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初めまして3
進路を決めるとき
とにかく私は家を出る。そして
都会に行って可愛いお洋服が着れれば良かった。
ただそれだけ。
親から、裏に新しく建つ綺麗なマンションを買うか専門学校どっちか選べ。と
今思えば変な選択肢だと思うが
綺麗なマンションに目が眩んだ&学習能力ゼロだからどうせ大学や専門学校に行っても
何一つ身につかないと思って
即答で私自身は1年も住まない新築のマンションを選んだ。
バカだ。と後々思う。
とりあえず、大阪に行くには親を納得させるだけ稼がないといけない。そして、
大手の会社でなければ、、と
山崎製パン株式会社の社員になった。
会社見学で可愛いとは言えない全身真っ白で目しか出てない制服を見た時、ぶっ倒れそうになった。
そして会社説明会では気絶したように眠ってた。
何一つ聞いてないし、覚えてもない。
ごめんなさい。
両手にお土産の大量のパンを抱えて帰ってきた。
恐怖で震えたけど
毎月¥3,000(光熱費込み)の寮があることや、お給料を考えると
此処しかなかった。
そんなこんなで腹括って入社。
1日2万個の苺のヘタ取りをしたり、お饅頭の機会を組み立てたり。
東日本大震災の時は1日5時間の残業をして被災地にパンを送り続けた。
へとへと限界だったけど、初めて自分のやってることが誰かの為になってると実感したのであった。
3年間でお金を貯めて、いよいよアパレルの世界へ。
jouetieというアパレルブランドのアルバイトに。
当時時給750円。
寮から出て都会でのちゃんとした一人暮らし。
PUNKを叩き込まれた高校生の頃から付き合っていた彼氏とはお別れ。
遠距離にも関わらず、デートはもっぱらパチンコデートだったからだ。
3年も付き合い、後半のパチンコのたたみ掛けデートがお別れする決め手であった。他にもあった気がするが。。
夢のアパレル店員になったつばめ。
がむしゃらにラップに包まれたでかいおにぎりを食べながら頑張ったのだ。
びっくりするぐらい貧乏で、、
だがしかし、恋する乙女とバイブスは無料。
19歳離れた憧れの人とまさか恋に落ちるなんて。
無料で何故か付き合えた。
1ヶ月でどうせ捨てられるだろう。と思ったが後に8年も付き合うことになる。
仕事面では、AMIAYAというつばめにとって一生respectする人にノックアウトされ
この人達の為だったらなんでもする。。と
心に誓い、ぐんぐんとキャリアアップをしていった。
今思えば、スタッフに対して行き届いてない部分しかない。無茶苦茶なやり方で反感のが大多数。
なんでエリアマネージャーまでなれたのか?
と考えた時に誰よりもjouetieを自分勝手に愛してたからだと思う。
その愛は本物で、今でも大好きなブランドだ。
惚れてたのだ。
28歳、コロナ禍で転勤を命じられ、8年付き合った彼と遠距離。
いい歳だし、結婚を考えていた矢先。
つばめはキャリアを取ったのだ。
2年後に大阪に戻ったら一緒に住もう、なんなら結婚しよう。とまで言ったのに
つばめは自分の表現したいことがますます溢れて行った。
2年後に戻れないと思った。
彼とはお別れ。
そしてつばめの命でもあったjouetieに終止符を打ち、自分の表現を世に出してみようぢゃないか。
一回の人生だろ?ってことで。
今「Swallow's nest」というブランドを立ち上げた。
出資者なんていない。
全て自分だ。
東京という街で今年で3年目。
散々な最悪な事ばかり起こる。
初めて経験する恐怖と自己肯定感の下がる日々。
恋愛だってめちゃくちゃだ。
つばめが守るべき物は
「Swallow's nest」
ただそれだけだ。
おわり。