味の足を生かすバッティングをしたり、追い込まれてからも粘るなどいやらしいバッティングをしていました。
一方で外野の頭を越える打球が少ないのでパワーが課題となっています。
9月6日の出場を最後に上半身のコンディション不良で離脱しました。
その後秋季キャンプに合流し、並木秀尊と入れ替わりでWLに出場しました。
WLでもいやらしいバッティングをしていましたが、欠場して指に包帯のようなものを巻いている様子が見られました。
来季は育成3年目と勝負の年なので、不運な怪我も多いですが怪我せず持ち前の守備と走塁でアピールしながらパワーをつけて、支配下を勝ち取り外野手のレギュラー争いに加わってほしいです。
025 フェリペ
![](https://assets.st-note.com/img/1704330513635-LLdNfVd3fC.png?width=1200)
7月25日に育成選手として入団しました。
固め打ちタイプで、ヒットが出た日はマルチであることが多いです。
また、強く振ることを意識しており、リストが強いからかノーステップでも逆方向にフェン直を打つなど広角に強い打球を打てます。
三振が多く確実性が少し低い一方で長打が多く逆方向に強い打球を飛ばせるので、確実性が上がってくれば本当に楽しみな選手です。
おわりに
今年は一軍は三連覇を目指しましたが5位、戸田軍も特に野手に怪我人が出て9月には厳しい状態となりました。
その中でも投手では、丸山翔大が支配下を勝ち取り一軍でも中継ぎとして一定の活躍をし、後半戦は沼田翔平や嘉手苅浩太、坂本拓己らが先発として活躍しました。
野手は澤井廉や北村恵吾、橋本星哉ら大卒ルーキーがファームで結果を残していますし、小森航大郎西村瑠伊斗らも課題はあるなかで光るものを見せています。
今年はファームの守谷移転やSSTCや島田トレーナーをはじめとした外部組織との連携、ラプソード導入など育成環境に大きな動きがありました。
最近は特に投球理論や投手育成は高度化しており、外部組織の重要性が向上しているように思います。
神宮というマウンドが低く投手が成績を残しにくい特殊環境で通年活躍する投手を育成するには、育成過程の内部化が難しい場合は半導体業界におけるファブレスとまでは行かないものの球団でスカウト・育成の設計図を書き、設計図をもとに選手に合わせてデータや指導経験の蓄積がある専門性の高い外部組織に動作解析などを協力してもらう必要があるのではないでしょうか。
そして今年は多くの投手がSSTCに動作解析をされて星知弥や高梨裕稔も結果を残すなどこれからの投手育成が楽しみになる結果が出ています。
またドラフトで髙橋翔聖や鈴木叶、髙野颯太などドラフトで将来が楽しみな選手が入団しました。
まずは身体づくりをし、段々とファームで活躍し一軍で大暴れして欲しいです。
来年はファームでヤンスワ中心に自分の課題に取り組み、一軍で結果を残しまたシーズン優勝、日本一になることを楽しみにしています。
最後に、このようなまだまだ学識のないつまらない者をTwitter(現X)でフォローしnoteを読んでいただきありがとうございました。
先日、投球動作研究会にオンラインで参加し、投球理論は日進月歩で、学び続ける必要があり、また新たな理論を学ぶ楽しさを再確認しました。
今後も学び続け楽しく観戦していきたいと思います。
長くなりましたが、来年の東京ヤクルトスワローズの日本一と皆さんが良いお年を迎えられることを祈っています。
良いお年を!
参考文献
日本野球機構, 2023, 「2023年度 ファーム成績」, 日本野球機構ホームページ,(2023/12/26取得 https://npb.jp/bis/2023/stats/index_farm.html).
東京ヤクルトスワローズ, 2023, 東京ヤクルトスワローズ公式ホームページ,(2023/12/26取得 https://www.yakult-swallows.co.jp/).
DELTA社, 2023, 1.02 Essence of Baseball, (2023/12/26取得 https://1point02.jp/op/index.aspx).
中華職業棒球大聯盟, 2023, 「亞洲冬季棒球聯盟」, 中華職業棒球大聯盟ホームページ,(2023/12/26取得 https://awb.cpbl.com.tw/).
つばめのまとめ, 2023, 「【ヤクルト】第20回みやざきフェニックス・リーグ 個人成績」, つばめのまとめ,(2023/12/26取得 https://tsubame-matome.com/data/168/).