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【一戦一評】ペリカンズvsレイカーズ(Game82)
こんにちは、スワッギちゃんです💜💛
この記事では「NBAを観戦できないファンも試合の流れを掴めるような寸評」をコンセプトに、レイカーズの各試合について情報・分析・予想などを交えてお話しします。
さて、いよいよレギュラーシーズンも最終戦です。
大トリの対戦相手はペリカンズ。今季の対戦成績は2勝1敗、このうち1勝は44点差の大勝利を挙げています。
しかし、敵は敵でサンズ、ブレイザーズ、キングス、ウォリアーズ相手に4連勝中。
勝てばプレーオフ出場チャンスが2倍になる重要な一戦、妥協など絶対に許されません。
さて、レイカーズはどう勝ちに行く?
◯スタメンチェック
本日のスタメンはこちら⬇️
Lakers vs Pelicans starters pic.twitter.com/DPmAykA5Zc
— Trevor Lane (@Trevor_Lane) April 14, 2024
お互いに見慣れた5人が揃いましたね。
大きな違いは欠場者数。
ペルズはイングラムがポストシーズン間際に合わせて復帰しましたが、レイカーズはバンダービルトとウッドのケガ状況について未だ続報なし。
イングラムにVandoを打つけるこれまでの戦い方は使えません。さて、どう動く......?
◯1Q: スイッチ連発でディフレクション大量奪取!
まずはレイカーズ、さっそく珍しい動きを見せます。
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それはレブロン&ADのPnRをファーストポゼッションに採用したコトです。
往年のレイカーファンなら「平常運転じゃね?」と思うことでしょうが、最近はDloやリーブスに始動を任せるコトが多めだったのです。
ただの原点回帰、されど新鮮。
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これを受けて、ペルズはアイスのポジショニングでレブロンへの圧を高めます。
この反応は前対戦時のウォリアーズと同じ。ADのショートロールにも対応できる自信があるのだろう。
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しかし、結果はレブロンのアシスト大量生産に終わるのでした。わずか4分でもはや7astを記録。
「レブロンに好き勝手させない」狙いどおりではあるものの、狙い自体がマズかったと言えます(継続すればいずれボロが出そうでもあるが)。
一方のペルズオフェンスは、ザイオンのポストアップやハーブ以外のメンツが絡むDHOが主軸。
(ザイオン、前対戦ではもっとカッティングさせられていたイメージだったが...)
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しかし、レイカーズはこれを多くのディフレクションで防ぎました。
正直、Dlo-リーブス-八村の並びはDHO戦術にそう強くなさそうなのに何故...? その秘訣はスイッチ。
ミスマッチ発生を気にせず「エースは全員で守る」を選択したコトが功を奏したのです。
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特に苦しんだのはザイオンでした。
レブロンとのマッチアップを剥がそうとセンターのピックを要求しても、ADが飛んでくる。しめしめ。
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以降ザイオンはレブロンとの対面を避けてキックアウトするようになります。
しかし、これがハーブ&マーフィーのスリーへと繋がり、結果的に良いプレーとなるのでした。
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レブロン、ザイオンが退いた後にスコアで食らいついたのは、本日が復帰戦のイングラムでした。
かなりタフな対面にも関わらず、なんと1分足らずで7得点。最後のスリーはガッツリチェックの入ったブザービーターです。
レイアップは悉く外すペルズですが、ウィング陣がミッドレンジやスリーを落としません。
今後何事もなく平穏に済むと良いが......
◯2Q: 反撃の火種は「エース以外のスリー」?
ペルズはボロボロな1Qを経て、再びザイオン、CJをコートに戻します。
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そして狙い始めたのがDloの守備悪。
前述のとおり反撃の火種となり得たウィングのマークを務めるDloですが、油断した彼を振り払ってスリーやドライブを放ってきます。
しかし、この役回りを受け持ったウィング陣のショットがさっぱり入らない悲劇。ココで決められていればタイムアウトモノでした。
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そして、Dloが守備で狙われた恨みをスリーで返します。
ディフェンスがダメでもオフェンスが良ければOK. 昨プレーオフは両方ズタボロでしたが、今年は今日のような日が続けばイイね。
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AD不在時はたいてい失点が増えるレイカーズですが、本日はヘイズが身体を張ってペイント内をセーブしてくれています。
特に課題だったPnRディフェンスは駆け引きが上手くなっている気がする。何よりハンズアップが徹底されてきたのが素晴らしいです。
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この間、レイカーズはレブロン主導のアーリーオフェンスをメイン攻撃にして攻め立てます。
「リムプロテクター」タイプの選手が居ない敵を相手に、簡単なレイアップが量産できていますね。
ゼラーが急遽ローテーションに組み込まれたりしましたが、スピードで置き去りにするため問題ナシ。
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どうにもアーリーオフェンスを止められなかったペルズ、ついに2-3ゾーンディフェンスを選択。
一時はショットクロック間際のスリーに追い込まれるなど、効果アリか?と思われましたが...
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八村にベースラインカッティングさせる戦法が効き、難を逃れました。
以降、レブロン&ADがPnRを継続した際もこのカッティングを続けていました。
コーナーに立てば高確率のスリーが、カッティングに向かえばダンクを決められる八村。
ナゲッツのアーロン・ゴードンと非常に似た役割を果たしています。
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以降もボールマンプレッシャーを逆利用したパス捌きにより、PnRからの得点を増やし続けます。
もう褒めちぎりたくなるオフェンスですが、ディフェンスに陰りが.....
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残り3分でナンス、ホセ、CJらが合計4本のスリーをヒット。
この追い上げられ方、1Qと全く同じです。
「低調」に思えたスリー成功率を徐々に取り戻すペルズ。完全回復までに逃げ切れるか...?
◯3Q: ミスの伝染、泥舟から脱出せよ!!
さて、後半開始です。
お互いスタメンに戻しての再会かと思いきや、ヨナスが居ません。
ケガでもしたのかと思いきや、なんと以前から行っている作戦とのこと。
ナンスをセンターに起用し、機動力増強を図っている様子。しかし、現状ADは好き放題しているぞ......
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ADに続き、Dloも2本のスリーを決めて好き放題し始めました😅
前半同様、レブロン&ADのPnRを狙う前のアクションとしてDloがオフボールで動き、ショットに繋げられています。
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そして、オフェンスにさらなる新アクションが加えられます。
レブロン&ADがピックでマークマンを交換、その後守備で穴となりうるCJにマークされたリーブスとレブロンがPnRを行う型です。
上の4枚の写真、同じように見えますがすべて別なポゼッション。徹底されています。
毎回時間のかかるセットオフェンスを組み立てることで、点差のキープを図っているのでしょう。
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さらに、Dloがトドメのおかわりスリーを沈め、ついに30点差に到達です。
この間、ペルズの得点が止まっていたかと言えばそうでもありません。得点手段が2点か3点かの差が出たワケです。
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リーブスが下がってからは、スペンスがヘイズとPnRを行い役割継続。
得点効率はぼちぼち。
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順風満帆?いや、そんなことはない。
あれだけコケにした敵のターンオーバー、今度はレイカーズが多発してしまいます。
この要因はレブロンらのケアレスでもあり、敵がボールマンプレッシャーをさらに強化したためでもあります。
点差に危機感を覚えたのか、よりアグレッシブになっています。落胆していない精神力、見習いたい。
そうして最大30以上あった点差は22点にまで縮小。このままダレるなよ.....!
◯4Q: 波乱は無し!「時間稼ぎ」で地道に勝利
4Qスタートに合わせて、ようやくヨナスが出てきました。
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積極的にポストアップを仕掛けさせていますが、成功率はビミョー。
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ADとの1on1にまで立ち向かっていました。敵ながらナイスガッツ。
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ヨナスに続き、イングラムや好調のハーブ&マーフィーもアーリーにアタック。
ペルズの攻撃が加速する中、レイカーズは......
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相変わらずレブロン&ADのピック&ロールでクールダウン。
そして、しっかり得点できちゃっています。
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さらに、ファール奪取量も増えてきています。
ファールで試合が止まると、敵の流れも止まる。こうしてレイカーズは点差を縮められつつも時間稼ぎに成功するのでした。
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前半の懸念「エース以外のスリー」がかなり入ってきました。
......が、時間切れ。
結果的に、ペルズがディフェンスで最適解を見つけられないままゲームセットとなりました。
次はプレーインで対戦。どんなプランを用意してくるだろうか。
◯本日のMVP
本日のMVPは、得点・リバウンド・アシスト・スティール、あらゆる要素でチームを牽引したレブロン・ジェームズ👑
21 seasons. Zero limits. pic.twitter.com/Mg8VabPAg6
— Los Angeles Lakers (@Lakers) April 14, 2024
さて、次戦はいよいよプレーイン。またペルズとの対戦です。
ここで勝てば、プレーオフ初戦は宿敵ナゲッツとの対戦となります。昨年スウィープを食らった相手......倒したい、切に。
相性の有利不利などクソ喰らえ!勝って勝って勝ち続けろ!!!
〜終〜